表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第四章 Six Days / one day
51/103

第四章 E7-0140519 Ⅱ

こんばんは。

今回もよろしくお願いします。


~第四章 E7-0140519-Ⅲ~

 ヅバイは王宮内のカフェテリアの窓際の席から一人、アステリオスを眺めていた。カフェテリアは王宮の高層階に位置し、王宮内で働く者は自由に使うことが許されていた。

「あんたがぼっーとしているなんて、珍しいね」

ヅバイは振返り声の主を確かめた。

「ジャ、ジャスさん」

ヅバイは少し驚いた様子でジャスを見つめていた。

「いいかい?」「あぁ」

ジャスはヅバイの向かいの席に腰掛け、ゆっくりとコーヒーを口に運んだ。

「お姫様はエグルガルムに行ったらしな、元気がないのはそのせいか?」

「いや、違う」

ジャスはクスクスと笑いながら、窓の外を見た。

「警備隊じゃなく、第二小隊(うち)が選ばれた。確かにこの前も警備隊はお留守番だったしな、まぁ気にするなよ。お姫様はリゼリの奴にご贔屓(ひいき)なだけだよ」

ヅバイは何も反応することもなく窓の外を見続ける。

「憧れの先輩からの励ましの言葉にも反応なしとは、私の魅力も・・・」

ヅバイは顔を赤く染めながらジャスを見つめる。

「あの頃は可愛い後輩だったのにな、私の後をきらきらとした目で・・・」

「分かりました、元気出ましたからやめてください」

ジャスは周囲からの視線に気付き話をやめ、ヅバイの方へ小さく織り込まれた紙を置いて席を立った。ヅバイは紙を拾いジャスを見た。

「待ってるよ、じゃ」

ジャスはそれだけ行ってカフェテリアを出て行った。ヅバイは紙をそっと開いた、暫く紙を見つめ携帯電話を取り出した。

「急用が出来た、後のことは頼んだ・・・・」

ヅバイは携帯をしまい席を立った、その姿はどこか嬉しそうで遠足前の子供の様だった。

 

   ~ PM 8:00 AfTER ~

                    紙にはそれだけ書かれていた・・・・



~第四章 E7-0140520-Ⅵ~

 ロイテルは胸から手を放しブレードを真っ直ぐにベノンに向けた。ベノンはただ笑いながらロイテルを見つめる、ベノンを包む赤い霧(あか)が広がる・・・

ロイテルが徐々に形を変える、体が歪み光を放つ。ブレードが溶け出し、ロイテルの手に金色の輝きが集まる。

來斬光(いかづち)

一瞬だった、一閃と共にロイテルはベノンを突き抜ける。彼の通った道は焼け、ベノンは体に大きな穴を空け真っ黒なまま立っていた。ロイテルはそのまま倒れ込んでいた、ベノンは意識を取り戻し焼け焦げた肌が落ち始める。

「見えなかった、いや?気付きもしなかった」

ベノンは振返りロイテルを見た、ベノンの肉体はすでに回復を始め元の姿に戻り始めていた。

「ニーア、彼を助けてあげてくれ」

ベノンの体から何匹かの蛾が放たれ、ロイテルに向かう。その時、地面から雷が噴出しロイテルを撃つ。ロイテルの体は激しく跳ね、打ちつけられる。ロイテルは再び立ち上がる、地面に手をあて金色のブレードを引き抜く。

「放電した自身の電気を再び吸収したのか?」

ロイテルは微かに笑った。ベノンの体が光再び焼き上がる、しかし今度は意識を失うことなく立ち続ける。ロイテルは金色のブレードを槍に変えベノンへと投げる、槍はベノンに迫ると炸裂し、黄色く電気で出来た檻へと姿を変えベノンを囲む。

