第五十一話―目覚めと、開戦
「おじーちゃん」
「なんじゃ?」
「おそらのキラキラ……アレなぁに?」
――夢だ。
これは反乱軍に入る前、おじいちゃんと二人きりで旅をしてた頃の“私”
頭を上げると、満天の星空。
空は色とりどりの光で満ちていて、幻想的な星の川が、空を大きく流れていた。
あの頃の“私”は初めて見るものを何でもおじいちゃんに聞いていた。
おじいちゃんは知っていることはおろか自分が知らないことも推測を交えて何でも話してくれて、“私”はますます質問癖がついた。
今の私とは全然違う……苦労を知らない、絶望を知らない、毎日が幸福で、やって来る〝未来〟が幸せなものだと信じて疑わなかった……“私”。
そんな“私”が、私は羨ましい。
「あれはのう、〝星〟というのじゃよ」
「ほー……し?」
「そうじゃ、よく言えたのぅ、偉いぞぉ、スミレ」
“私”は頭を撫でられる。
気持ち良さそうに目を細めて--見てられない。
今の汚れた私との違いを、まざまざと見せつけられているような気がしたから。
私は二人から視線を反らし、空を見上げた。
「「あ」」
私と“私”の声が重なった。空で、一筋の線が、空を横切るようにして流れたからだ。
流れ星だ……
「おじいちゃん! いまのなに!!?
ぴゅーって、ぴゅーって!!」
語彙の乏しい“私”が悲しい。
「んー?
ふーむ……恐らく、流れ星じゃな」
「ながれー?」
「ぼしー、じゃ」
「ながれー、ぼしー?」
「そうじゃ、そうじゃ!!
凄いのう、スミレは天才じゃ!!」
「てんさいーっ♪」
……流れ星……か。
しばらく見てないな……。いや、それどころかまともな空さえこの二年、見ていない。
あそこはいつも……閉じられているから。
「流れ星にはの、とある謂れがあるのじゃ」
「いわれー?」
「うむ、流れ星が流れ切る前に三回お願い事を唱えればその願いは叶う、という謂れじゃ」
ああ、そういえばそんなこともあったっけ。
星に願うだけで、願いが叶うなんて……どこかの誰かが作った迷信だ。
きっとそいつは、他力本願で、自分じゃなんにも出来ない、夢見勝ちな女に違いない。
願いなんてものは、自分で動かないと……叶えることができないのだから。
「どうしてー?」
「む?」
「どうしておねがいがかなうのー?」
“私”の質問癖がおじいちゃんに降りかかる。
私みたいに迷信、なんて言葉はおじいちゃんは使わないだろう。
じゃあ、何て言ったんだっけ?
「ふむ……………………
流れ星はの、天を切り裂く刃の軌跡なのじゃよ。
それは天を二分するほどの一太刀、切れぬものなど何もない絶対無比の斬撃なのじゃ。
それを見たむかーしむかしの人は、その鋭い軌跡に可能性を見出だし、願いを託すようになったのじゃよ」
“私”は首を傾げる。
多分、分かっていないのだろう。
空を二つに切り裂く流れ星……か。
なんで今さら…………こんな夢を…………
――――――――――――――――――――
緩やかに意識が覚醒していく。
目を開けると、そこは何度も見たどこかのバラックの天井。
ちゃんと……私を捨ててくれたみたい。
自然と顔が綻ぶのを感じる。
これで……皆助かる。ここが誰も死なない“未来”なんだ。
漸く辿り着いた。やっと“現実”になった。
やっと……これでやっと……これで私は--
「起きたか」
「起きたな」
「ねぼすけさんやなぁ、スミレちゃんっ☆」
………………え?
何………で?
何で……こんなところにこの三人が……………?
「「気持ち悪いわよジャック」」
「同意します」
「……ぼくは何も言わないのです」
マリンさん、フィーナさん、ユナさん、エルちゃんまで…………?
