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雪の記憶

作者: 知世
掲載日:2025/11/10

 雪が降り始めたのは、放課後の鐘が鳴り終わる頃だった。灰色の空から、音もなく、白い欠片が落ちてくる。冬の海辺の街。その静寂は、まるで時間ごと世界が息を潜めているかのようだった。


 湊は、駅前の小さな坂道を登っていた。手には、一通の封筒。宛名のない手紙。それは、彼の手の中で震えていた。寒さのせいではなく、ためらいのせいで。

「……本当に、叶うのかよ。」

 独り言のように呟いて、息が白く消える。噂は、誰からともなく広まった。宛名のない手紙を、雪の降る夜に旧市庁舎前のポストへ入れると、願いが叶う。ただし、代償として大切な記憶をひとつ失う。嘘だろう、と思っていた。でも、信じたいと思ってしまった。彼女がいなくなった今でも、何かを残せる気がしたから。


 彼女、美月が最後に言った言葉を、湊は覚えている。

「音はね。きっと誰かの想いが形を変えたものなんだよ。」

 その声も、もうどんな響きだったか曖昧になりつつあった。音楽室の窓越しに笑っていた横顔。白い息を吐きながら鍵盤を叩く指。冬の光に溶けていくその姿を、何度も夢に見た。けれど、もう彼女はいない。


 ポストは街の外れ、旧市庁舎の前にある。赤い塗装は剥がれ、雪に覆われていた。まるで誰かが、そこに祈りを封じ込めたまま、時を止めたようだった。湊は深く息を吸い、震える手で封筒を滑り込ませた。『美月の夢が、どうか叶いますように。』たった一行の文字。それが雪に包まれ、消えていく。風が吹いた。街灯の光に、雪が舞った。その中に、淡い影が立っていた。

「……手紙、出したの?」

 振り返ると、そこに少女がいた。白いマフラー、薄い青のコート。髪に雪を溶かしながら、静かに立っていた。

「そんな噂、信じるんだね。」

「信じてないさ。ただ、試してみたかっただけ。」

「ふうん。」

 少女は小さく笑って、空を見上げた。

「この街の雪、好き。 まるで、誰かの想いが落ちてきてるみたいだから。」

 湊は何も言えなかった。その言葉が、胸のどこかに痛いほど響いた。

「……君は?」

「わたし?」

 少女は首を傾げた。

「わたしも、手紙を出したことがあるの。ずっと昔に。」

「願いは、叶ったのか?」

「うん。」

 彼女は微笑んだ。その笑顔は、どこか懐かしい色をしていた。

 「でもね、そのあと、大切なものをひとつ、思い出せなくなった。」

 雪が、二人の間に落ちていた。街灯が滲む。遠くの海鳴りが聞こえる。名前を聞こうとしたその瞬間、風が吹いた。マフラーが舞い、声が雪の音にかき消された。そして、少女の姿はもういなかった。


 湊は、ただ一人、白い世界に立ち尽くしていた。足元の雪に、封筒の端が少しだけ覗いている。さっき確かに入れたはずの、宛名のない手紙。それはもう、誰の手にも届かない。ただ、雪だけがその想いを包み、静かに降り続けていた。




 願いが叶うたび、湊は何かを思い出せなくなっていった。

 朝、目覚めたとき、最初に感じたのは違和感だった。いつも通り、灰色の天井。カーテンの隙間から差し込む冬の光。冷たい空気。でも、何かが欠けていた。指先が、虚空をなぞる。何かを掴もうとしても、形にならない。それが何かは、わからない。ただ、心の奥がぽっかりと空いていた。


 学校の音楽室。昼休みになると、そこから微かにピアノの音が聞こえた。湊は、扉の前で足を止めた。柔らかな旋律。冬の空気に溶けるような、静かな曲。それは、どこかで聴いたことがあるような気がした。懐かしく、胸の奥を掴まれるような感覚。だが、思い出そうとすると、痛みが走る。霧のように記憶が散り、形を失っていく。  

 扉を開けると、白井澄がいた。美術部の少女。雪のように白い肌と、光を透かす瞳。彼女はこちらに気づき、音を止めた。

「あ……ごめんなさい。勝手に使っちゃって。」

「いや……別に。」

 湊は無意識に答えていた。でも、その声が少し震えた。彼女が弾いていた旋律は、まるで自分の中の何かを呼び起こすようだった。

「その曲、どこで覚えた?」

 湊が尋ねると、澄は小さく首を傾げた。

「さあ……気づいたら弾けるようになっていたの。でも、これを弾いてると、なぜか涙が出そうになるんだ。」

「涙が?」

「うん。誰かを想ってた曲なんじゃないかなって、思うの。」

 彼女は微笑んだ。その笑顔は、悲しみと優しさの間にあった。

 

