未来の謎
6月20日 18:23
図書館の未来殺人から2日がたった。
二人はいつものように、学校から帰ろうとする所だった。
廊下には、奇妙な箱のような物が置いてある。
「なにこれ。つとむ知ってる?」
「ん?昨日くらいからあったような。なんか演劇部が使うとか」
「へー」
廊下に、1メートル間隔くらいで置いてある、赤と白のしましま、そして、リボンが綺麗に飾られている。
「帰るか」
「うん。この後、勉強?」
「いや、別にしないよ。そのまま帰宅」
「そっかー。じゃあ、俺も」
と、学校から外へ飛び出す。
「最近、いってんの?」
「ん?」
「7分先」
「いいや、…」
あの時のつとむの表情が頭を過る。気持ち悪い。
「どうした?体調でも悪い?」
「いや……」
「ちょっと、今行ってきてよ!」
「何のためにだよ」
まだ、あの顔が離れない。消えろ消えろ消えろ。
「なんとなく?」
「まあ、久々に行ってみても……」
はぁー
この動作ももう5回目。そろそろ飽きてき
18:38
「おい」
パッと目を開けるとあの顔が。
ニヤリと気持ち悪く笑うあいつの顔が。
つとむだけど、つとむじゃない。
「2日ぶりだな。元気してたか?」
「………」
こいつは誰だ?
「おい、シカトか?」
「誰だ…、お前」
「は?何言ってんの?つとむに決まってんだろ?お前の大親友のつ・と・む!」
「ふざけんな。つとむはそんな喋り方しない。そんな、表情、しない…」
「俺は俺だ。俺以外何者でもない」
18:40
「ふざけんな。人殺し。死ね」
「死ぬのはお前」
と、突然つとむは鞄から果物ナイフサイズの刃物を取り出し、グズリとまなぶの心臓を突き刺す。
「 」
言葉が、考えが、時間が、止まった。