「な………んで」
どう、して………?
なぜ……?
口の中が急に乾いてくる。
イヤな汗が背中を伝う。
心臓が痛いぐらいに脈打つ。
呼吸がうまく出来ない。
あり得ない。私は完璧にこなしたハズ……!
「なんで……逃げてないの………?」
違う。
夢だ。
違う。
嘘だ。
違う。
悪夢だ。
違う。
目覚めてないだけ。
違う。
続き。
違う。
現実じゃない。
違う。
これは
違う。
“未来”じゃ、ない。
「ハッ! お前が考えてることなんざ、俺達にはお見通しってことだよ」
「お前半信半疑やったやん」
「どっちかってーと俺だよな?」
「認めたくないですけどね」
バレ……たの?
そん……な……何で……何回も練習したのに……今までずっと成功してたのに……。
どうして、現実に限って……!!
「お前が倒れる瞬間、微かに笑うのを、俺は見た。
あれがなけりゃ、別の“未来”になってたかもな」
「あ……」
思い出した。
あの時、私は確かに……いや、今はもうそんなことどうでもいい!!
動揺も、後悔も、皆の命が助かってから……!!
何の為に……何の為に……今までずっと【未来予知】を繰り返したと思ってる……!?
死ぬほどの苦しみも、痛みも、悲しみも、困難も、絶望も、吐いて捨てるほどに経験した。
今諦めたら全部水の泡!!
変えないと。修正しないと。
皆を正しい“未来”に戻さないと………!!
「逃げて……」
「あ?」
「今すぐここから逃げて!!!!」
見たところ、ディアスおじさん達はいない。
ということは、ここに居る人達だけ別行動をとったということ……!!
「早く皆の所に戻って!!
飛空挺に乗って、私が持ってきた魔具を使って逃げて!!
時間がないの!!!
早く!!!」
身体が熱い。
【毒焔】の効果が……切れ始めた。
でも今はそんなこと気にしてる余裕はない。
ダンゾウが……ダンゾウが皆を殺す前に……!!
「それは出来ねぇ相談だ」
止めて。
そんなに決意を込めた目で私を見ないで。
揺らいでよ、悩んでよ……!!!
「知らない! そんなの知らないっっ!!!!!
出来なくなんかないよ!!!
逃げて……! 逃げてよぉっ!!!!!!
お願ぃ……だからぁ……!!!」
「無理だ。出来ねぇ。……諦めろ。
俺たちはお前を助けるって決めたんだ」
視界がボヤけてくる。
頭がずっと揺らされてるような気分。
吐き気。
倦怠感。
高熱。
それらが私を蝕むけれど、関係ない。
ふらふらとおぼつかない足取りで立ち上がり、一番近くにいた人の胸ぐらを掴む。
イヤ……やだ……もうやだ……。
ダメなの……!
知られたくなかった……!!
こうなるって……分かってたのに……
「だったら………!!
ここから逃げてよぉ………!!!
私を見捨てて、ここから--」
声を出すのも辛い。
でも、言わないと……逃げてもらわないと……
死ぬのだけはダメ……
もう皆の死体なんて見たくない……
やだよ、逃げないと。
死ぬんだよ?
死んじゃうんだよ……
もう、私にあんな光景見せないで……
生きて、ここから逃げてよぉ…………!
