三章・主要人物紹介
カイル・亜人族―有翼族・16歳
ちょっと主人公し始めた今作の主人公。
火属性を操り、海龍と互角に渡り合ったり、部隊長と殴りあったりした。
持ち前の馬鹿さを全力で発動し、ユナとキスとかしちゃう爆発しろ。
暴走後はヴァジュラを圧倒するほどの力を見せるがまだ制御はできていない。
きっとこれから使えるようになる、はず。
~三章決め台詞~
『もう“大丈夫”だぞ、セーラ!!!
後は俺に任せろ!!!!』
『約束する』
『結局、俺は何も守れてないじゃないか!!』
リュウセイ・亜人族-有翼族・16歳
二章で調子に乗ったのであまり出番がなかったカイルの双子の弟。
五人兄弟の末っ子であり、ちょっと悪ぶっているところもあるが一番マトモ?、な人。
暴走後はカイルと共にヴァジュラを追い詰めるほどの力を見せる。
シュウによって果てしなく遠くに吹き飛ばされ、現在行方不明。
〜三章決め台詞〜
『勝てねぇから、なんだよ。
武器をとることだけが抵抗か?
戦闘行為だけが抗うことなのか?
海龍を殺すことが“勝ち”なのか?
違うだろうが!
どんな状況だろうと、戦う手段はあるんだよ!』
マリン・亜人族-不明・19歳
フィーナの双子の姉か妹。
【形態変化】で人魚になるという裏設定があった人。ボツ案だが。
主に水属性を使う。青い髪だが、時々緑か赤になる。
フィーナを失い、情緒不安定になってしまった。
最後の方ではかなりヤンヤンな人になってしまっている。
〜三章決め台詞〜
『盗んできたわよ、あんたの宝物』
『フィーナ! やだ、死なないでよ!!!
ねぇ、フィーナ! あたしを置いていかないで!!』
フィーナ・亜人族-不明・享年19歳
マリンの双子の姉か妹。
登場当初から亡くなることが決まっていたという非業の人。
三章前半から死亡フラグを建てられ、回避しようと足掻くものの、無念。
彼女の死が一体何をもたらすのか。
それは、これからのお楽しみである。
〜三章決め台詞〜
『怖くない、“大丈夫”よ、私はちゃあんと、ここにいるから』
『頑張り……なさい。負けるんじゃ、ないわよ』
ユナ・18歳
カイルにキスされた。なんてこったい。
デートとかしやがってくそッ。
ユナ固有の闇の【能力】は【転移】。
腕輪を介して瞬間移動が行える。
マリンによってフィーナの死について責め立てられ、カイル達から離れる。
その身に背負った使命とは一体……。
〜三章決め台詞〜
『もう、勘弁してくださいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!』
『独りに……しないで』
『さようなら、です。
今まで、ありがとうごさいました……』
ジャック・小人族・18歳
前の章に比べて出番は少なかったけど、まぁ活躍したんじゃないかな、うん。
ルギアを苦しめていた魔具を解除したことでルギアに異常に懐かれた。
地属性の縁の下の力持ち。
バラバラになってしまったカイル達を何とか元に戻したいと思っている。
〜三章決め台詞〜
『時間さえあれば、遠隔で……解除して、まぁ、なんとか……なる。
いや、やってみせる』
『皆悲しいねん!! 辛いねん!!
こんな時こそ支えるのが仲間やろ!!!
そないな馬鹿なこと、二度と言うなっ!!!』
セーラ・人魚族・16歳
カクレクマノミの人魚。
生け贄として選ばれ、代わりを差し出すことに抵抗を感じていた。
普段は快活で明るい少女だが、一度悩むと途端に気弱になる。
迷って悩んで出した結論に従い、彼女は自分を犠牲にしてカイル達を守ろうとした。
ぴゅいっ、ぴゅっぴゅぴゅいーっ!!
〜三章決め台詞〜
『私は死んだって構わない!
友達を生け贄にして、生きたくなんかない!』
『弱くたって、今までダメだったって………一歩は絶対、踏み出せるから!!!』
レイラ・人魚族・46歳
セーラの母。肝っ玉母ちゃん。
マリン達を子供扱いするほどの豪胆さを見せる。
セーラが生け贄になった際はなりふり構わずにセーラの命を助けようとした優しき母。
おばちゃん人魚とか誰とry……
〜三章決め台詞〜
『何だってセーラなんだ……!
