表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は転生してエルフになった  作者: 猫の蒙古斑
1章 ミリス村 グリモアール家篇
8/40

7話 転生者と転生者

目が覚めた。死なないとわかったからか、心が軽かった。

ありがとうリンネさん!!僕は心の中でそう叫んだ。

「うん、いい朝だ」

僕は一人でそう呟き、クリフのところへ行った。


「父さま、話したいことがあります。」

そういうとクリフはうんと頷いた。

そして僕は前世のことを全て話した。

赤い目を持って生まれたこと、そこでは赤い目は忌み嫌われているということ、成人になった時に僕が処刑されたこと。

全てを話すとクリフは泣いていた。

「そうか辛かったなあ。」

そう言ってクリフは泣いていた。僕も泣いていた。


しばらくしてお互いに落ち着くと彼は口を開いた。

「赤い目が嫌われているのは隣のバリス王国という国だろう。俺もお前が赤い目を持って生まれて、ちょっと調べたからな」

バリス王国かあまりその国にはいかないようにしよう。

「それにしても、俺と同じところの転生者だと思ったが違うのか。どうりで前回での言葉が通じないわけだ」

「父さまの前世はどういうところだったんですか」

「俺の元いたところは、この世界じゃないんだ。異世界からきたんだ。」

彼はなぜか少し照れ臭そうに言った。

「異世界、、、?どういったところだったんですか?」

僕がそういうと彼は前世でのことを話してくれた。彼が日本というところで生まれて、ある日突然、車というものに殺されてしまったこと。どういう暮らしをしていたかということなど、僕が質問するときちんと答えてくれた。

魔法の話題になったが僕が5歳になるまで、教えないし、使うなと言われたので、僕はそれに合意した。


それからの生活はとても順調だった。10日すぎてもリンネのおかげで死ぬこともなかったし、クリフも自分のことを、子供扱いしすることがなくなったくらいで、それ以外は普段と変わらない態度で接してくれた。

母さまには僕が転生者だと言っていないらしく、相変わらず可愛がってくれた。魔法を放ったこともクリフがうまく言ってくれたらしい。

ガガは相変わらず、僕が家を徘徊していると、止められて叱られる。でも前とは違い、愛情のようなものを感じた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