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禁忌

太陽が三度沈む日の夕に行われる、村の定例集会。

その日も男たちは賑やかに酒を飲み交わしていた。

髭面の男は、ジョージに話しかけた。

「いやぁ、神様ってのは、ほんとえらいもんだよなぁ。王都からの支援も、みんな神様のお陰なんだろ、なぁジョージ?」

ジョージは返す。

「えぇ、本当に。僕も留学に行った甲斐があるというものです。」

続けてダニエルが口を開く。

「ああ、本当に。神様てのは、まるで爺さんが言ってた羊の精霊みたいな…」

刹那、ジョージの表情が変わった。

「父さん!王都からの手紙の内容は何度も伝えたはずですよね!?精霊の話も、禁忌に含まれているって!」


禁忌。

『精霊、妖精、霊魂等、神以外の不可視の存在を、公の場で口外すること禁忌とする。』

それが一月ほど前にジョージの元へ届いた手紙の内容だった。

多くの村人はジョージの読むその内容に従い禁忌について口を噤んだが、ダニエルは事あるごとに祖父の昔話が口を衝いて出てしまうのだった。

ダニエルのその衝動に、ジョージの心労は限界を迎えつつあった。

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