「ダンゾウに……殺されちゃう。
逃げて……早く……どうしようも、出来ない……の……私を助けたいなら……もう放っておいて……
もう……疲れたの……私を……〝自由〟にして……」
私はもう……死にたいの。
そこまで口にしたところで私の意識は途絶えた――
「決まりだな」
「おう」
倒れるスミレを、リュウセイは抱き止める。
そして、苦しそうなスミレを抱え、ベットに寝かせた。
「スミレは、俺たちの味方だ」
リュウセイは確かめるように呟く。
もう一部の疑いもない、スミレは味方だ。
「どうするの?」
「やることは特に決まってないけど」
「……俺はスミレの側にいる」
リュウセイはそう呟いた。
「あら、あんたがそんなこと言うなんて意外ね」
「命有る限り戦い続ける、とか言いそうだったのに」
それはまさしくリュウセイが思っていたことであった。
流石は姉。
弟の考えなどお見通しであった。
「ハッ! まぁな、そう考えてはいたさ。
けどよ、“普通”に行動するだけじゃだめなんだ。
スミレは今まで何度も【未来予知】を繰り返したハズだ。
なのに、こんな選択をしたってことは、“普通”に行動するだけじゃ……絶対に勝てねぇ」
「それで、ここに残る、ねぇ」
「あんたが残りたいだけような気もするけど……」
「いーんじゃねーか?
俺たちのやることってダンゾウを倒すことだろ?
だったら俺一人で十分だぜ」
カイルはぱんっ、と自分の拳を打ち付ける。
「「「「「「「違うわよ(うわ)(います)(ーよ)(うのです)」」」」」」
全員から見事な突っ込みが決められる。
そして一斉にカイルの方を向き、ジト目を送る。
「……マジで?」
「いいですか、よく聞いてください。
わたし達の目的はスミレちゃんを助けてここから無事に脱出することです。
つまり、必ずしもダンゾウと戦う必要はないんです」
「へー」
生返事。
分かっているのか、いないのか……。
何とも分からない男だ。
「うーん、でもまー、戦う必要はない言うてもスミレちゃんを守る人間は一人くらいいるかな……帝国軍がスミレちゃんを取り返しにくるかも知れへんし」
「じゃ俺それな」
迷いなく、すぐさま口にする。
ジャックはそんなリュウセイに苦笑いを溢した。
「……あの、ぼくも残ってもいいのですか?」
おずおず、という調子でエルが手をあげた。
そのエルの要望に、ジャックはすぐに答えた。
「エルは残っててもええやろ。
ワイは実験塔でスミレちゃんの薬を探す。
……出来たら、護衛的な人がおるとありがたいんやけどなー……」
「「だったら、私達が付いていってあげるわ」」
「よっしゃ! ユナちゃんはどうする?」
「私も……残っていいですか?」
ユナもエルと同じように少し気兼ねしつつ提案する。
根本的な精神構造が、この二人は似ているのかもしれない。
「おおう、そうか……んん、ワイは別にかまへんよ。
闇属性は便利やけど、今は帝国軍が出払ってるやろうから、そこまで必要ってわけでもないやろうしな。
後、カイル。
お前は……そやなー……結界管理魔具を壊してきてくれ」
「分かった」
迷いなく答えるカイル。
一抹の不安が全員の心をよぎったのは言うまでもない。
「これで各人、やることは決まったわね」
フィーナが口火を切り、そしてその言葉にマリンが続く。
「正直、無謀に無謀を重ねたバカな行為だと思う」
「それでもあたし達は引いちゃいけない」
「場合によっては死ぬかもしれない」
「「でも死んでも生き残りなさい。
絶対に死んじゃ駄目。生き残ればあたし達の勝ちなんだから。
そこのところを心に留めておいてね」」
この場にいる人の目を見つつ、二人は話す。
誰もが望む〝未来〟。誰もが諦める〝未来〟。
それを死ぬ気で手繰り寄せろ。
その為にここにいるのだ、と二人は言う。