 放課後。二人は、音楽室の窓際で話をした。雪が降っていた。窓の外は、静寂の白。澄はノートを開き、そこに宛名のない手紙を挟んでいた。

「……これ、知ってる?」

「宛名のない手紙?」

「うん。この街には願いを叶えるポストがあるでしょ?」

「噂なら、聞いた。」

「わたしも昔、出したことがあるの。 その日も、こんな雪の日だった。」

 澄は手紙を見つめる。指先が、少し震えていた。

「願ったのは、誰かがもう一度笑えるようにってこと。でもね、その代わりに、誰を想っていたのかを忘れたの。」

 湊は、息を飲んだ。それは、昨日出した自分の手紙と同じに思えたから。

 

 その夜、湊は夢を見た。白い部屋。ピアノ。少女の声。

「ねえ、また弾いて。あなたの音が好きだから。」

 その声を聞いた瞬間、湊は飛び起きた。汗ばんだ手が震える。けれど、思い出せない。その声が誰のものだったのか。


 翌日。湊は音楽室で澄を見かけた。彼女はピアノを弾いていた。あの曲。夢の中で聴いた、あの旋律。

「……その曲、名前、知ってるか?」

「知らない。」

 澄は小さく首を振った。

「でも、きっと誰かが作った優しい曲。 雪の中に眠ってたみたいに、静かで……懐かしい。」

 湊はその旋律を聴きながら、胸の奥が痛くなった。窓の外に、雪が降り続いていた。音のない白い世界。澄が言った。

「ねえ。記憶って、そんなに大切かな。」

 答えられなかった。

「忘れても、心が覚えてることってあると思うの。 音とか、景色とか……心の温度とか。」

 湊は澄を見た。その瞳の奥に、微かな涙が光っていた。

 雪が、また降り始めた。二人の間に、白い沈黙が降り積もる。澄はピアノを閉じて立ち上がった。

「また、明日。」

「……ああ。」

 澄が去ったあと、湊はゆっくりとピアノの前に座った。鍵盤に触れる。指が震える。音が出ない。押しても、出ない。湊は気づいた。願いの代償。彼が失ったのは、音楽の記憶だった。




 これは、まだ冬が来る前の記憶。空が透き通るように青く、白い雲が流れていた頃。湊は放課後、美術室の隣にある音楽室へよく足を運んでいた。扉の隙間から、ピアノの音が聞こえる。それが、美月の音だった。彼女は校内でも評判のピアニストで、音楽コンクールの全国大会を目指していた。だが、どこかその夢を恐れているようでもあった。

「ねぇ、湊くん。音って、目に見えないのに、どうして心を動かすんだろうね」

「さぁ……。でも、美月の音はちゃんと見えるよ。光の粒みたいに、鍵盤の上で揺れてる」

 美月は笑いながら首を横に振った。その笑顔は、どこか儚く、今にも冬の風にさらわれそうだった。


 美月の夢は、「街の人に音を届けること」だった。コンクールで優勝するよりも、通りすがりの人が立ち止まり、その音に少しでも微笑んでくれることを望んでいた。

「ホールの大舞台より、駅前の広場で弾く方が好きなんだ。だって、あの場所は寒いけど、人の息が見えるでしょ。みんな、誰かを想いながら歩いてるんだと思う」

 湊はそんな彼女の姿を、何度もスケッチブックに描いた。音楽室の光、美月の指先、鍵盤の上で跳ねる小さな影。

「どうして、そんなに私ばっかり描くの?」

「だって、描かずにいられないんだ。きっと、忘れたくないから。」

 美月は少し黙って、「……そんなの、ずるいよ」と呟いた。


 冬の初め、雪の予報が出た日の夕方。二人は街のはずれの旧市庁舎の前を歩いていた。そのとき、美月が立ち止まり、ポストを見上げた。

「知ってる?ここに宛名のない手紙を入れると、願いが叶うんだって」

「そんな子供みたいな噂、まだ信じてるの?」

「うん。だってね、誰かが本気で願ったら、 世界のどこかで、きっと風の向きが変わる気がするの」

 彼女はそう言って笑った。湊は呆れながらも、その笑顔を忘れられなかった。

 あの日の雪はまだ降っていなかった。けれど、そのときすでに、二人の季節はゆっくりと終わりへ向かっていた。冬の光は静かで、街の影はどこまでも長かった。美月のピアノは、もう学校では聴こえなくなっていた。


 美月は病院にいた。原因不明の神経性の疾患で、指が思うように動かなくなっていた。ピアノを弾くことが、痛みに変わっていく。湊は毎日のように見舞いに通った。美月はいつも穏やかに笑っていたが、その笑顔の奥で何かを隠していることに、湊は気づいていた。

