綺麗なおねいさん
まだ主人公は転生いたしませぬ。
転生世界に行くまで少々お待ちください(*-ω人)
「信じがたいでしょうがここは転生所なのです。」
何でそうなった。
「ええと、ではまず転生というものについてご存じですか?」
困惑しているのが伝わったのかおねいさんが問いかけてくれた。
見れば自分の体が綺麗になっていることに気づく
「あーえと、死んだけどまた新しい人生を生きる?みたいな感じのっすか」
生前小説を読んでいて出てきた単語である。
(多分合ってると思うんだが)
「はい、合ってますよ。次に瑞樹さんはご自身が死んでしまったことはお分かりですね?」
(あー、そーゆーことね。)
ある程度察しはついた瑞樹である。
「つまり自分は今からその転生をするってことっすね?」
「そうです。そしてここの部屋は特別なのです」
「特別っすか?」
「ここは前世の記憶を持ったまま転生できる所です。ですがその確率は低くほとんど来る人はいません」
「マジですか。」
「マジです」
(そーゆー世界ホントにあるのね。)
「ここに来れる人はそうそう居られません。きっと瑞樹さんはきれいな心の持ち主なんですね」
…………うっわ。。
今涙出そうだった。。マジで。
しかもなんだよその笑顔。殺す気か。
このおねいさん好きだわ。めっちゃ好き。
「好きです。」
あ、やっべ声に出てたっ
「ありがとうございます。」
…………あぁああぁあぁあああ!!!!!!
なにこの人!!!!天使!!!!
「いいえ。私は天使ではないですよ」
クスッとおねいさんが笑う。
と同時に
ピシィッと固まる。それと同時に背中には冷や汗が流れ全身から血の気が引いた。
「…いまの声に出てましたか?」
ヤバイ聞かれた?引かれる?変な目で見る?止めて、ね?
「声は出ていません。私が読み取りました」
…??
「あ、読み取るというのは文字的な意味ですけど」
もっしかっシーて~
「おねいさん心が読めるとか、止めてね?」
そしたらいままで考えてたこと丸分かりじゃんよ?死ぬよ?自分。
「すいませんここ転生所では死ねないんですよですから、お止めください。」
あぁああぁあぁあああ!!!!!!
読まれてるぅぅぅうぅう!!!
しかも文字的意味でえぇえぇええぇ!!!!
これ完全に読まれてるうぅぅぅうう!!!
あああ!はずい!はずすぎる!
ピロピロピロピロ
何だぁあぁあこの音ぉぉおお!!!
「すいません電話がかかってきたので少々席をはずさせてもらいますね。」
いいよぉぉおお!!!!
行ってらぁあぁぁあ!!!!!
「では。」
ピッ
「はいもしもし転生所特別室No.29番号室です。はぃ。ーーー」
白い部屋から綺麗なおねいさんが出て行く
(…はあ!マジでびびったわあのおねいさん!文字的意味で心読めるとか!うわぁ、今までキモいこと考えちゃったよ!嫌われたらどーしよぉー!!)
バタバダバダバタ
地面に寝転がりジタバタもがいてみたが状況は何も変わらない
(あぁ、くそっ、取り敢えず転生先でも決めて落ち着こう!)
自分は何分か悶えたあと気を取り直して転生の事を考えた。
……。
(んー転生っつってもどこ行こうかしら?もう地球は行きたくねぇし。あ、でもそこ以外に選択しあんのかな?あったとして、ほ……か………に…?)
………………………………………。
…………。あれこれもしかしたらSOUL伝記行けんじゃね?
………………ふっふっふ、まぁ?まだ決まった訳じゃぁないし?気長におねいさん待っておこうかしら。
…。ふふふふふふふやべぇ、にやけ止まんね。
数分後
ガチャっとドアの方向から音が聞こえた
「すいませんお待たせしました。」
「あっ!おねいさんおかえり~!早速だけど自分ねっ転生先きめたよぉー!!」
「まぁ本当ですか?転生先を聞いてもよろしいでしょうか」
「えぇーと。あのその前にゲームの中に転生とかでき、ますか、ね?」
どもりながらも恐る恐る聞いてみた。
だって怖いじゃん。行けませんって言われてこいつアホなん?とか思われたら嫌やん。てか、今だけおねいさんの能力ほしいわ。心読むって以外と良いかもしれん。
「はい、可能ですよ。ではどちらのゲームへ転生されますか?取り敢えず席へどうぞ。」
「あ、失礼しゃす。ええと、じゃあSOUL伝記っつーゲームへの転生をお願いします!」
椅子の座りながら告げる
「まぁ、SOUL伝記をご存じで!?」
おおぅ、分かりやすくテンション上がったな!
…なに?人の事言えないって?うっせ!
「ええと、まぁ、ご存じというか名前だけって感じです。」
思い出すあの無念。ホロリ。
「自分プレイする前に死んじゃったんで細かいことはわかんねぇっすね。すいません」
…ホロリ
「それなら少しSOUL伝記についてお話ししてもよろしいですか?これから行かれる世界ですから分からないことがあったら不便でしょう?お願いします!」
おぉ、おねいさん語りたいのか!
自分もプレイする前に死んじゃったので分からないことが多い。よろしく頼もう!!
「はい!自分でよければ教えて欲しいっす!」
「ありがとうございます!では始めさせていただきますね?」
そんなわけでおねいさんとSOUL伝記語りがスタートです!
前置きが長すぎるw
さっさと転生させよう!