そして、なおかつ生き残れ。
絶対に死ぬな。強い瞳がそう語り、双子の姉妹は指を指す。
「「特に、リュウセイとカイル」」
指された二人は不敵に笑う。
「「大丈夫だ、心配すんなって」」
「……こういう時だけ双子ですね」
呆れたような声だが、ユナは少しだけ微笑んだ。
「「そうと決まれば、早いとこ行きましょうか。
帝国軍が反乱軍を追って実験塔から出払ってる内に」」
「りょーかいや!!!」
ジャックはバラックを出ようとした二人に付いていく。
「「じゃあ皆、また“後”でね」」
「「おうっ」」
「絶対ですよ!!」
「頑張ってくださいなのです!」
去り際にそう言い合って、バラックから出ていく。
また“後”で。
その言葉の意味をちゃんと受け取れない者はこの場にはいなかった。
「よし、んなら俺も行くか」
カイルは腕をぐるんぐるんと回し、獣のような笑みを浮かべる。
「カイルさん、ちょっと待って下さい」
そのまま三人に続いて出ていこうとしたカイルをユナが引き留めた。
「何だ?」
「カイルさん……ダンゾウに……気を付けて下さいね。
さっきのスミレちゃんの様子から考えるに、きっとわたし達が死んでしまう原因はダンゾウです」
ユナはカイルに忠告する。
恐らくそのことを分かっていないだろうと考えて、だ。
「カイルさん、ダンゾウと戦う気ですよね?」
「え、何で分かったんだ?」
「……やっぱりですか」
諦めたようなため息がユナの口から溢れる。
「わたしはカイルさんを止めません。
止めても聞かないでしょうし。
でも、覚えていてください。
ダンゾウを倒す必要はないんです。
わたし達は“皆”が笑える“未来”の為に戦っているんです。
だから、絶対に……死なないで下さいね」
ユナは懇願するような表情でカイルに言う。
先程のフィーナとマリンの言葉の焼き増しだと言うことは理解していたが、無謀や無茶を実行するカイルを見てきたユナは、そう言わずにはいられなかったのだ。
「……約束する」
分かった、とは言わない。
ただ、約束する、と。
強く、言った。
「はい、では」
「おう、行ってくるぜ」
そして、カイルも出ていく。
残されたのは四人。
出ていったのも四人。
戦いの火蓋が、切って落とされた。
――――――――――――――――――――
――えーっと……確か四つの管制塔と真ん中の実験塔に実験管理魔具があるんだよな……。
「だったら、真ん中から潰すか」
翼を動かして実験塔に向かう。
多分ダンゾウもそこにいるだろ。
ダンゾウがこの実験場の部隊長で、全部の原因なんだよな……。
会ったことはねぇけど、そいつだけは絶対に俺が倒す。
だってそいつさえ倒せば、後はどうとでもなるんだろ?
だったら、考える必要なんかねぇ。
分かりやすくていいぜ、こーゆーの。
ダンゾウを倒して、俺達はここから出るんだ!!
「ん? あれは……?」
帝国軍が下に見える。
陣形なんて組んでなくてただ闇雲に進んでいるみたいだ。
方向だけが揃ってるな。
あ、そうか。
「スミレの持ってた魔具か」
あれで飛空挺を追ってんだな。
なら、あそこに……
「ダンゾウがいる……!!!」
でもどれがダンゾウか分かんねぇな。
まー、いっか……――
「やってやるぜ……!!」
カイルは翼を大きく動かし、帝国軍のど真ん中に突撃する。
ただ、真ん中なら偉い奴がいるかな、という短絡的な思考の成果である。
もちろんフェルプスは展開している。
ぐんぐんと速度を上げ、ひたすら真ん中へ。
そして、あっという間に到達した。
「まず………一人ぃっ!!!!」
景気付けに、とばかりに手を燃え上がらせ、中心にいた一人の帝国兵を叩きのめす。
「な……なんだ!?」
「誰だ!?こいつは!!?」
――ダンゾウ……どこだー?
