旅立ちの後に
この話はおねいさんと国長の話です。
彼女がSOUL伝記の世界へ旅だった
私は彼女から笑顔を向けられる。その笑顔は一点の曇りもなかった
好意を向けられ私は幸福感に包まれる
コンコン
ドアからノックする音が聞こえる
「はいどうぞ」
「失礼するよエマさん」
「こんにちはコアリアルさん」
今入ってきた人はここの国長である人だ
名前はライリー・コアリアル
「止してよエマさん。その名前は嫌いなんだ君も知っているでしょう?」
「そうでしたね。」
知っているから呼ぶのだ
少しの嫌みで私はその名前を呼ぶ
私の名前はエマという。彼女からつけてもらった大切な名前だ。そしてそれは国長、ライリーさんも同じ。
「君だって『黒星』とは呼ばれたくないでしょ?」
「はい。それは絶対に呼ばれたくないですね」
ましてや彼女に呼ばれるなんて、私は耐えられない。
「君も人が悪いよ。」
「ふふっ、冗談ですよ」
「ほんとかな?」
私たちは笑いながら冗談を言い合う。昔からこれが日課になっているとも過言ではない
「しかしライリーさん。彼女、篠原瑞樹さんの姿は見なくて良かったのですか?」
「いいや見たよ。下の世界で」
さっき電話で呼び出されたときに彼女がなぜここに来たのか経緯を話されたがこれは初耳である。
「何故でしょうか?仕事がまだあったのに」
私の知らないところで彼女と接触していると考えると腹ただしい。
「彼女から死相が出てたんだよ。死なないように僕の力をあげてみたんだけど死因が僕だったなんて…考え付かなかった」
彼女は猫を庇って死んだ。しかしその猫はこの国長ライリー・コアリアルなのであった。
「僕は人がいつぐらいに死ぬかは分かるけど死因まではわからないんだよ。君だって、そうだろう?」
「はい…。ただ、彼女が痛い思いをしたのならこちらも苦しいですね」
「……そうだね。」
責めているつもりはない。ただ彼女にはもう苦しい思いはしてほしくないのだ。
「彼女はライリーさんが猫だったと知っても笑って許してくれるでしょうね」
「ああ、そうだね」
私たちは彼女の笑顔を浮かばせながら微笑む。
私は…私たちは知っている。彼女がどのような人物であるか。真実を知っても私たちに好意を向けてくれるのは変わらないだろう。私は彼女が大好きだ。さっき話した彼女も、『前に会った彼女』も。
「エマさん、提案なんだけど。」
「何でしょうか」
「僕たちもあの子の世界に行かないかい?」
大体予想はしていた。驚きはしない。
「そうですね。それは良い考えです」
最も彼が行かなかったとしても私一人で行くつもりであった。
「では仕事をすべて終わらせてきますね」
「そうだね僕も世界を完成させてくるよ」
「はいでは後程、こちらが終わり次第お手伝いいたします」
コアリアル…いや、ライリーさんが部屋を出ていき、私は彼女の事を考える
∇
私は彼女が大好きだ。
そして彼も
ライリーさんも彼女が大好きだ。
後々瑞樹とライリーとエマさんの話を書きます。
お楽しみに!!