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Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第三章 Struggle Significance Start
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第三章 C.C.C Ⅱ

こんにちは。

第三章も中盤戦に突入です、こっからが本番になります。

エグルガルム、連合、ハウンズの三つの勢力はどう動いていくのか。

あっ主人公が全く出て来ていない・・・・

今回もよろしくお願いします。

~第三章 C.C.C Ⅱ~

 ベルヌ王国 国境付近 ベーテル大平原

 光がアルルとティールに向かう、二人はただ光を見ていた。

召喚(リコール) 魔弓 レラージュ」

ティールは矢を放つ、矢は微かに光を飲み込む。矢が消えると同時に水の魚達が光に飛び込み始めた。

「同じことを考えていたようですこと」

二人は力を振り絞る、しかし光は二人に迫る・・・・・

 

その時、光が歪み90°向きを変え二人から反れる。

「どういうこと?」

次の瞬間、無数の氷の氷柱が降り注ぎ、気温がいっきに下がる。ステラスは上を見上げた。

「アステリオスか」

銀の玉が空から迫る者達を迎撃する。無数の氷柱をミラのバリアが阻む。三人の女が空からステラス達に向かう。

「妖刀 慾獏(よくばく)

愛は黒く光る刀を構えた。

「THE GAME Stand Play |一度だけの勝鐘《one chance bell》」

四季の手に真っ白な剣が現れる。

三人は攻撃をかわし、ステラス達に迫る。三人の前にミラのバリアが現れる。ジャスはバリアを掴む。

「邪魔よ」

バリアは簡単にどかされた。

「嘘、レベル2作動」

愛の刀がバリアを飲み込むように切り裂いた。ミラの顔に焦りが浮かぶ。

「防御システムΩ作動」

ステラス達までに無数のバリアが作られる。

「邪魔」

ジャスは自身の前の空間を掴み、歪め、こじ開ける。バリアは空間と共に歪み道を開けた。

「それじゃあ、的よ」

ベガが光を放つ。さっきのモノより遥かに小規模だが十分な大きさの光が三人に向かう。愛は大きく刀を振るった、刀が光を飲みこみ切り裂いた。そして、刀は砕け散った。

「フロル!!!!」

ステラス達に氷狼達が襲いかかる、それを簡単にステラスは迎撃する。

氷狼を誘導に愛がステラスの間合いに飛び込んだ。すぐにミラとベガが援護に向かうが、ジャスに空間ごと引き離された。

愛の一閃がステラスを捕らえる、ステラスは銀の玉を集め剣に変え受け止める。それと同時に愛に光が降り注ぐ、愛は肩に一発喰らいながらも逃げ切る。

その時、四季の一閃がステラスを切り裂いた・・・・・・

「駄目だ」

ステラスの右腕が空を舞う。四季はステラスから離れようとするが体が動かない。

「対価か」

光が四季に向かう、ジャスが空間ごと四季を引き離す。光の数発が四季を貫く。

箱美芽(はこびめ)隊長!!!」

フロルが四季に近寄り傷口を氷で止血する。

「こいつ!!!」

氷で出来た巨人の拳がステラスに向かう、ステラスはその拳に目をくれることなく光で切り刻み、自身の失った右腕を拾い上げた。

「駄目だ、引くぞ」

ジャスは大声で撤退を指示した。しかし愛もフロルも動かない、愛は腰の刀を抜きステラスに迫る。

「馬鹿、フロル!!愛を援護しろ」

フロルは一瞬、援護を躊躇した。その隙をステラスは見逃さない、愛を無視しジャスを銀の玉が包囲し光が降り注ぐ。ジャスは空間を歪め光を逸らす。愛はミラのバリアに阻まれる。

「このままじゃ全滅する」

フロルは四季を抱えたまま、防御することしか出来ない。ジャスは最悪の状況に打開策を考える。愛は光をかわすが確実に消耗している、ガルダスとベルヌの二人は力の使い過ぎで立っているのがやっとの状態。ステラスの怪我はすでに部下の一人が手当てを始めている。ジャスの力は掴むこと。彼女はどんなものも掴み、動かせる、だが掴むと言うことは手の数しか掴めない。そして、一本の手で掴む量には限界がある。

ステラスはジャスに休まず攻撃を続ける。

「アステリオスの犬か、悪いがお前達は消えてもらう」

フロルに多くの銀の玉が迫る、そしていっきに光が降り注いだ。

「良く四季を守ったね、でも四季が見ていたら怒られちゃうよ」

大きな盾達が光を遮る、桜家が部下と共に現れた。

「へっくん、守りは頼むよ。ユウ君、四季達を連れて母艦へ、残りの者は負傷者のもとへ」

桜家はステラスを見た。

「君がステラスか、腕一本失っても全く動じてないね。僕達は撤退するつもりだけど、引かせてもらえるかな?」

「貴様らには消えてもらうと言ったが」

桜家は面倒そうに両腕を上げて話を続ける。

「腕のことは謝るよ、君も十分だろハウンズ(うち)の頭を落としたんだから」

「聞こえなかったのか?」

ステラスの銀の玉が桜家に向かう。

「困ったな、こっちは引く気なのにさ。あいちゃん、もうやめなさい。君じゃ勝てないよ」

桜家の言葉に愛の動きが止まった、愛は悔しそうにステラスを睨み引いた。ステラスは愛に目もくれなかった。

「どうしたら引かせてくれるかい?」

ステラスはジャスを指差した。

「あの女の能力は危険だ」

「彼女を差し出せと?」

ステラスはジャスへの攻撃を止めた。ジャスは桜家を睨む。

「イヤよ」

「だそうです」

ステラスはベガとミラを見た。ミラは大分消耗しているようで辛そうにしていた。

「ベガ、撃てるか?」

「はい、充填は完了しています」

「ガルダスとベルヌの二人を狙え」

ベガの銃口が二人を捕らえる。二人は立っているのが限界だった。

「邪魔をするな、もし邪魔をするようなら貴様らも消す」

ステラスは桜家に警告した。

その時、ジャスが動いた。消耗しているミラをステラスから空間ごと引き離す。

ステラスはすぐに攻撃しようとしたが遅かった。

「はい、ここまで」

キースがミラの頭に銃口を向けていた。

「ステラス、君がアルルちゃん達に撃ったら僕も撃つよ」

「ステラス様、私にかまわずに」

ステラスはベガに銃を下ろすように命じた。

「ありがとう、ここはみんな引きましょう。現状としたって、消耗した部下と片腕を失った状況で僕達とハウンズを相手するのは、得策ではないと思うよ」

ステラスは銀の玉を引かせた、キースはミラから銃を離し簡単に放した。

「ずいぶんと簡単に解放するな」

キースはへらへらとしたまま言った。

「僕は商売人さっ、取引は信用が命だからね」

ミラはステラスのもとに戻ると倒れ込んだ、ステラスはミラを抱えた。

「よく頑張ったね、立っているのもやっとだったのに」

ステラスは簡単にキース逹に背を向けた。

「次が最後だ、まずはベルヌから落とす」

ステラス逹はそのまま姿を消した。


「いゃーぁ、ステラス君はなんだかんだ、優しくて良かったよ」

キースが桜家逹に目を向けると同時に愛が斬りかかった。キースはそれをギリギリでかわす、愛は続けて斬りかかる。

「キース君、残念ながら僕達の受けた任務はステラス君を消すことだけではない。むしろ、本当の狙いは君だよ」


~つづく~

最後まで読んで頂きありがとうございます。

次回の投稿も早くできるかと思いますので。

次回もよろしくお願いします。

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