第四章 プロローグ
こんにちは。
かなり期間があいてしまいすいません、ようやく第四章の開始です。
どうぞよろしくお願いいたします。
~第四章 プロローグ~
私はこの世界と共に産まれ生きてきた、多くを創造し、導き、見守った。いつからか私は自分について考え始めた・・・、その答えは未だに得られない。
もうどうでもよくなってしまった・・・理由も、原因も、何もかも・・・
大きな大理石で作られた部屋で老人はそっと目を開いた。目の前に広がる美しい彫像達、老人は静に腕を動かした。それは自分の体が動くことを確認するようだった。
「何度目の目覚めだろうか」
老人は立ち上がり辺り見渡す。
「何百年も寝ていた訳ではないようだな」
老人は椅子から立ち上がり歩きだす。老人が出口に進む度にその姿は変化する、服は新しくなり、髪型も年齢も若く変化していく。
「どうせ退屈だろうが見てくるか」
某国 古びた洋館
大きな部屋に道化師達は自由に寛ぎながら団長スティーグの話を聞いていた。スティーグは豪華な椅子に座り、いつも通り両手に女を抱えていた。
「この通り、私達幻想の道化師も世間に知れ渡ってしまった訳だ。まぁ基本的に普段通りの生活をしてくれてかまわない」
スティーグは手に持っていた新聞を投げた。
「今回の件は私の好奇心で招いてしまったことだ、少しだけ反省している。何か言いたいことがある者はいるか?」
部屋の隅で指に止まった蛾を眺める赤色の道化師が口を開いた。
「団長、もう派手に動いてもいいと言うことですよね?」
「ベノン、派手とはどの程度のことだ?例えば一国を潰すとかか?」
ベノンは指を鳴らし、蛾を杖へと変化させる。
「そんなことはしません」
ベノンは怪しく微笑んだ。その時、扉が大きな音を立てて開く。
「せっかく世界に認められたってのに、まだこんな屋敷の中に篭ってるのかよ」
扉の向こうから長身で短髪の男が派手な身なりで現れる。スティーグは面白くなさそうに男を見つめ尋ねた。
「五月蝿い男だな、今さら何の用だ」
男は大きく舌打ちをして答える。
「アーニュの奴はどこにいる?」
スティーグは隣の女から注がれたワインを飲みながら答える。
「知らないよ、基本的にこの集団は他人に興味がないからね。みんな各自のやりたい事や、気まぐれで一緒にいるだけさ」
男は大きな音を立て地面を蹴る。
「団長さんが命令すれば誰かしらが見つけられるだろ、優秀な能力者様達のたまり場なんだからよ」
スティーグは特に反応することもなく素っ気無く答えを返す。
「残念ながら今、私はアーニュのことに興味はない。だからそんな命令はしないし、それに基本的に私は命令などしないよ」
男は静かに部屋の天井を見上げる、そして静かに話し始める。
「実はさ、団長の首にはすごい賞金が懸かってるわけよ。そして俺はあんたのことが昔から大嫌い、前から死んで欲しいと思っていた。俺が今から何をしたいか分かるか?」
スティーグは両脇の女の一人の頭を撫でながら、男のことを見向きもせずに言う。
「私も君のことは嫌いだよ、そして君の気持ちなんてまったく分からない」
周囲にいる道化師達は静かに?いや興味ない様子で聞いているようだった。男は苛立ちを隠せず辺りを見渡す。
「ここにいる奴らは腑抜けばかりだな」
男は大きく手を広げ盛大に口を開く。
「俺はこれからでかいことを始める、俺と来い!!こんな退屈で地味な日常は俺らには似合わない、派手に表舞台に出る時がきたんだよ!!!!」
男の言葉に部屋の中の道化師達は何も反応しない、男は頭抱え呆れた様子でスティーグを見た。
「まったくゴミどもが、少しでも期待した俺が馬鹿だった」
男はスティーグに背を向け出口へ向かう。
「インビル、もういい」
男の言葉と共に部屋に突然、大量の兵士が現れ男は指を鳴らす。
「やれ」
そして大量の弾丸が道化師達へ向かう、各自の能力が難なく弾丸を無効化する。ベノンは体を蛾達に変え、男へ向かう。
「灼熱地獄」
ベノンが再び姿を現し男にベノンの腕が迫っる、その時灼熱の炎が巻き上がる。ベノンは一度距離を取る、炎は激しく広がり部屋を包み込み出口を塞ぐ。男は出口からスティーグを見下すように見る、男の周りに数人の道化師達が現れる。
「あんたらは中々死ねないらしな、死ぬまで地獄の業火に焼かれるがいいさ」
男達は楽しそうに微笑み姿を消す・・・・・
翌日、山奥の古びた館から多くの焼死体が発見された・・・・・
~つづく~
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回のプロローグはようやく投稿できたと言う感じです。
次回の投稿の予定はまだ決まっておりませんがなるべく早く投稿できるように致します。
第四章もよろしくお願いします。