事件!!
…翌日。
エージェントルームから帰った私たちは、アコール先生に会ってレンの修行について話を聞いたけど、収穫ナシ。
逆に、レンのことが好きなのかと聞かれるし。
そりゃ、幼なじみとしては好きだけど…
最近は、ミツのことが気になってきてる。
そのことをアコール先生に言ったら、意味深な笑みを浮かべられた。
聞くと、ミツもさっき来ていたらしい。
会いたかったなあ。
まあ、仕方ないか、学校帰りだし。
でもこの後私は、アコール先生のタロット占いが当たるって、身をもって知るんだ…
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家への帰り道。
一人で帰るの、久し振りだなぁ。
いつも、ミツと一緒だし。
そんなことを考えながら歩いてた。
だから、気付かなかった。近くの白いワンボックスカーにも、人の気配にも。
バチッ。
身体に鋭い痛みが走ったことしか、覚えていない。
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アコール先生から、ハナが昔いじめられてたことを知った。
亡くなったハナの祖母は、高い魔力を持っていて、この魔導学校のもと校長だったってコトも、霧生は学級裁判によって退学になったことも。
おっと。
レンのコトも調べなきゃな。
ハナが来ているとも知らず、パソコン室にいたオレ。
気付けば、かなり時間が経っていた。
さて、そろそろ帰るか…
そのとき。
オレのポケットから光を発する何かが…
ハナがくれたブローチだ。
「ミツ…助けて…」
声が聞こえる。
テレパシー機能まであるのか?
このブローチ…
って、ハナに何かあったのか?
「ミツくんっ!ハナちゃんが…」
アコール先生がタロットカードと水晶玉を持って呼ぶ。
「私、"ハナちゃんに言ったのよ。"白いワンボックスカーに注意"って…」
水晶玉を覗くと、車にハナを連れ込む4人の男。
男の手にはスタンガンが…
ハナは意識がないっぽい。
ゼッタイ、犯す気だ。
…待ってろ、ハナ!!
オレが、守ってやる!!
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……
はあはあ。
やっと見えた。
あの車だ。
オレは、あの日のように魔導でカギを開け、車内に入ると、すぐさま失神魔法をかける。
ハナはというと、すでに児童ポルノ画状態だった。
遅かったか…
ごめんな。ハナ。
すると、どこからか木の枝が伸び、ハナの近くで不気味に果てている男を捕らえる。
さすが、自然と対話できる女だ。
自然…木や花などの、あらゆる動植物の気持ちを感じ取って対話することができるのが、ハナの特殊能力。
オレはすぐさま伊達さんに電話をし、車を回してもらった。
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まだ意識のないハナを、強く抱きしめる。
しばらくして、伊達さんの車到着。
オレの家に着いたころに意識を取り戻し、しばらくオレの腕の中で泣き崩れていた。
…ヤバい。
こんなときなのに、泣いてるハナをカワイイと思ってしまう。
やっぱオレ、ドSなのかな?
明日香さんは、ハナの家に服をとりに行ってくれている。
オレってダメだなぁ。
好きな女一人もろくに守れねぇし。
しばらくして、明日香さんがようやく落ち着いたハナに服を着せてやり、制服の修理をすると、伊達さんと二人で帰っていった。
「ハナ…ホントごめん。オレ、幼なじみ失格だよなぁ。」
オレは彼女の返事を待たずに、ベッドに押し倒す。
戸惑う彼女。
その声を塞ぐように、唇を重ねる。
「ん…」
彼女はなぜか、抵抗してこない。
そのまま舌を絡める。
それでも、彼女は抵抗してこない。
「ミツ…」
「癒して?」
ショーゲキの一言だった。