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Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第五章 命灯
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第五章 Divergence(aTone)

こんにちは。

今回もよろしくお願いいたします。

前回の話の最後の一行を消しました(><)

編集しましたすいません・・・、話のつじつまが・・・

未熟者で本当にすいません。

~第五章 Divergence(aTone)~

四季達は戦場となっている廃都市の北ブロックを通り中央ブロックへ向かっていた。北ブロックへ入ってすぐに四季は違和感に気づいた。

「二人とも先に行ってくれ、私は少し寄る所がある」

二人はただ頷くだけで四季と別れ、中央ブロックへと向かう。四季は二人から離れ、破壊された防衛線を見つめ北ブロックの奥へと向かった。


中央ブロック最端 廃ビル屋上

リオルはすでに片腕を失っていた。それに比べてフェアには殆ど新たな傷はなかった。フェアはジークフリードを目の前にしながら、リオルに足止めをされていた。

「本当に倒れないな」

すでにリオルは暴虐の獅子(オーバー・ドライブ)を使い、出せる力をすべて使っていた。それでもフェアとの力の差は全く埋まらなかった。リオルが立ち上がろうとした時、フェアの目は墜落して行くトリギオンを捉えていた。

「そんな・・・」

フェアを包む空気が冷たく変化して行った・・・


「箱美芽隊長、お久しぶりですね」

四季は戦場の真ん中で紅茶をたしなむタークへ目を向けていた。

「お前が前線に出るとは珍しいな」

タークはゆっくりと口に含んだ紅茶を飲み込み言った。

「どこかの隊の隊長が失踪したせいで、私がこんな不粋な真似をすることに」

タークの視線の先にはアピースの二人の死体が転がっていた。四季はその死体を見てこの男の実力は第五小隊のレベルではないと改めて実感した。

「ターク、お前はどうする?今、ギレーヌが大艦隊を率いてここに向かっている。このままじゃハウンズは壊滅させられる」

タークは素っ気なく答える。

「どうもしないさ、私はもともと軍部側よりの人間。ハウンズへの入隊も軍部からの監視任務の一環でしかない」

「姫様の監視役と言うことか」

タークは防衛線に不自然につくられたテーブルの上の洋菓子へ手を伸ばした。

「姫様も薄々は気付いていたみたいだよ。だから私を第五小隊へ縛りつけ、決して国外へ連れ出さなかった」

タークは洋菓子をゆっくりと噛み砕き飲みこみ、紅茶へ手を伸ばす。

「お前はどうするつもりだ」

「どうするもないさ、成り行きに任せるよ」

四季は呆れたように笑った。

「やっぱりお前は私が思っていた通りの男だったよ。私はハウンズをアステリオスを抜ける。この戦場であんた等と戦う気はない、だから私達に手を出さないように各隊へ伝えてくれ。互いに無駄な犠牲は出したくあるまい」

タークは四季の言葉に驚いたようだった。感情をあらわにしないタークの顔がやや歪む。

「変わりましたね、箱美芽隊長。以前のあなたなら今頃私達は殺されていたかもしれない」

タークは軽く合図をして部下を呼び寄せ、通信機を持ってこさせた。

「こちらはハウンズ第五小隊、ターク・フルフィルド。アステリオス、エグルガルム各員へ、ハウンズ第一小隊隊長箱美芽四季を含む数名が援軍として合流した。彼女達は味方だ・・・・」

タークが通信機を通し四季達のことを伝える。

「これでいいかな箱美芽隊長」

「協力を感謝する」

四季はそれだけ言ってタークの元から立ち去ろうとした。

「箱美芽隊長、一つ言い忘れたことがありました。桜家隊長が戦死しましたよ」

四季は一度立ち止まった。

「そうか・・・」

「たしか桜家隊長は中央ブロックの防衛の任務を受けていましたよ」

四季はタークの言葉を背中で受け姿を消した。

「ターク隊長、箱美芽隊長の仲間と思われる二人を発見したと連絡が」

タークは最後の一口の紅茶を飲み干した。

「たった二人か、十分に注意しろ。あの女と行動を共にするなら実力はかなりのもののはずだ」

四季に聞こえていた通信と、全軍へ伝えられた通信は全く別のものであった。

「人間、甘くなるといいことなんて何にもないよ・・・」


アーニュとセルフィアは中央ブロックをジークフリードに向かって進んでいた。

「なんであの二人が一緒にいやがる」

中央ブロックの廃ビルの中から二人の様子を窺う影が二ついた。

「どうやら仲間のようね」

インビルとフォークトは二人が通り過ぎるのを見送った。

「流石のあなたでもあの二人は同時に相手には出来ないわ」

フォークトは第三小隊を壊滅させた後、周囲を焼き尽くしながらゆっくりとジークフリードへ向かっていた。すると上空を一線の光が通り、暫くしてトリギオンが墜落して行くのをビルの上から見た。フォークトは状況を確認する為にトリギオンと連絡を取ろうとしたが、連絡をとることはかなわなかった。そして中央ブロックに進入する二人を感知した時、インビルが姿を現した。