「この程度の檻で」

ベノンは姿を消す、すると檻の端で閃光が輝く。ベノンは黒く焼かれ姿を現す、檻は徐々に小さくなりベノンを追い込んでいく。

「知りたかったんだよ、電撃でお前が捕らえられるか」

ベノンは無理やり電撃に焼かれながら檻を壊そうとする。

咲雷(しょうらい)・烈」

ベノンの両腕が吹き飛ぶ、ベノンはもう一度姿を消す。しかしまた閃光が輝く・・・

「攻撃は焼けた、だからお前が姿を消す時も焼けると確信した。お前は電撃を一度も姿を消してかわしていない、違う、これはかわせないんだろ」

ベノンの顔から余裕が消える。

「その通りだよ、今の僕はどうすることも出来ない。どうするつもりでも君の電撃では僕は死なないよ」

ベノンは檻の中央に椅子を作り腰掛けた。

「殺す?確かに殺せるなら殺してもいいと言われていた。でも俺が受けた任務はなお前を捕まえることだ」

ベノンはロイテルを睨む、檻は小さくなりベノンを包む。周囲の地面から黒い粉が噴出し檻を囲み黒い球体となりベノンを包み込む。ロイテルは黒い球体に触れ言った。

「これはお返しだ、咲雷(しょうらい)

黒い球体は光輝き、中からは悲鳴が響く。

「これが本当の咲雷だ、暫くはそうしていろ・・・・」

ロイテルはすぐに倒れ込む。

「疲れた・・・」


                             ~つづく~



~ 登場人物紹介   第5回 ~

 かなり久しぶりになってしまいました・・・・しかもこの面子って

 

 名前       ジャス・ハルドル

 性別          女

 能力          神の手 

年齢          25前後 

 身長         170以上

 体格           割といいww

 髪型         基本はポニーテイル

 服装          軍服、普段も割りときっちとした服装が好き

 CVイメージ       甲○田 裕子さん


 雑談  

 三章から登場したキャラクター。能力はずっと暖めていたもの、誰の能力にするか迷った結果彼女のものに。第二小隊の増員は開始当時から考えていましたが、案はまるでなし・・・ただ女性を一人足す事は決めていました。

能力が強力なのでこれからも出番が多いかも、特に五章では・・・

アステリオス人を父に持つハーフの為色々と苦労をしてきている過去がある。リゼリを嫌うのは過去に一つ事件が、あと自身より年下が上官と言うのが許せないのもあり。

ヅバイはジャスが王族警備隊にいたときの部下だったり、けっこう重要なキャラクターかも・・・



 名前       ベノン・ポイザス

 性別          男

 能力         不死身・体内に宿したニーアの持つ毒

 年齢            30前後の見た目

 身長             170前後 

 体格              優男系

 髪型            金髪は確定かな?

 服装      西洋の道化師系 長いコートとか想像してくれるとOK!!

         基本は赤色で全身を包んでる、実は彼の家系が赤を代々好ん

で使っている。

 CVイメージ    考えてなし


 雑談 とある作品の赤色の魔術師さんがイメージで生まれたキャラクター。基本的には生死のやりとりが大好き、これは自身が死ねない為に他人の死に対しての異常反応がもたらしている。何年も生きることが出来ているのはニーアを取り込むことによりほぼ不老不死を手にしている。道化師達の中では五本の指には入る実力の持ち主、彼自身の強さは圧倒的な経験量によるもの、だからロイテルを鍛えるような戦いかたをしているのは、彼自身が戦いの中で強くなったから。

彼自身には野望や目的はあまりない、ただ“楽しむ”ことを追い求めている。ちなみに彼にも死の限界はある、本来の彼の家系では一日に50回以上の致命傷で死ぬらしい。

G・Wと戦わせる予定があるとかないとか・・・・


最後まで読んで頂きありがとうございます。

ロイテルの出番は今回はここまでかな??次回からリゼリ達がメインになるかと、前にも書きましたが四章は五章の序章ですので・・あと四話くらいで終るじかな?

次回もよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