第三十二話―終わらない未来
少々時間は巻き戻る。これはカイル達が帝国実験場に突入する前のこと。場所は帝国実験場の……
スミレの部屋だ。
彼女は今日も未来を視る。
あの日……不吉な未来を視てしまったあの日から……毎日毎日、来る日も来る日も……時間がある限り、魔力が続く限り、彼女は未来を視続けていた。
――このパターンでもダメだった。早くしないと……ジャックおにいちゃんが来る前に正解の道を見つけないと。
もう一回……最初から……
【未来予知】……発動……!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「っ!!」
よし……飛べた……ここは……ジャックおにいちゃん達に助け出してもらったところ。うん、時間はバッチリ。ちゃんと飛べてる。
私の【未来予知】は視る……というよりは体験する……と言う方が正しい。
闇属性の力で私は未来に飛べる。
その未来では痛覚も、触覚も、現実世界の何もかもが存在する。会話も出来るし、食事もとれる。私が思う通りに未来世界の時間を速めたりすることだって出来る。
ただ、未来世界での食事は現実でのエネルギーにはならないから、無駄な会話などと一緒に飛ばすようにしている。
それから、ここでの時間は現実世界においてほとんどないに等しい。どれほどここで過ごしても、現実ではほんの数十秒だ。
だから私は何も気にすることなく、未来で情報を集めることが出来る。
そうして得た知識を私は【未来予知】で視たものとする。正確な時間に飛ぶのは難しいけれど、この二年でかなり精度が上がった。
得られる情報が正確なものかどうかも私次第。
例えば飛んだ先の未来で偽の情報を渡されたら目も当てられない事態になる。ただまぁ、だいたいもう少し未来に飛べば騙されたことも分かるから、この心配は少ないのだけれど。
私や、未来を伝えた他の人が何か本来の未来と別の行動をすれば、その度に未来は変わる。
それがたとえどんな些細なことであっても。
極端な話だけれど、戦場に投げた石がたまたま剣を振りかぶっていた敵の手のひらに当たって剣を落とし、死ぬはずの人の命を救うことだって出来る。
そう……私の【能力】はやろうと思えば人の死の未来さえ変えることが出来る。
私が【未来予知】での行動と同じ行動を取れば、未来はその通りになる。
つまり戦場に小石を投げた未来を視たあと、現実世界で戦場に小石を投げると【未来予知】で助かった一人の命は実際に助かる……。
未来を思い通りに選ぶ【能力】
それが私の闇属性の特別な【チカラ】
「スミレちゃん!! 大丈夫やったか!?
ごめんなぁ……こんなに……待たせて……苦しかったやろう? 大丈夫や……毒の成分の資料は盗ったから後はクレアに任せれば……全部治してくれるからな?」
「……お前がスミレか」
「どうしたんですかリュウセイさん?
あっ、分かりましたよ、緊張しているんですね?」
この辺りはもう何百回と聞いた。しばらくは私のことを心配する声と無駄な会話が続いて、そこから自己紹介だ。流石に自己紹介では未来は変わらない。
だからこの場面は飛ばすことにする。
「“加速”」
その瞬間、私を含めた世界が加速を始める。
言葉は聞こえなくなり、皆と私の動きが何倍にも速くなり、どんどん未来は流れていく。
加速世界での私の行動は未来を変えない普通の行動として処理されるから、ここで未来が変わることはない。
「“標準”」
世界がいつもの速さを取り戻す。ここはおにいちゃん達の飛空挺の中。脱出するために四つの管制塔と一つの実験塔を落とす作戦を練っているところだ。
……ここだ。ここが確実に分岐点になる。
皆が生き残るのか……それとも……
ごくり、と生唾を飲む。慎重に行こう。敵の位置を知らせるだけじゃ駄目だ……それはすでに失敗してる。
だからもっと、何か別の案を考えないと……
「スミレちゃん? 敵の位置を教えてもらえるかしら?」
ザフラおねえちゃんだ。とりあえず敵の位置が正確であることは別ルートで確認済み……だからここで話しても皆の死には繋がらない。この情報は必ず皆を助けるハズ。
「北の管制塔には――」
話しながら私は考える。今までの世界ではここでどれ程正確な情報を渡しても、帝国軍に勝つことは無かった。
だから他の手法を考えなきゃいけない。
今までの世界の敗因……それは……
第八部隊長ダンゾウの存在……そして、エレナ・ドンドンの存在。
特に注意しなければいけないのはエレナ・ドンドン。あの女は魔具を作ることに関しては天才的だ。おにいちゃん程じゃないけど。
あいつが人体とモンスターの接合に初めて成功するのが私が実験塔から助け出してもらった次の日。
一度成功してしまったら後はもうトントン拍子。
次々と人とモンスターを繋げていった。そしてあろうことかダンゾウまでモンスターと接合した。
結果、ダンゾウはディアスおじさんでも太刀打ち出来ない程の強さを手に入れてしまった。
だから……これは賭け……
「ねぇ、皆。ちょっと聞いてほしいことがあるの」
「どうしたのだ? 何か問題でもあるのか」
「実はね、第八部隊長ダンゾウが今……とんでもない力を手に入れてしまっているの。人体とモンスターの接合実験は……知ってるよね。それが成功して……ダンゾウの実力が上がった。
恐らく、アジハドよりも……」
「上っちゅう訳か……」
「うん……そう」
「なら、作戦を練り直そう。ここは――」
ここだ。ここで私は……未来を変えるっ!
