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Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第三章 Struggle Significance Start
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第三章 S.S.S

こんにちは。

ようやく三章の完結です。

最後までよろしくお願いいたします。

~第三章 S.S.S~

 世界は揺れた、アルファルドを中心とした連合国の敗戦、エグルガルムとアステリオスの共闘、しかし世界が最も注目したのは幻想の道化師達の介入だった。

彼は幻想の存在から現実の存在へと変化した・・・・・


 ティールが目覚めるとそこは洋風な屋敷の一室だった。もう目覚めてから二日ほどたったのだろうか、ドアには鍵がかけられており部屋から出ることは出来なかった。何度か扉や壁を壊そうとしたが、傷一つ付けることが出来なかった。部屋の冷蔵庫、風呂など必要なものはすべてそろっていた。そしてテーブルの上に置かれた資料、これが本当のことなら「私はこれからどうするべきなのか?」その答えを考え続けていた。

そして突然扉が開いた、私は警戒しつつ部屋を出た・・・



 ステラスはエスナとの会談を終え、真っ白な部屋の中自身のこれからするべきことを考えていた。連合軍との戦いは犠牲を払った、確かにエグルガルム側の死者の数は連合の何十分の一の数だった。それでも彼は自身の選択の正しさを問いていた。エスナか告げられた事実とこれから自分がやろうとすること、彼は静かに立ち上がり部屋を出た・・・



「ティール!!」

部屋の外にはアルルの姿があった、彼女は私の向かいの部屋に閉じ込められていたようだった。

「アルル、無事でよかった」

アルルはティールの言葉を聞いて優しく笑った、アルルにはティールの目が少し潤んでいるように見えた。

「ティールも無事でよかったですわ」

アルルはそっとティールを抱きしめ再会の喜びに浸っていた。

「取り込み中、ごめんね。ちょっといいかな」

二人は声の方へ振り返る、そこにはバースがいた。

「お前は!!」

ティールは反射的に声が出た、アルルはバースを睨みつけていた。

「待って、待って、僕は敵じゃないよ。むしろこれからは・・・」

「お前が私達をここへ連れてきたのか?」

「ティールちゃんは俺が連れて来ました、一応君を運んだのも僕かな」

アルルは自身の周りに水の玉を召喚した。

「アルル、待ってくれ。一応、私はこいつに命を助けられている」

アルルはティールを見つめ、水の玉を消した。

「敵じゃないってことは分かってくれたかな?それじゃ、行こうか?」

「どこへ?」

「僕等のボスの所にさ」

二人は警戒しつつもバースについて行った、彼女達は何より部屋にあった資料のことが気になっていた。



ステラスは巨大な機械の前に立っていた、目の前にあるのはΣ(シグマ)であった。ステラスはそっと目を閉じた、銀色の玉が静かにΣを囲む。

「おい、待てよ」

ステラスは振り返った、そこにはリオル達の姿があった。

「お前達・・・」

「また一人で背負い込むつもりかよ、壊すんだろそいつをさ」

ステラスは静かに頷いた。リオルはΣに。

「こいつがあれば多くの人が助かるかもしれない、でもなその為に誰かが犠牲になっていい理由(わけ)なんてないんだよ!!」

リオルの拳がΣに突き刺さる、後にいたミラやベガ達もΣを壊し始める。外壁などがすべて壊されコアがさらけ出された。

「やれよ」

無数の光がコアを貫きΣは完全に機能を停止した。

「さぁ、行ってこいよ」

リオルはステラスの肩を叩きミラ達と部屋を後にする。

「ありがとう」

ステラスはリオル達に言った、その言葉はとても素直で優しく響く。リオルはただ手を上げて返事をした、ミラとベガは嬉しそうに笑った、他の兵達も笑顔を返す。

「私は幸せ者だな・・・・・」



大きな扉の向こうには一人の少女と少年がいた、二人の雰囲気は年齢より遥かに落ち着いていた。少女は部屋の奥の大きな椅子に座っていた、少年はその近くの壁に寄りかかっていた。