んー、戦ってりゃ出てくるか。
へへ。燃えてきたな………!!!――
「プロミネンス!!!」
カイルは右足のフェルプスに炎を灯す。
そしてその場で少し飛び上がり、思いっきり体を捻りながら、空中で、一回転の回し蹴りを繰り出した。
蹴りの高さは帝国兵の胸の辺り、水平に繰り出された炎を纏う蹴り。
いや、纏うという表現は不適切だ。
カイルは足に纏う炎を蹴り飛ばした。
カイルを中心にしてリング状に広がる赤い炎。
それは帝国兵を次々と燃やしていく。
「んもういっちょぉ!!!!」
空中に留まったまま、再び炎を灯して水平回し蹴りを繰り出す。
その炎の軌道は水面に石を落とした時の波紋のようだ。
突然の攻撃に何の訓練もされてない帝国兵は次々と倒れていく。
そして、カイルが地面に着地したとき立っているのはカイルを含めて二人だけになっていた。
「お前がダンゾウか………!!」
――こいつを倒せば、ここから出られる。
こいつを倒せば、スミレを救えるんだ……!!――
「ケヒヒ、残念ハズレさぁ」
違った。
カイルが睨み付けていた男は忍装束を着ているものの、本物のダンゾウのようにターバンで顔を覆っていない。
何より……よく見るとその男の足は……山羊のようであった。
「俺ぁ、テンガクを移植したダンゾウ様直属の部下の一人、バイロンさぁ。
テンガクの【能力】はぁ……その目で確かめなぁ!!」
バイロンが一気にカイルに向かっていく。
向かってくるそいつに対して、カイルは反射的に殴って応戦する。
だが、カイルのパンチは当たることはなかった。
バイロンはまるでそこに地面があるように空を蹴り、カイルの頭上を飛び越えていった。
「ケヒヒヒ!! 見たかぁ!!
これが俺の【能力】、【空歩】さぁ!!」
振り返り、得意げにバイロンはヤギのような足を見せつける。
「この移植っつー技術はスゲーさぁ。
魔力増強実験で強化された俺の魔力がさらに跳ね上がったんだからさぁ。
しかも、それだけじゃねえさ。
【能力】まで使えるようになるって言うんさ。
ケヒヒヒ。笑いが止まんねぇってさぁ。
お前、死ぬぜ? 確かに多少腕はあるようだが……今の俺の実力は部隊長にも匹敵するさぁ!!」
頼んでもいないのにペラペラと喋り始めたバイロン。
なので、カイルは尋ねてみた。
「ダンゾウってどこにいるんだ?」
「ケヒヒ。ダンゾウ様ぁ? あの方なら、俺とぁ違う別部隊を指揮していらっしゃるぜぇ」
意外とあっさり教えてくれた。
――あー、他にもまとまって移動してる帝国兵がいたのか――
「おぉっと、こいつぁいけねぇさ、秘密だったさ」
やってしまった、とばかりにわざとらしく空を仰ぐ。
「まぁ、これから死ぬやつに話したって関係ないさ。
冥土の土産ってやつさぁ。
ケヒヒ。良かったなぁ。俺様が寛大な心の持ち主でさぁ!!!」
音もなく、空を踏み切るバイロン。
手には紫色の液体を滴らせたクナイが握られていた。
「あばよぉ、金髪ぅ」
バイロンは勢いよくそれを突き出すが、カイルはそれを難なく避けてみせた。
「なっ!!?」
バイロンは驚きを隠せないが、そんな隙だらけの男にカイルは容赦しない。
「フレイムバースト!!!」
クナイを避けてすぐ、カイルは丹田と鳩尾を穿つ。
その拳から燃え上がる炎柱がバイロンの身体を焼き、吹き飛ばす。
そして、そのまま起き上がることはなかった。
「部隊長……うーん、ウィルくらいはあるかもしんねぇけど、弱いなぁ。
ま、調子に乗るのは駄目だってことだな」
翼を広げ、再び空へと飛び上がる。
よくよく注意して見てみると、確かに何個かの隊に分かれて移動しているようだ。
「こういう時は一番人数が多いところからだよな!!」
そして、カイルはその通りに実行するのであった。