表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第五章 命灯
68/103

第五章 火炎天劫

今回もよろしくお願いします。

予定していたストーリを修正しました。たぶんこちらの方がいいはず・・・


~第五章 火炎天劫~

中央ブロック 第二防衛線

桜家率いる第二小隊がフォークトの迎撃を開始した。第二小隊はこの戦闘に愛以外のすべて戦力を導入した。能力者六人が一人の能力者を迎え撃つ。


「ようやくマシなのが出できたな」

フォークトの前方に桜家が姿を現す。フォークトは迷わず周辺に転がる戦車を炎で包み投げつける。火の玉と化した戦車が桜家に迫る、桜家の目の前に大きな盾が現れ火の玉を止める。桜家は拳銃をフォークトに向けて放つ。弾丸はフォークトに届くことなく、焼かれた。

「ハウンズか、てめえが隊長か?俺は三下に興味はないぜ」

桜家は普段とは違う雰囲気を纏う。

「僕が隊長だよ、第三小隊隊長桜家だ」

突然、周囲からフォークトへ弾丸が放たれる。無数の火器がフォークトを襲う。爆煙がフォークトを包み込む。

大炎葬(ディザスター)

フォークトから炎が噴出し、周囲へと広がる。

「この程度の攻撃で俺を止められると思うな」

フォークトの叫びと共に炎が激しさを増す。

「この程度で終る訳ないだろ」

地面が爆発しフォークトは割れ目へ飲み込まれる。

「バルンくん、よろしく」

周囲の建造物が爆破されフォークトの元へ倒れ込み、割れ目を塞ぐ。

「へっくん」

桜家の前に盾が現れ、倒れた建造物が爆発した。爆煙が周囲を包み込む・・・

「だからこの程度じゃ、俺は満足出来ないんだよ」

桜家の横の地面から炎が噴出しフォークトが現れる。

爆炎(フレア)

フォークトの手から炎が噴出し、桜家を包み込む。桜家は微笑んだ・・・・

突然、桜家は風船のように割れ爆発した。爆発と同時に周囲に棘が飛び散る。


「リビイ、どうだい標的に損傷はあるかい?」

桜家はビルの上からフォークトを見下ろす。

「駄目です、無傷のようです。やはり炎が邪魔をして・・・・」

桜家は眉間に皺をよせフォークトを睨む。

「簡単にはやられないか・・・・」

フォークトは血管を浮き出し、怒りをあらわにしていた。

「三下どもが・・・・ぶち殺す」

周囲に広がった炎がフォークトへ集まる。

炎蛍(ランターン)

炎がフォークトのから噴出し、空高く舞い上がる。舞い上がった炎は拡散し周囲へと広がり降り注ぐ・・・その光景は美しく幻想的であった。戦場に降り注ぐ光、それは死を運ぶ幻灯・・・・・

フォークトは目を閉じて立ち止まった。

「見つけた・・・・・」


建造物の屋上で第三小隊の腕章をつけた青年が、フォークトを双眼鏡を通して見つめていた。青年はフォークトが放った炎が降り注ぐのを見上げた。小さな炎がゆっくりと降り注ぎ、青年はその一つをそっと手のひらで受けた。

「なんだよ、これ?」

その瞬間、小さな炎は燃え上がり青年を包む。青年はすぐに軍服を脱ぎ捨てる。


炎渡(フレクション)

フォークトの姿が消える。

脱ぎ捨てた軍服が激しく燃え上がる。その炎の中からフォークトが現れる。青年はすぐに迎撃に移るが、フォークトの放つ炎が青年の胸を貫く。青年はフォークトを睨み自分の体に触れた。

「お前も・・・道連れだ・・・・」

青年の体が爆発する・・・・


「隊長・・・、バルンの反応が消えました・・・・」

リビイの震える声が桜家の通信機から流れる。桜家は拳を握り締め、爆発の起こったビルを見つめた。

「へっくん、のんちゃん、一対一じゃこちらに勝ち目はない。僕が仕掛けるから援護頼むよ」


降り注いだ炎は地面に落ちると何かを探すように動き回る。

桜家は大通りへと姿を現し、地面を這う炎へ軍服を投げつけた。軍服は燃え上がりフォークトが現れる。桜家は現れたフォークトへ弾丸を放つ。

「当たるかよ!!」

フォークトの放った炎が弾丸を飲み込み桜家へと向かう。その炎を盾が現れ防ぐ。

突然、フォークトの後方から桜家が現れ弾丸を放つ。それを炎の壁が遮る。

「転移者か・・・・」

フォークトを三人の桜家が取り囲む。三人の桜家が同時に口を開く・・・

「さて僕が何人いれば君を殺せるかな?」

フォークト囲む炎が感情に反応し激しさを増す。

「何人だぁ、てめえらごときゴミが何人いようが俺を倒せる訳ねえだろうが!!」

三人の桜家へ一斉に炎が向かう、そのすべての炎を盾が防ぐ。

「うざってぇんだよ!!」

炎は激しさを増し盾を飲み込む・・・・

その時、ビルから桜家がフォークトへ向けて跳ぶ。桜家が投げたナイフがフォークトの肩をかすめた。

「俺に傷を!!!」

上空の桜家へと炎が舞い上がり、焼き尽くす。そして、燃え上がる炎の壁を大きな盾が突き抜ける。その盾の後からリオルが現れ、リオルの拳がフォークトを貫く。

周囲に広がった炎が一斉に消える・・・・

ビルの影から桜家とヘルト(へっくん)が姿を現す。


「能力の強さがすべてじゃないんだよ、派手なおにいさん・・・」


                         ~つづく~


最後までありがとうございます。

投稿ペースが落ちてしまいすいません・・・

次回は割りと早い予定です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