「ねぇ、湊くん。私ね、もうあの曲、最後まで弾けないの」

「大丈夫だよ。きっと、また弾けるようになる」

「ううん、そうじゃないの。 私が弾けなくても、誰かが続きを弾いてくれたら、それで、夢は叶うと思うんだ」

 湊は言葉を失った。美月が言う夢の意味を、そのときはまだ理解できなかった。

 美月はベッドの脇に置いてあった便箋を取り出し、そこにゆっくりと何かを書き始めた。

「手紙を書くの。宛名のない手紙。願いごとを書いて、あのポストに入れるの。」

「まだ、そんなこと……」

「ねぇ、もし私がいなくなったら、そのときは、湊くんが代わりに入れてくれる?」湊は、答えられなかった。それが、最後の会話になった。


 数日後、雪が降った。初雪だった。その朝、病院から連絡が入る。美月は眠るように息を引き取っていた。机の上には、一通の封筒が残されていた。宛名はなかった。封を切ると、滲んだインクでこう書かれていた。「どうか、誰かの夢が叶いますように。」湊はその夜、泣きながらスケッチブックを閉じた。白い紙が雪のように見えた。

 その手紙こそが、後に湊がポストに入れる「願い」の原型だった。美月の想いを宛名のない祈りとして受け継いだ。「どうか、美月の夢が叶いますように」それは、湊が雪の夜にポストへ投函した手紙の言葉だった。だがその代償として、湊は美月の記憶を失っていく。美月が弾いていた曲も、もう思い出せなくなっていた。音のない雪。鍵盤を叩くような雪の音。誰かが奏でる旋律だけが、彼の心のどこかに残り続けた。その夜から、湊の世界は少しずつ静かになった。名前のない音、顔のない記憶、それでも確かに誰かを想っていた温度。彼はそのすべてを、白い雪の中に閉じ込めた。



 失われた記憶が、二人を再び出逢わせていた。

 雪は、夜を飲み込むように降っていた。街灯が滲み、光がぼやけてゆく。歩くたびに足跡が消え、世界はただ白く、静かに沈んでいく。

 湊は、音を失ってからというもの、毎晩、誰かの夢を見ていた。白い光の中で、少女が笑う。冬の空の下で、ピアノを弾く。そして振り向いて、微笑む。

「ねえ、約束したよね。 いつかもう一度、音を教えてって。」

 だが目が覚めるたび、彼女の顔は霞のように消えていく。名前も思い出せない。それでも、胸の奥が痛かった。


 学校の屋上。午後の白い空気の中で、澄が雪を見ていた。

「……今日も、降るね。」

 彼女の声は淡く、風の中に溶けていくようだった。湊は隣に立ち、沈黙のまま空を見上げた。雪は降りながら、ゆっくりと落ちてくる。ひとつひとつの結晶が、まるで誰かの記憶のようだった。

「ねえ、湊くん。」

「ん?」

「人ってさ、何かを忘れても……同じ場所に戻ってくるんだと思う。」

「どういう意味?」

「わたしね、昔、この街で大切な人がいた気がするの。でも名前も顔も思い出せない。それでもこの雪を見ると、胸が温かくなるの。」

 湊は息を呑んだ。それは、彼が夢で何度も見た彼女と同じ言葉だった。澄は続けた。

「ねえ、あのポスト、覚えてる?」

「旧市庁舎の前の?」

「うん。あそこに、また行きたいの。今度は、誰のためでもなく、自分のために手紙を書きたい。」

「自分のために……?」

 澄は微笑んだ。

「うん。忘れた誰かを、もう一度好きになれるようにって。」

 その言葉を聞いたとき、湊の胸の奥で何かが震えた。忘れていた旋律。消えた音。でも確かに、心が反応していた。

 

 放課後。澄は美術室に残っていた。窓の外、雪が街を覆ってゆく。彼女はキャンバスに筆を走らせる。描いているのは、雪の中でピアノを弾く人の背中。顔は見えない。けれど、指先を描くとき、涙が滲んだ。なぜ、泣いているんだろう。記憶の奥に、音が響いた。旋律が流れた。誰かの手が、自分の手を導いてくれた。音と色が重なり、雪の中に光が差し込んでいく。

