領主様は、大暴走?!
(どうしたものか…どうにかして勘違いだと分かって貰うには…)
「アリアス私に考えがございます。時間が掛かりますので全力で避けることに注力することを推奨します。」
「行けるのか?避けてるだけでいいんだな?!」
「はいでは【天の声】の権限により、特異異能【視点神】とそれに付随するスキルを【天の声】に譲渡しました。」
「ってそれ無能力で戦えって言ってる様なものじゃないか!!」
「魔獣と言うのはどいつもこいつも傲慢なのだな!!
光よ我に希望を!!世界に安寧を!!【聖なる矢】
闇よ我に絶望を!!世界に混沌を!!【魔なる矢】」
「詠唱が二重に聞こえる?!多重詠唱の類か!!」
「顕現せよ!!【聖と魔の獣】!!!」
半身が光を放っており、半身はドロドロの獣様な何かが姿を表す。
「召喚術師かよ!!」
「私は貴様らを倒すために編み出したこの異能の獣で!!フィオナの仇を取ってやる!!」
「何言っても通用しなさそうだな!」
戦闘は苛烈を極めていた。
「あの図体でどんな速度してるんだ?天の声!!まだか!!」
「アリアス…あと5分死ぬ気で耐えてください」
「はいそうですか!!」
「何故反撃してこないのだ!!そこまで魔獣と言うのは傲慢なのか!!どこまでもコケにしてくれる!!」
アリアスもフィーセンもその5分はものすごく時間が引き延ばされて感じた事だろう。
「アリアス。準備が完了しました。」
「マジで!頼むぞ!天の声!!」
「アリアスよそ見はいけませんよ。」
「あっ…しまっ…」
獣の両腕がアリアスに振り下ろされる。
「ハッハハハハハ!!魔獣めが!!フィオナ!!私は君の仇をとったぞ!!仇をとったんだ!!」
「誰が死んだって?それにオレは魔獣じゃねぇ!!テメェ勘違いしてるぞ!!」
「【視点神】に【過去視】と【視点共有】を追加統合しました。アルドラ・フィーセンにフィオナ・フィーセンの【過去視】を共有します。」
割愛(視点神に過去視と視点共有を追加統合)