「全員で……向かって。ここにいる戦える人全員で……ダンゾウを倒して」
初めての試み。今までは戦力を五つに分けていた。
四つの管制塔と一つの実験塔を攻めるために。
今まで誰をダンゾウに当ててもやられてしまった。一人じゃ駄目だ。勝てない。
だからダンゾウを倒すために……ただでさえ強大な戦力を一つに纏める。確実に……ダンゾウを倒す。
結果、皆の説得には成功した。
今は“加速”をやったから、まさに戦闘の真っ最中だ。
後は皆を待つだけ……大丈夫……カイルさんにリュウセイさんにマリンさん、フィーナさんにディアスおじさん、ザフラおねえちゃんもいるんだ。
部隊長クラスが六人もいて……負けるはずがない。
「皆……」
「スミレちゃん、大丈夫なのですよ。皆さんはとても強いのです」
エルちゃんが言うことは分かる。勝てるだろうとも思う。幾らなんでも六対一だ。これで負けることを信じる方が難しい。
でも何故か……不安が収まらない。
嫌な……胸騒ぎが--いや、駄目。信じないと……皆が勝つことを。
「うん、そうだね……皆強い。ダンゾウなんて……簡単に倒せるよね」
「否。そして再度、否」
っ!! う、嘘……な、なんで……こ、この声は……
「ダ、ダンゾウ……」
こいつが……ここにいるということは……
「み、みんな……は……?」
声が震える……そんな……今回は……全員で……六人で……行ったのに……?
「〝みんな〟……というのはコレのことか。求めるのなら、受け取りを要求」
ゴロゴロと音を立てて転がってくる五つの球。楕円とも言えない無骨な形のそれは回転する度に方向を変える。
右へ……左へ……左へ……右へ……
ゴロゴロ…………ゴロゴロ…………
私に向かって投げられた筈なのに部屋の中に広がって転がる球。
それはまるで生き物のように不規則に転がっていく。
そして、それが通ったあとには赤い……赤い……本当に真っ赤な線が引かれていた。
転がり、捻れ、絡み合う線が酷く恐ろしく感じる。
まるで何かの術式のような不思議な模様だ。
いや、不思議というよりは不気味と言った方がいいだろう。
金の一つは壁にぶつかって止まった
もう一つの金は私の所まで来た
青は私を通りすぎて背後で止まった
茶は赤い線を一番長く描いていた
球に見えない一つは転がらずに赤の湖を作った
最も大きな玉は本棚にぶつかった
止まったことで、よりハッキリしてしまった。視界にノイズが掛かったようになる。うまく見えない。見たくない。認めたく……ない。
部屋を転がり、彩った無骨な形の六つの球……もっと直接的に言うなら……
流れる血で部屋を濡らす……六人の生首。
「う、うわぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁああああああああっっっ!!!!」
絶叫。
慟哭。
悲鳴。
横で聞こえるそれらは夏の空で鳴く蝉の声のように私の中を過ぎ去っていった。
まるで、夢。
まるで、夢。
まるで、夢。
現実感が……ない。
「うるさいぞ、小娘」
ダンゾウが流れるような動作で懐から短刀を取りだし、放つ。それは吸い込まれるようにエルちゃんの喉元に向かって……
「かっ………ひゅぁ……ぁぁ……」
イヤだ……イヤだ……どうして……
血の海が……また……増えるの……
「さて、これで処理は完了。今度は――」
これでも……ダメなの? イヤだよ……もう……なんで……っ
「〝停止〟っ!!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
闇が晴れ、【未来予知】が解けるとすぐに私は自分の手を噛んだ。
「っっっっっっっっっっっっ!!!!!!」
叫んじゃダメ! 異変を知らせてはいけない!!