「また増えて来やがった」

フォークトは中央ブロックのほぼ全域へ火の粉を撒き、様々な情報を感知出来るようにしていた。

「今、こっちに向かっているのが二組。一つは二人組みで一人は空間転移者(ルームス)、もう一つは空を飛んでやがる」

フォークトは怪しく微笑んだ。

「こりゃいい!!一つは第二小隊の女、もう一人は第二小隊の隊長。さらに今、このブロックにハウンズの女王様まで入って来やがった」

フォークトは嬉しそうに笑い全身を燃え上がらせる。

「アーニュ達には別の奴らが近づいてやがる。まずはハウンズの奴らからだ、ここで誰が一番か全員に分からせてやるよ!!!」

フォークトの体は巨大な炎の柱へと姿を変え、ビルを突き破り巨大な炎の鳥が空を舞い上がる。

炎王(ほうほう)

その鳥は翼を広げると数十メートルにも及んだ。その鳥は激しく燃えており、羽ばたく度に周囲を焼き尽くす。まさにその姿は鳳凰そのものだった・・・・


 セルフィアは中央ブロックを進みながら通信機へ呼びかけ続けていた。

「駄目だ、フェアの奴のは繋がらない」

セルフィアは通信機をしまおうとした時、通信機から少女の声が響いた。

「美実か!!」

「セルフィア隊長!!クライツさん、やっと繋がりましたよ」

「美実、クライツも一緒なのか!!

「はい、私達は各部隊の治療などしていたら突然、トリギオンが墜落して・・」

セルフィアは美実の声が震えているのをすぐに分かった。

「ジェネルさんも隊長とも連絡が取れなくて、私心配で、心配でもう・・・」

通信機の向こうで美実の泣き声が響く。

「ちょっ俺に代われ、隊長ですか?」

「クライツ、お前も無事なのか?」

「俺は大丈夫です。美実も無事です。ただジェネル達はたぶん・・・」

セルフィアは唇を噛み締めた。ジェネル達の死は私の責任だった。明らかに侮っていた、これが自身の采配の犯した犠牲だ。

「トリギオンとの連絡はどうだ?」

「無理ですね。さっきから色々試していますが、反応ありません」

「お前達は今どこに??」

「南ブロックの入り口で負傷者の治療とかを・・・・」

その時、セルフィア達のもとへ一発の閃光弾が打ち込まれた・・・・


 中央ブロック最端 廃ビル屋上

 一瞬で戦いは終わりを告げた。再び立ち上がるリオルの残る腕が宙を舞う。リオルは痛みを感じる間もなく、頭を掴まれ地面へと叩きつけられた。そして、リオルの胸をフェアのチャクラムが貫いた・・・・

フェアはすぐに目の前にあるジークフォリードを睨みつけた。

「俺がやらなくちゃ」

「待てよ・・・・・・」

かすれるような声がフェアを引き止める。フェアは背中に一瞬、寒気のようなものを感じ振返る。だがそこにいるのは両手を失い地面へと伏せる死にかけの男だった。フェアはすぐに振返る。

「俺はまだ戦えるって、言ってるんだよ!!」

リオルの声が響く。フェアは顔を歪ませリオルの元に向かい、リオルの喉元へチャクラムを突きつける。

「何であんた等はそんなに、そんなに・・・・」

フェアにとって今回の戦いは特別なものになっていた。ノークの言葉が、ヅバイとの戦いが、リオルとの戦いが彼の心を大きく揺さぶる。この戦いの勝利は今まで彼の奪ってきた命に意味をもたらす、そう信じ彼は力を振るう。

「あんたは何の為に戦っているんだよ?」

「俺の為だ、俺が守りたい大切な奴らの為だ」

リオルの迷いのない言葉がフェアを大きく揺さぶる。

「俺だって・・・・」


その時、戦場に無数の砲撃やミサイルが降り注いだ・・・


光学迷彩を解いた無数の艦隊がエグルガルム上空に姿を現した・・・

「流石はMTC社の新兵器、さぁ始めようか」


                              ~つづく~


最後まで読んでいただきありがとうございました。

次話もよろしくお願いいたします。

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