「君の描く空は、いつも綺麗だね。」

その声が、確かに聞こえた気がした。


 夜。澄は街へ出た。旧市庁舎の前、雪の積もったポスト。そこに、ひとりの少年が立っていた。湊だった。彼も、手紙を持っていた。

「……また、出すの?」

「うん。今度は、彼女の記憶が戻りますようにって。」

 澄は一瞬、息を止めた。

「その彼女って……?」

 湊は、何も答えなかった。ただ、少し悲しそうに微笑んだ。

「誰だったか、もう思い出せないんだ。」

 風が吹いた。雪が二人の間を舞う。白い結晶が光を反射して、まるで星のように輝いた。

「……ねえ、湊くん。」

 澄が呟く。

「もし、わたしたちが誰かを忘れても、その人が願ってくれた想いは、どこかに残ると思う?」

「残るさ。」

 湊は空を見上げる。

「記憶は消えても、心が覚えてる。だから、また会える。」

 澄はポケットから封筒を取り出した。雪に濡れた紙の上に、震える文字が書かれていた。『あなたが、もう一度音を奏でられますように。』湊の瞳が、揺れた。

「……この字、どこかで」

 言葉が途切れた。胸の奥で、音が弾けた。失ったはずの旋律が、蘇る。ピアノの音。雪の中で笑う少女。あの約束の夜。

「いつか、また教えてね。」

 澄の頬を、涙が伝った。そうだ。わたしは、彼を想って願ったんだ。彼が、音を取り戻せるように。その代償で、彼を好きだった記憶を失ったんだ。

 雪が激しく降り始めた。風に舞う白が、二人を包み込む。湊は澄の手を取った。

「ありがとう。」

「……どうして、お礼を?」

「わからない。でも、君に言わなきゃいけない気がした。」

 澄は微笑み、首を振った。

「わたしも、ありがとう。あなたの音が、また聴けてよかった。」

 ポストに、二人の手紙が落ちる音がした。雪の中、ゆっくりと世界が遠ざかっていく。白に溶ける街。静けさの中、微かな旋律が流れ始めた。それは、二人がかつて交わした想いの記憶。音が記憶を呼び、記憶が想いを結ぶ。失ったものの中にこそ、愛は生きている。




 それでも、誰かのために願える心だけは、消えない。

 雪は、夜明けの光を映していた。街は白く沈み、音のない祈りだけが漂っている。湊は、あの夜から数日間を、まるで夢の中を歩くように過ごしていた。音が戻った。美月のことを全て思い出した。それは確かに、奇跡だった。だが湊はもう、澄の顔を思い出せなかった。名前も、声も、ピアノを弾く姿も、どんな笑い方をしたのかも。ただ、心のどこかが、どうしようもなく痛かった。


 冬の終わりを告げる風が、街を渡っていく。音楽室のピアノの前に、湊は座っていた。白い鍵盤に、そっと指を置く。雪のように冷たいが、優しく響く音が、確かに広がっていった。旋律は流れる。悲しみと、希望と、願いが溶け合まだような音。それは、美月がかつて作り、湊が失い、そして再び取り戻した記憶の音だった。


 同じ頃、澄は海辺を歩いていた。潮風に混じる雪の匂い。白い息。寒さで指先が赤く染まっている。手には、一通の手紙。宛名はない。差出人の名前もない。けれど封を閉じる前に、彼女は静かに書いた。『ありがとう。あなたの音が、今も私の中に生きています。』彼女はその手紙をポストに入れた。雪が、封筒に舞い落ち、静かに消えた。


 夕暮れ。音楽室の窓から、雪明りが差し込む。湊はピアノを弾きながら、ふと外を見た。校門の前を、ひとりの少女が歩いていた。白いマフラー。薄い青のコート。どこか、懐かしい姿だった。彼女がこちらを見上げる。目が合った瞬間、時間が止まった。記憶はない。けれど、心が先に理解していた。この人を、俺は知っている。


 湊は窓を開けた。冷たい風が、音を運んでいく。弾き始めた。あの曲を。誰かが描いていた絵の中にあった、雪の中の旋律を。外で立ち止まった少女の唇が、かすかに動いた。旋律に合わせて、口ずさむ。それは、彼女がもう忘れていたはずの音。雪が舞う。音と雪と光が混ざり、世界が白く染まっていく。二人の間には言葉はない。けれど、音がすべてを語っていた。


 やがて、旋律は雪の空へと還った。風が止まり、雪が落ちる音だけが残った。湊は窓辺に立ち、遠くの少女を見つめた。彼女は微笑んで、小さく頷いた。

「……綺麗な音ですね。」

 その笑顔が、美月の笑顔と重なって見えた。

「ありがとう。」

 その瞬間、雪が二人の間を舞い、光がきらめいた。雪の旋律はまだどこかで響いている。誰かの願いが、もう一度、世界を照らすように。


 夜になり、街は再び静寂に包まれた。ポストの前に、一通の封筒が落ちていた。宛名は、やはり書かれていない。けれど、その裏に小さく刻まれた文字があった。『雪の名前を知らない。けれど、その白さを、あなたと見た気がする。』風が吹き、封筒は雪の上に滑り落ちる。雪は、そっとそれを包み込んだ。記憶は消える。でも、想いは、形を変えて残る。誰かが誰かを願う、その瞬間だけは、世界が、優しく白く染まるのかもしれない。

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