まだ……子供じゃないかっ……』
『旦那が命張ったんだ。
私だって、何かやってやらんと気がすまないのさ!』
リオネ・人魚族・15歳
クリオネの人魚でセーラの親友。
カイルを唆してユナにキスをさせた張本人。
至近距離でそれを観察し、ちょっと役得。
あらゆる角度で撮られたキスシーンを厳選し、アルバムにした。
ちなみに出立前にマリンとフィーナに強請られ、没ショットを渡した。後悔はしていないらしい。
〜三章決め台詞〜
『でも……それでも私は……セーラに、生きてて欲しかった……!!』
レヴィ・海龍・年齢不明、100歳は超えてる。
モンスターの中で最強の座に位置づけられる龍種の中でも水中での戦闘を得意とする海龍。
賢い種で人の言葉を理解し、水を振動させることで会話することも可能。
【龍醒】により、大気の魔力と自身の魔力を混ぜ、飛躍的なパワーアップを行う。
カイルに全力の息吹を防がれ、龍種としての沽券に関わると、旅に出てから修行を始めた。
〜三章決め台詞〜
『この〝街〟の想いが、この息吹ブレスには乗っている。
それぞれの覚悟がこの息吹ブレスには込められている――!
形だけを真似たそんな魔法に私の息吹ブレスを貫けやしない!
これで……終わりだ、バット!』
ルギア・海龍・100歳未満
レヴィの一人息子。
帝国兵により魔具を埋め込まれたせいでここ11年は自由がなかった。
魔具を取り除いたジャックに懐く。
海龍系のノリで絡むので、日に日にジャックの肉体が疲労していく。
キュイッ、キュキュイッ!!
ヴァレイン・フェニキア・オストラシズム・人族・54歳
オストラシズム領の領主。
善政を敷く根は優しい男だ。
少々言葉にトゲがあるかもしれないがツンデレだと思えば耐えられると言うものだ。
特殊な性癖の方は。
アイリーンの実父。
レッドリップド・バット・魚人族・享年48歳
キモい魚、と検索して出てきたキモい魚の名前を借りて誕生。
名前の通りにキモくてうざいキャラに仕上がった。
十一年ヴェンティアの街を支配してきたが、最後は黒龍に変化し、レヴィにより消滅させられた。
〜三章決め台詞〜
『“王”はこの俺様だァ!!!
貴様ら愚民は俺様の前で膝まずいていれば良いんだよォッ!!!!!!!!』
ヴァジュラ・ル・ドゥーガ・人造人間・製造から約三十年
帝国軍第三部隊長。帝国三強の一人。
この大陸唯一の三属性保有者。
雷・炎・地の三属性を混ぜて戦う。
激ツヨ。マジ強い。笑えない。
四人がかりのカイル達を圧倒した。
シュウにボッコボコにされた。
フィーナの命を奪った。
こいつだけは許さない。
〜三章決め台詞〜
『世界よ、滅びるがよい――!!!』
ジャンヌ・ド・サンス
希少な闇属性の使い手。
魂を操ることが出来る、らしい。
帝王の命令で単騎で有翼族の住まう浮遊島に侵略してきた。
彼女の手によって巻き起こされる悲劇を理由に付けられた二つ名は、“魔女”。
お母さんはマリア。(ソースはジャンヌ)
〜三章決め台詞〜
『始まりの種族よ。
妾が直々に……引導を渡してやろう』
トイフェル・悪魔族-サタン・10歳
あんまり出番はなかったかなー。
マリアに超キレたくらい。
帝王
漆黒の全身甲冑を纏い、満を辞しての登場。
絶対無敵、敵う者なし無敵の覇王。
稀有な闇属性の使い手。
ユナの【転移】と似たようなことが出来るっぽい。
〜三章決め台詞〜
『ならば来い、ワールドエンドに』
シュウ・有翼族?・24歳
カイル達の兄。長男。
途方もない魔力を有し、13歳の段階で竜を圧倒できる実力を持っていた。
とてつもなく家族が大好き。
ファミリーコンプレックス。
略してファミコ……
その実力の根源は天使の力らしい。
〜三章決め台詞〜
『僕の仕える人は……守りたい人は昔から決めてある。
嫌っていた天使の力を使っても、守りたい人達がいるんだ!』
『さようなら、僕の愛する家族』
ロウル・有翼族・享年35歳
カイル達の父親。
20代の頃は単騎で竜とも戦える程の実力を持っていた村の戦士達の代表。
息子のシュウが一人で竜を仕留め事実に親として嬉しいやら悲しいやら……。
遠征中、地上で見かけたルオーラに恋をし、口説き落とした。ぱねぇっす。
その魂は現在ジャンヌの下に……
ルオーラ・人族・享年32歳
カイル達の母親。口癖は“大丈夫”。
その優しい包容力で腕白なカイル達を育てた。
若い頃、有翼族であるロウルに半ば無理矢理浮遊島に連れて来られたが、満更でもなく、そのまま結婚。
五人の子供を授かった。ぱねぇっす。
【創造】と、ジャンヌに呼ばれていた。
その魂は現在ジャンヌの下に……
マリア
白っ! 超白っ! 真っっっ白っ!!!
