異界の使者は、強すぎる?!
オレが【天の声】と思考加速、二重思考、加速をフル活用して避ける。その隙にリンデロッテの魔法を撃ち込む【インフェルノ】を数十発は打ち込んでるのにピンピンしてやがる。その間天才であるクライムが攻略法を見つけるそれまで耐えるだけそれだけの簡単なこと…
「こいつ強すぎだろ!!なんで鈍化してなお加速して分身までしたオレとほぼ同速なんだ!!」
(まずいな【天の声】の知恵も借りれない…このままだとジリ貧だ…)
「クライムまだか!!」
「もう少し耐えられますか?」
「オレは大丈夫だが…」
「私は…まだ…撃てるわよ…」
(あれだけ最上級魔法を撃ったんだ魔力切れを起こし始めたか…)
「急ぎ対処法を考える!今はこれで…」
【魔力吸収付与】
何か吸われる感覚を覚えた。が今はそれを気にできる状況ではなかった。遺跡内部が大鎌により傷がつくオレは避けることしかできなかった。
「そうか…これをこうしたら…ただ賭けになる…」
「いいぜその賭けに乗る!なんせもう持たなそうだからな!!」
「はぁはぁ…頼むわ…クライム…」
「アリアス君!!【視点操作】で私の視点を君に乗せてくれ!!」
「分かった!!【視点操作】!!」
「上手く行ってくれよ!!使い道がなかったんだここでくらい活躍してくれよ!!【呪い付与】!!」
ローブ姿はアリアス目掛け突っ込む大鎌が振られる寸前。ガシャンと音がする。
大鎌が地面に落ちた音だ。さらに身体がぐちゃぐちゃにつぶれて行く。例え神でも呪いには逆らえないそれはアリアス自身が証明しているのだから…
【争いを好まぬ者】
それは決して戦闘行為ができなく呪いではなく、戦闘行為をした者は潰されて肉塊になる呪いなのだ。
「賭けは僕たちの勝ち…かな…」
「よく思いついたな。」
「【呪い付与】は自身が持っている呪いを付与するものなんだけど。【視点操作】で視点が変わった人の呪いをも付与できるかわからなくて賭けだったんだ。」
「終わりましたわね…」
リンデロッテはその場に倒れ込む。
「完全に魔力切れを起こしたか…」
「調査は一旦中止で街に戻りましょう!!」
「お客様…お待ちしておりました。オモテナシの準備は出来ておりますどうぞこちらに…」
割愛