第三章 プロローグ
今回もよろしくお願いします。
なかなか投稿できなくてすいません、予告と大きく変わっていないのに・・・・
~第三章 プロローグ~
某国 美しき庭園
そこはまるで夢の国の一部のように美しく、優雅な時の流れが続く場所。
青く澄み渡る空に無数の花が咲き誇る庭園、そこで茶話会は開かれていた。
「珍しいのがいるわね、9」
カップを片手に女は木に寄りかかる男に話かけた。
「まったくだよ、4。久しぶりに顔を出したと思えば片手が義手になっているしね」
男爵のような姿をした男は女に言った、それを聞いた女は男を睨んだ。
「6、あなたも何年ぶりかしら?今は団長と呼ぶべき」
三人の他に数人の者が庭園にいた。
「世界は動きだす、そう私達の手で。名も無き者は名と共に意味を持つの、今度は私達の番よ」
デルガナス 国境付近
「おい、嘘だろ・・・・」
兵士はすぐに通信機を手に取った。
「敵襲だ、エグルガルムの奴らがついに攻めてきやがった」
「レーダーでは何も確認できない」
兵士は通信機に怒鳴りかけた。
「空を見ろ・・・、なんて数だよ・・・」
空に輝く無数の光、地平線を埋め尽くす鋼鉄・・・・・
「無駄な戦闘は望まない、今すぐ降伏しろ」
国境にそびえる城壁の前に真っ白な服を着た一人の小柄な男がいた、男の後方には無数の冷たい光が怪しく輝く。男の周りを銀色の玉が浮いている、そして銃声が響き渡った。
「そうか」
弾丸は男に届くことなく迎撃された、男は目を閉じた。
銀の玉が無数に弾け飛び飛散する。
男が目を開いた時、息をする者は此処にはもういない・・・・
「進行を開始しろ」
無数の光が大地を覆う、すべてを蹂躙する圧倒的な力で・・・・
大商業国アルファルド 中枢
「エグルガルムがデルガナスへ進行を開始、すでに半分以上を制圧しております。」
通信兵が大きな椅子にくつろぐ男に伝える。
「動いたか、面倒だね」
男は通信兵に紙を渡した。
「ベルヌ王国とガルダスの所へ、見せればすぐにわかるよ」
男は情報誌を眺めつぶやいた。
「さぁ世界が動き出すよ。アステリオスの姫はどう動くかね?」
世界最大の同盟が結ばれた。巨大な資産を持つアルファルド、軍事国家ベルヌ王国、世界最強の召喚士を持つガルダス、世界を動かす力が胎動する。
アルファルド、ベルヌ王国、ガルダス、デルガナスはそれぞれ隣接した国である、デルガナスへの進行は明らかな宣戦布告を表す。
エグルガルム、国土はアステリオス程度であり科学、機械工が最も進歩した国。世界最大の軍事力を持ちながら隣接国と均衡を保ち続けてきた。エグルガルムの軍事規模はアステリオスより小さい、だが一人の男が一国に値する。
ステラス・クルネス、Sクラスの空間認知者・・・・
デルガナス 首都最終防衛線
最終防衛線は静かだった、すでに周辺を包囲され退路を断たれたデルガナス軍はただ開戦を静かに待っていた。
お互いの軍の間に二人の男が向かい合う。
「降伏しろ」
「我が国の誇りにかけて、貴様を討とう」
男は小柄な男に剣を向ける。
「召喚、鬼神兵」
男の両脇に大きな鎧を纏った鬼神が現れる。鎧を纏った大きな鬼は巨大な剣を構え、雄叫びを上げる。その声は大地をも大きく揺らす。
「そなたをステラス・クルネスと存じる、我が力思い知るがいい」
ステラスは手をコートにしまったまま、男を見る。
「やれ」
銀色の玉が弾ける、細かく分かれた銀の玉は男達を包囲する。鬼神の斬撃がステラスに向かう、銀の玉が薄く広がりシールドを張りステラスを守る。
無数の銀の玉は光を放ち鬼神を切り刻み、空へと向かう。
男は剣を握りしめステラスに向かう。
光が降り注ぎ男の後ろは炎に包まれる。男は防衛線だった場所を見て剣を落とした。
「進行を開始しろ」
ステラスは男に背を向け立ち去る。男は急に剣を握りステラスに襲いかかる。
「そんな・・・・」
剣はステラスに触れることなく切り刻まれる。銀の玉が放つ光が男の心臓を貫く。
「力なきことを悔やめ」
彼はすべてを空間的に捉える、全方位から降り注ぐ光がすべてを焼き払う・・・
この大きな機械は無数の歯車が噛み合い、少しずつ動き変化を繰り返す。
たとえ小さな歯車が壊れても、機械は動き続ける・・・・
ならば歯車は何の意味を持ち回り続ける?
「何故生きている?」
多くの仲間を失い、世界は?神は何を望む?
あなたは壊れかけている・・・・
「あなたの為に世界を壊そう」
ステラスは真っ白な部屋に横たわる儚き花を見つめる。
部屋の外に数人が待っていた。全員ともステラスを見つめる。
「ご命令を」
「いいのか?」
ステラスは皆を見回す、曇りのない目がステラスを見つめる。
「デルガナスを落とす」
「了解しました。我が命、あなたと共に」
~プロローグ(完)~
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ようやく三章の始まりです、今回は投稿のペースが遅くなりそうです。
理由は活動報告でお書きするかな・・・・・・
次回は早くとも来週になってしまうと思います、本当にすいません。
よろしければお付き合いください。