私はいつも通りのスミレ!! ここで叫んじゃダンゾウに悟られてしまう!! 外の見張りに気取られちゃ駄目!!
汗が滝のように流れて、心臓が異常に脈動する。
恐怖で呼吸が荒れる。今部屋に入ってこられたら不味い!
早く〝仮面〟を纏わないと……!!
無感情で
無感動で
無機質な
氷のように冷たく
鉄のように堅く
機械のように淡々とした
私の〝仮面〟
皆を守るために
私を……守るために作った〝仮面〟
これは一種の思い込み。
それを被ると思い込むことで、私は平静を保っていられる。
私は……何も感じない。
何にも……動じない。
皆が死ぬのなんて何でもない。
……心臓が緩やかに脈動する。汗が止まり、過呼吸だった呼吸も穏やかになってきた。
噛んでいた手を放す。少し跡が残ったけど、この程度なら……問題ない。
今回も駄目だった。早く正解の道を見つけないと。
ジャックおにいちゃん達が来る前に。
さぁ……もう一度。未来へ。
【未来予知】発動。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回は少し趣向を変えようと思う。
皆が私を助けてくれた時、そこにいたメンバーでダンゾウを倒す。
強化される前のダンゾウなら、勝てるかもしれない。
ここに来ているのはカイルさん、ディアスおじさん、リュウセイさん、ジャックおにいちゃん、ユナさんだ。
カイルさん、ディアスおじさんが陽動で帝国軍の気を引いているうちにユナさんが闇属性を使ってリュウセイさんとジャックおにいちゃんを連れてくる。
何時もならここで私を助けた後、私の〝毒〟を治すために一旦資料を盗みに行ってから脱出する。
ディアスおじさん、カイルさんは時間が来れば脱出する手筈になってる。
だから二人には助けは望めない。
なら、今度は……リュウセイさんに……ダンゾウを………
「スミレちゃん大丈――」
「“加速”………“標準”」
「――脱出するでっ!!」
「待って」
危うく“加速”し過ぎる所だった。
もう資料も盗んで、脱出する段階だ。
ここで……リュウセイさんに……戦って貰わないと……
「リュウセイさん……」
「ん?」
「ダンゾウを……倒してきて」
「今からか?」
「うん」
「……分かった」
この人は……よく分からない。どんな未来でもこの人は説得する必要は無かった。
まるでおじいちゃんみたいに私の言うことに無条件で従ってくれる。
いや、今考えることはそれじゃない。ダンゾウを倒せるかどうか……それだけが大切。
「ちょっ!? リュウセイ!? お前何を勝手に決めとんねん!? ここは無理せず帰るぞ!!」
「場所は?」
「この塔の最上階」
「無視すんな!!」
リュウセイさんはジャックおにいちゃんが止めるのも聞かずに翼をはためかせ、空中に飛び出して最上階へと向かって行った。ユナさんは展開に付いていけてないみたい。
「私も……行ってくる」
「なっ!? スミレちゃん!? ちょい待ちぃ!!」
黙殺。闇属性を纏って最上階を目指す。この塔の構造は熟知している。
迷路のような通路を抜け、迷うことなく最上階に到達した。そして、そこには……
「七星流・漆の型・臥竜天星!!」
リュウセイさんの手でバラバラにされたダンゾウの姿があった。疑う余地もない。あれで生きている方がどうかしてる。
「やった!!!!」
見付けた! このルートが……この方法が……やっと見付けた正解! 皆が生き残れる未来!!
「うっぐ……ぅぅ………」
「リュウセイさん!?」
まさか……リュウセイさん……!?
そんな……正解だと思ったのに……
急いでリュウセイさんの元に駆け寄るけど怪我らしい怪我は無かった。……あれ?