古風なババア言葉を使いこなすロリ。
つまりロリババア。イエスッ!!!
帝王に喧嘩を売り、ジャンヌに母と呼ばれた。
謎の多い幼女だ。やはり魅力的な幼女には謎があるものなのか……。
〜三章決め台詞〜
『必ず……〝世界〟を救ってみせる』
神影・日本人・44歳
日本から異世界トリップしてきたオッサン。
地の文が読めるという何とも微妙な能力を持つ。
サブカルチャーにどっぷり浸かったまるで駄目なオッサン。
略してマダry……。
彼の高校時代はこしあんプレゼンツの《地の文読んでますっ!?〜嘘憑きフレンド〜》にて。
〜三章決め台詞〜
『……さっさと立ち直れ、なんてことは言わねぇけど……踏ん切りくらいは、早めにつけとけよ』
こしあん「やーやー皆さんおはようございます。
午前8時、朝のこしあんです」
フィーナ「はいはい、それじゃあ三章の総括に行くわよ」
こしあん「あれ、自己紹介とかいいんですかフィーナさん」
フィーナ「この三章でそこの作者に殺されてしまったこの作品一の美人、フィーナです☆」
こしあん「人聞きの悪いこと言わないでくれる!?」
フィーナ「つい……てへっ」
こしあん「てへっ、じゃない!」
フィーナ「ほら、早く語りなさいよ、前後編あるんだからこんなくだらないことに時間使ってられないわよ」
こしあん「スルー!?
ああ、もうはい分かりましたよ分かりました。
語りますよー。
えー、ではまず三章前半ヴェンティアの話ですが……あの話はフィーナが死ぬフラグです」
フィーナ「ちょっとどういうことよ!」
こしあん「えーとですね、まずそもそも三章のプロットにヴェンティアの話はなかったんですよ」
フィーナ「へぇー、それで?」
こしあん「三章全部ヴァジュラとの戦いの予定だったんですけど……長いんで。
どーせだったらフラグ立てとくか、って感じでヴェンティア編を書きました。
ほら、お二人、死んだフリしたじゃないっスか?
そんでフィーナがカイルの暴走止めたじゃないっスか?
あの辺りを書こうと思ってヴェンティア編が生まれたんっスよー」
フィーナ「あたし、あんたを一回くらいぶん殴ってもバチは当たらないわよね。
喋り方もウザいから二回分許されるはずよね」
こしあん「ちょっ、フィーナさんストップストップ! まだ話は終わってないから!
