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ボーダー  作者: きぃ
記憶
8/46

T.A.B.O.O ………?

「お前、何言って…」


「お願い…」


上目づかいで見上げてくる。


オレも、まだ中学生だけど…一応、男だぜ?


そんなこと、言うなよな?

「ホントにいいの?」


ハナがゆっくり頷く。



「無理すんなよ?

ハナ…心から笑ってない笑顔ばっかり見たくないし…な?」


そう言うと、ハナはオレの手を握ってきた。


オレもそれを強く握り返す。



それからオレたちは、とびきり甘い時間を過ごした。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ふと気付けば、私はミツの家にいた。


そして、なぜかヤバい格好をしてた。


ミツも、すごい申し訳なさそうな顔してるし…


後から聞くと、私は犯されたらしい。


4人の男に。


もう、ワケわかんなかった。

何でミツがいるのかもわかんないし…


制服は明日香さんに修理依頼したからいいけど…


伊達さんと明日香さんが帰ると、ミツがいきなりベッドに押し倒してきた。


そしていきなりキス。


しかもファーストキス奪われたし!!


しかも、なんか苦しい…


って、舌入ってる?


でも、ミツなら安心。


ドSだけどね…


ミツなら、大丈夫。


とにかく、心の傷を癒してほしかった。


「癒して?」


こぉ言うと、ミツがキレ口調で返してきた。


なんかヤバいこと言った?

まぁ、いいや。


私はとりあえず、ずぅっとミツの手を握ってた。



それで、気が付いたらミツの腕枕で寝てた上に薄手の布団掛けられてて…シャツのボタン掛け違えてるし…

イマイチ状況が飲み込めない、ってゆう…


気付いたら夜だったので、ミツに自転車で送ってもらった。



━━━━━━━━━━━━━


〈レンside>


ふう。

勉強一段落。


予定の時間より30分も早く終了♪


久しぶりに、アイツらに電話してみるか。


まずは、ミツに掛けてみよっ。


5回目のコールで電話に出た。


…すぐに出てくれると思ったのに。


…何か、あったのか?


中学校生活など、ありきたりの話題をしてから、本題に入る。


「何かあったのか?ミツ。さっきから度々声がくぐもってるからな。いつもそうだよ?ミツが考え事してるときは。」


しばしの沈黙の後、


『帰ったら、オレのこと殴っていいから。』


そぉ言ってミツは、ゆっくり語り始めた。


ハナが4人組の男たちに犯されたらしい。

その後、ミツはハナに手を出した。


ほっとけなかったらしい。


「気にすんな。

オレは、帰ってもミツを殴ったりはゼッタイしないし。お前は、ハナが負った傷を癒してやったんだろ?

オレも、多分そーする。

その時ミツの立場だったとしたなら。」


『ハナにも連絡してやれな。』


そのつもりだよ。


モチロン。


『…また、電話する。…何かあったら。』


そぉ言って、ミツは電話を切った。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


次は、ハナだな。


手際よく、携帯の番号を押し、掛けてみる。

第一声から、テンパっていた。

可愛いよな、相変わらず。何かあったのかと問いかけてくるハナに、勉強が早く終わったから電話しただけだと答える。

気になって、仕方なかった。ミツに何かされてないかとか…元気でやってるかとか。

声が聞きたかったから、勉強が早く終わったんだよ。

『とか言って、ホントは私たちのコト気になってたんでしょ~?』


ハナにはバレてたか。だてに、オレの幼なじみやってねぇな。


勉強だけじゃなくて、ちゃぁーんとN.Yにある"魔導師養成学校"でいろいろと教わっていることを伝える。ついでに、そこの先生の雰囲気がアコール先生似であることも。


…自分のこの発言が墓穴を掘っていたなんて、この当時はまだ気付かなかった。

何かあったら連絡するように言って、電話を切った。







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