「お嬢様、お連れ致しました」

バースは丁寧に頭を下げて部屋の隅下がった。

「ありがとう、アルル・ケールタス様、ティール・バールス様。これまでのご無礼お許しください。私はリシア・メーシュナルです」

リシアは深々と頭を下げた。その名前に二人は驚いていた。

「MTCの・・・・」

「噂では聞いていたけど、本当にこんな少女が」

リシアはゆっくりと顔を上げ話し始める。

「お二人に来ていただいたのは力を貸して頂きたいからです。理由はお二方の部屋にあった資料の通りです」

二人は目の色を変えて尋ねる。

「あの資料に書かれたことは本当ですの?」

「本当に存在するのか?」

リシアは冷静に答える。

「それを確認する為にもお二人の力を貸して頂きたい」

二人は黙り考え込んだ、そして互いの気持ちを確認し答えを出す・・・



 私はエスナ姫の護衛としてエグルガルムに来ていた、ちょうど辺りを見渡すと白銀色のバイクが目に留まった。愛はそっとバイクに近づき手を触れた。

「私はまた助けられなかったな・・・・」

私が目覚めた時にはすでに戦いは終っていた、そしてリオルのことを隊長から聞いた。私は結局何もすることが出来なかった、守りたかった者を守れず、また失った。

「新品どうぜんに治っただろ」

後から聞こえるはずのない声が聞こえる、とっさに振り向く。

「何だよ、そんなに驚いて」

そこにはリオルがいた、私は夢だと思いとっさに自身をつねる。確かに痛い。

包刃(つつみや)、俺が死んだと思っていたのか?」

私は溢れ出す感情を抑え込みきれず、うつむく私。リオルは私に近づく。

「すまねえ、助けられなくて。心配かけたな」

リオルの体はとても温かかった、とても心地よく彼の命を感じる。

「馬鹿・・・・」

「お前もな」


物陰から二人を覗く姿があった。

「リオルの奴」「ステラス様もリオルも」「これがバースの言ってた愛の力かぁ」

ミラとベガは少し頬を赤らめながら二人を見ていた、そして近くには倒れ込むシールの姿があった。


ステラスはそっと扉を開けた、真っ白な部屋から小さな声が聞こえた。

「おかえり、ステラス」

「ただいま」

ステラスの頬を静かに何かが流れ落ちた・・・・・・



この世界は大きな機械

 この世界は大きな機械だ

その機械は大きすぎて小さな歯車が壊れても動き続ける

その機械はでかすぎで小さな歯車が壊れても動き続けやがる

 それは悲しく 理不尽で 私はそれを許せない

        俺はそれを認めねえ

だから私は彼らを拾い 共に回り続けよう

 だから俺はこいつ等を守る 俺がその分回ってやる

     

私は回る 仲間と共に お互いが噛み合い 繋がり 回る

俺は回る 仲間と共に お互いが噛み合い 繋がり 回る


「それでも その中に 特別な歯車がある」「輝き 俺を支えてくれた 歯車ある」

 「だから」「俺は」「私は」

  「その一つの為に」「どんなモノとも」「神とでも」 「戦える」





~第四章 予告~

訪れるつかの間の平和と平穏 結ばれゆく思いはどこへ・・


触れてはいけない領域への到達 行われる11(イレブン)の稼働試験・・・


遺されし遺産を求めアルファルドに向かい合う者達・・


動き出す名を持たぬもの達、暗躍する道化師



「何だよこれは?」「これが遺産ですの?」


「さぁ踊ろう!!これが僕の用意した最高の御もてなしさ」

「今度は殺してやるよ、死ぬまでな」


                           投稿時期未定


最後まで本当にありがとうございました。

三章では世界規模の戦いをテーマに描きました。戦闘の描写などは未熟な為に分かり難くすいませんでした。今章の主人公はステラス達です、ステラスはもとからどこかの国のボスで出ていただく予定でした。リオルに関してはハウンズの一員の予定でしたがステラスの仲間になっていただきました。

二人とも私自身が好きなので次章も出番があるかと思います。

六月中に四章は投稿できないと思います、すいません。

今後の予定は総集編の投稿を致します。

あと今までの登場人物の紹介を行う予定ですが・・・かなり未紹介の人がいるのでがんばります。あとはイラストのど紹介をしたいのですが・・・、やり方がわかりません・・・・

最後に三章の最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。三章は中々案が浮かばず、苦しい時期もありましたが、読んででくださる方やお気に入り登録してくれた方に本当に元気つけられました。

今後もともこのような未熟な文章しか書けませんが、よろしければお付き合いください。


ありがとうございました。 鳴谷駿

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