とは言ってもフラグだけじゃつまんないので、生贄にされそうな少女を救う、というこしあんの妄想展開にしつつ、じーちゃん(こしあんの祖父)に言われた“自分をしっかり持って生きていけよ”っていう言葉をテーマに盛り込みました」
フィーナ「あたし知ってるんだからね、その言葉、酔ってる時に言ってた台詞でしょう?あんたのおじいさんお酒大好きだものね」
こしあん「うん、まぁ、本人は覚えてないと思うんですけど、いい言葉だったのでテーマとして盛り込みました。
流されず、自分の意思を持って困難に立ち向かう。
しっかりとした自分が大切なんだと、そういうことを書きたかったです」
フィーナ「はい、じゃあ次、あたしが死ぬ話ね」
こしあん「フリが厳しいよ……」
フィーナ「盛大にフラグまで立てたんだから、さぞやいいことを言ってくれるんでしょうねぇ?」
こしあん「フィーナの死はですね、フィーナの登場シーンから実は決まってたことなんですよ」
フィーナ「聞き捨てならないけど……それで?」
こしあん「フィーナの死は、これからカイル達の戦いの大きな転換点になります。
大切な人、家族の死。
それから発生したユナの別れ、行方不明のリュウセイ。
言い方は悪いですけど、言ってしまえばたった一人死んだだけで残された人達の状況は大きく変化するんですよ。
それが突然であればあるほど、です。
もちろんそれは避けれないことですし、乗り越えなければいけないことです。
乗り越えることが、供養になると僕は思っています。
悲しいことですけど、クヨクヨばっかしちゃいけません。
カイルは、これからまだ様々な強敵と戦って、様々な選択を迫られます。
その時、フィーナの死がきっと彼の背中を押してくれるでしょう。
この悲しみを乗り越えて、カイルには大きく成長して欲しいです」
フィーナ「ま、そうよね。
死んだ身から言わせて貰うけど……あたしのことは、忘れないでいて欲しいとは思う。
でも、引きずって欲しくはないわ。
特にマリンね……あの子、あたしが居なくなってちょっと病んでるから」
こしあん「ちょっと?」
フィーナ「……まぁ、いいじゃない。
細かいことは。じゃあ最後に三章全体のテーマと四章について触れなさい」
こしあん「あ、はい。
三章の主題テーマは“壁”ですね」
フィーナ「“壁”?」
こしあん「そうそう、壁=強者って構図になってると思うんだ。
セーラやヴェンティアの住民にとっての海龍、カイル達にとってのヴァジュラ。
あとはまぁ、幼少期シュウにとってのジャンヌとかかな」
フィーナ「帝王は含まないのね」
こしあん「帝王は確かに強者であったけど、まぁテーマとしての強者の役割はしてないかな。
三章のタイトル……絶対強者との邂逅は、確かに帝王と会ったことを示してるんだけどね。
それでもあの人は作品全体としての強者だから、三章のテーマに深くは関わってこなかったかなー」
フィーナ「ふむふむ、で?」
こしあん「じゃあフィーナさん、質問です。
壁は絶対に超えられると思いますか?」
フィーナ「乗り越えられなかったらぶっ壊すわ」
こしあん「お、おう……」
フィーナ「で、それがどうしたのよ」
こしあん「えーと、僕はですね、超えられないと思います。
努力して努力して努力して、目一杯、吐き気がするほど頑張ったって、届かない壁っていうのは……やっぱりあるんですよ」
フィーナ「……そうね、確かにそうだわ」
こしあん「過程が大切だなんて言うつもりはありません、やっぱり結果が大切ですよ。
頑張ることが大切なんて、それはキレイごとだし、壁を超えられなかった人の慰めでしかありません」
フィーナ「意外とズバズバいうわね、そーゆーの、あたしの役目なのに」
こしあん「でもだからって、挑戦する前から自分には無理だからって諦める奴はとんだ馬鹿野郎だと思うんです。
無理だと分かってても、必死になって壁に挑んだことはきっと自分の糧になります。
そうやって人って成長するんだと思います。
壁を乗り越えて得るものはあります。
でも、乗り越えられなくても得るものはあるんです!
そういうことが、なんとなく伝わってくれたらいいな、って思いました」
フィーナ「はい、どーもお疲れ様。
じゃあオーラス、四章について一言どーぞ」
こしあん「切り替え早いね。いいけどさ。
四章はですね、色々な人の過去が明らかになります。
それはもうたっくさんですね。
多くは語りません、実際にその目で確かめてください」
フィーナ「ん、りょーかい。
今回は章の転換のお休みはさせないので、来週から四章が始まるわよ。
じゃ、今日はこれまでってことで。
長々とお付き合い、ありがとうございました」
こしあん「それでは次章、飛翔する若鳥」
フィーナ「楽しみにしてなさい!」