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Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第五章 命灯
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第五章 頂きに立つ者

今回もよろしくお願いします!!

~第五章 頂きに立つ者~

「扉を開けるけど、準備はいいかい?」

重力操作者グラビティー・ウォーカーは大きな扉へと手をかけた。ベノンは何も言わずに笑い、ロイテルはブレードを握りなおした。

「リシアさんは危ないので扉の向こうでお待ちください」

ベノンはそうリシアに告げると、リシアはロイテルに近づきそっと手を握った。ロイテルは驚き固まった。

「私を一人にしないよね」

ロイテルはリシアの手を握り返した。扉はゆっくりと開く・・・・・


神鳴(かみなり)

閃光が男を貫く、ティールはすぐに男から距離を取った。

「潰れちゃいな」

男の体は黒く焼け焦げたがすぐに回復を始める、そこへ重力操作者が追撃をかける。男を中心に地面がつぶれ、男は地面へとひれ伏す。

「ロイテルくん」

ロイテルは地面へと伏せる男へブレードを投げつける、ブレードは男を貫く。

「咲雷・落」

ブレードへ雷が落ちる。男の体は黒く焼きあがり激しく痙攣する。ティールはアルルを抱え、話かけると静かに目を覚ました。バースもベノンによって目を覚ます。

男の体は回復を始め、ゆっくりと立ち上がる。ロイテルは重力操作者を見た。

「僕は力を弱めてないよ」

ロイテルは新たなブレードを抜き、男へとブレードを真っ直ぐに向ける。

來斬光(いかづち)

ロイテルは男を突き抜け、男は微かに笑う。ロイテルは膝をつき、振返る。

「これはまた上質な・・・」

男の頭をベノンの杖が突き刺さす。さらにロイテルのブレードで男の首を切り落とす。

「離れるよ」

ベノンは蛾達へと姿を変えロイテルと共に男から離れる。

「m;imédiate」

男を無数の蛾が取り囲み、真っ黒な球状になる。

「これで死ななきゃ、僕には殺せない」

球体から血液が噴出す。

「効いてはいるみたい・・・」

球体から閃光が飛び出る。閃光はベノンとロイテルの間をすり抜ける。

「がっ・・・・」「俺の・・・」

二人は地面へと倒れ込む。

「この少年は雷、この男は何だ?私はこやつの力も・・・」

ベノンの体から棘が突き出し男を貫く、棘はさらに分裂し男を細切れにする。

「これでどうだい・・・」

ベノンは立ち上がり男へと目をやる。

「面白い」

ベノンは自分の後に男の存在に気付く、男はベノンを掴む。男の手から炎があがりベノンを包む。

「これで死ぬのか?」

「この程度の炎」

ベノンは蛾達を剣に変え男の腕を切り落とす、男の腕はすぐに再生を始める。男は一瞬でベノンの後に回り込み、人差し指でベノンに触れた。ベノンは石造のように固まる。

「君は後回しだ・・・・」

男はロイテル達を見渡し言った。

「さぁ、私を楽しましてみたまえ、我が子達よ・・・・」



「死んだのか・・・、死後の世界って案外・・・」

フェアが目を開くとそこには、小柄な少女が心配そうに見つめていた。

「美実・・・・・・」

フェアは跳ね起きて周囲を見渡す。そこには小柄な少女(みみ)と茶髪でだらしなく軍服を着崩す男がいた。

「クライツも、二人は隊長と一緒じゃ?」

茶髪の男(クライツ)は気だるそうに答えた。

「隊長の任務はもう終ったよ。そしたらジェネルからお前がやばいって連絡が入ったから飛んで来たんだよ」

クライツは近くに倒れているヅバイを蹴り、仰向けにした。

「こいつ、息があるな。止め刺しとくぞ」

クライツは拳銃をヅバイへと向ける。拳銃とヅバイの間をチャクラムの刃が遮る。

「何だよ」

「ここでクライツが撃ったら俺、本当に負けてしまう気がする」

フェアは真っ直ぐにクライツを見つめる。クライツは拳銃をしまう。

「本気も出さずに負け?お前は相手と対等に戦って勝つだっけ、そう言うことは隊長くらいになってからやれ。お前の尻拭いはごめんだ」

フェアは反省したように下を向く。美実は二人のやり取りを心配そうに見守っていた。

「で、どうする?俺の能力であの要塞まで行く?」

フェアは立ち上がり、ジークフリードを見つめる。

「大丈夫、自分の足で行くから」

「分かったよ、美実。俺達は後退するよ、この様子じゃ負傷者多そうだし」

美実は頷き、フェアを見た。フェアは笑顔を返す。

「美実、サンキュー。悪い一つだけお願いごと聞いてくれる?」

「なに?」

「その人、死なない程度に治療してくれる?ここで死なれたら、何か後味悪いわ」

フェアはヅバイに近づき囁いた。

「今度は手、抜かないよ。今回は引き分けってことで」

フェアは思いついたようにクライツに尋ねた。

「そいやぁ、隊長の任務ってなに?」

クライツはつまらなそうに言った。

幻想の道化師アンティック・イマジネイションの団長」

フェアは目を丸くして驚いた。

「本当に!!!俺も戦ってみたかった!!!結果は・・・」

フェアは口を開けたまま止まった。

「ここにクライツ達がいるってことは・・・・、隊長はやっぱり化け物だ」

「おいおい、隊長に聞かれたら怒られるぞ」


この日、一つの伝説が終わりを告げた・・・・


短くてすいません><。。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回はもっとたくさん投稿出来るようにします!!

心配な方へ、ちゃんと団長対セルフィア戦書きますよ!!!

以後、ご期待ください・・誰も期待してないか(・_・)

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