「心配すんな。筋肉痛みてぇなもんだからよ」
良かった……これで本当に安心……
リュウセイさんの顔を見る。少し辛そうだけど大丈夫そうだ。目の前にあるリュウセイさんの顔は照れるように目を背け、頬を掻いている。照れ屋さんなのだろうか。
だが、そんなことを思った次の瞬間
リュウセイさんの目が大きく開かれ驚愕の色に染められた。
その豹変に私は固まることしか出来ない。リュウセイさんの瞳が小刻みに揺れ、口はパクパクと動いているけど言葉は出てこない。
ズルッという音が聞こえた
身体に生暖かい液体がかかっている感触がする。
シャワーのように吹き出すのではなく、塊となった液体が降りかかってくる感じだ。
リュウセイさんは手を動かそうとするけど、動かせないみたいだ。肩の当たりがプルプルと震えているのが見える。
恐る恐る下を見てみる。するとそこには今まで何度も視てきた赤い湖が……
血で出来た海が広がっていた
首から流れ出るそれは地面と私を真っ赤に染める。
生暖かい感触が身体の前部でずっと感じられる。
リュウセイさんが倒れかかってきた。
受け止める。
血が、私の身体を伝っていく
命が、彼の身体から抜け出していく
そんな……だってダンゾウは……
「なんで……生きてる……」
リュウセイさんが塞いでいた視界が開けるとそこにはダンゾウが立っていた。文字通り八つ裂きにされたハズなのに……どこも怪我した様子はなく……
血に濡れた短刀を手にしていた。
恐らくはそれでリュウセイさんの喉を……
「お前に教える義務はない。情報を与えるつもりもない。少し眠って――」
「“停止”!!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
落ち着け落ち着け落ち着け…………
〝仮面〟を………〝仮面〟を………
何も考えるな
何も感じるな
何も動じるな
あれはただの【未来予知】
有ったかもしれない不確定な未来
まだ……現実じゃないっ。
怖がるな怖がるな怖がるな怖がるな!!!
私はまだ……何も救ってない!!!
「【未来予知】発動!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これで、お前が帝国に従う理由は無くなるわけだな」
周りには実験されたであろう人たちが転がっている。
どれも動く気配はない。
紫や緑の血を流している人もいる。
そして、その死体の中に埋もれる見知った顔
カイルさん
リュウセイさん
マリンさん
フィーナさん
ディアスおじさん
クレアおねえさん
ザフラおねえちゃん
そして……
「やめろぉぉおおおおおおおおお!!!!」
「お願いです!!! 止めてください!!!」
「い、イヤだ……死にたく……」
ジャックおにいちゃんとユナさんは帝国兵に押さえられて身動きひとつ取れない。
エルちゃんは腰が抜けて動けないようだ。
ダンゾウは……血に濡れた短刀を手に近寄っていく。
絶叫がまた遠い。
現実感が――
「死ね」
「かぁっ………かひゅぁ……ぁ………ぅぁ……」
エルちゃんの喉から明らかに致死量の血液が流れていく。目が泳ぎ段々と光が薄れていく……口からも鼻からも
血が……血が……血が……
流れ……て……
命が……消える
「ダンゾォォオオオオオオ!!!!!!」
「そんな……カイルさん……リュウセイさん……わたし……わたし……」
しんじゃった
皆……しんじゃった
「お前達はこれから帝国の労働力。魔具作りと闇属性、それは帝国に必要。
さて……スミレ、お前だが……お前はいずれ再び帝国の不利益となる。よってここで始末」
「おいっ!! やめろ!!! ダンゾ――」
「“停止”!! 【未来予知】!!」
「バカな……」
「弱くなったな。戦闘部隊隊長ディアス。これでお前達は――」
「“停止”!!! 【未来予知】!!!」
「こんなの……ありえないでしょ……」
「マリン……」
「フィーナ……」
「「死ぬときも――」」
「“停止”!! 【未来予知】!!!」
「あら……ちょっと……ドジっちゃったかしらぁ……」
「ザフラ……鎮痛……フェロモン……いるかしら?」
「いらないわ……だって……もう――」
「“停止”!! 【未来予知】!!!」
「くそっ……うおおおおおおお!!!」
「往生際の悪い有翼族だ」
「ぐが……ぁ…………」
「“停止”!! 【未来予知】!!!」
“停止”……………
【未来予知】……………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
“停止”…………
【未来予知】…………
「こんなやつらに希望を抱くなど、正気の沙汰ではない。
どうあがいても、お前は籠の中の鳥。逃亡は不可能」
みんなみんなしんじゃった
いきのこったのはわたしだけ
おにいちゃんもおねえちゃんもおじさんも
だれもいない
わたしといっしょにつかまったひとはもういない
みんなみんなしんじゃった
「お前の言葉はもう帝国には届かない。帝国にもう【未来予知】は不要。さらばだ、哀れな道化師」
いたい……
いたいよ……
くるしい……
くるしいよ……
もうやだ……
もう……やだよ……
じゆうに……なりたいよ……