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Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第二章 洸光の日
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第二章 プロローグ Ⅰ

今回もよろしくお願いします。

第二章の始まりです、一章ほどコマめに更新できないと思いますがお付き合いしてくだされば嬉しい限りです。


 ~第二章 少年の世界~

 小さい頃から世界(すべて)に興味がなかった、小さい頃に両親を失ったのが原因なのか?それ とも素からこんな人間だったのか?自分でもわからない、その事も正直どうでもいい。

今の生活に不自由もないし、このまま軍人になるのにも不満もない。

きっとこのまま俺の世界は淡々と日常を廻り続けると思っていた・・・・


聖痕祭(せいこんさい)当日 PM7:46 首都アステル 第五区 メストリート

少年は一人時計を確認して、賑わう町に目をくれずに式典会場へ足を進めていた。

「集合時間に間に合わないな、近道を使うか」

少年はビルの間の入って行った、すこし進んだ所で少女が男に追われているのを見かけた。

ほんの気まぐれだった、少年は少女方へ足を進めた。


 同刻 第五区 高層ビル

 高層ビルの最上階から少女は景色を眺めつぶやいた。

「私は直接見たいの、こんな遠くのビルから見てなにが楽しいの?」

「しかし、お嬢様・・・」

少女の足は部屋の出口へ向かう。

「会場にいくわよ、早くしなさい」

ビルから出た少女は出口に止まっている車から逃げだし、ビルの陰へ逃げ込んだ。

「あんな警護ばかりでは祭りが台無しよ、せっかくエスナの演技が見れるのだから」

遠くから足音と声が迫る、少女は急いで足音から逃げる・・・・


 少女には気品があった、確かに高そうな服に綺麗な金髪に綺麗な顔つきがよりいっそう引き立てていたのかもしれない、初めて人間を見て見惚れたかもしれない。

それが彼女への最初の印象だった。

「やめて、放してよ」

「お嬢様、お願いですから・・・・」

少女は腕を掴まれ、男達と言い争っているのが見えた。

「おじさん達さあ、こんな日に何やってるのさ?」

男達と少女の視線が少年に集まる。

「お願い、助けて」

少女の言葉に自然に体が動いた・・・・・


 その子はどこか不思議な雰囲気な子だった、くすんだ金髪に綺麗な青い目、私には彼がとても神秘的だった。

これが私の彼への第一印象。

私の足では護衛は振り切れなかった、でも捕まった時一人の少年が現れた。

私は駄目もとで叫んだ。

「お願い、助けて」

少年の動きは的確で美しかった、自分よりも大きな男を投げ飛ばす、少年が男に触れると男は白目をむいて倒れた。

男に触れた時、少年から一瞬青い光が見えた。

「あなた能力者ね?」

私の質問に一瞬少年は驚いたようだった、そして私の手をひいてその場から離れた。

しばらく走った後、大通りに出て人ごみに紛れた。

「さっきはありがとう、助かったわ」

少年は辺りを見渡して、そのまま前を向いて言った。

「振り切ったみたいだ、今日は軍がそこら中にいるから保護を頼もう」

「軍は駄目よ」

少年は一瞬私を見て、また前を見て言った。

「そうか、俺に何か出来ることはある?」


 自分でも何でそんなことを言ったのか分からなかった、ただ単純に彼女を見て力になりたいと思ったのかもしれない。

「式典の会場まで私を連れて行ってくれる?」

「わかった」

そのとき、空に大きな花火が上がった。

彼女も周りの人々も花火に見惚れていた、でも俺は花火を見上げる彼女の姿に見惚れていた。 

「リシアよ、あなたの名前は?」

少女は花火を見たまま、尋ねた。

「ロイテル」

少女は微笑みながら言った。

「ロイテル、よろしくね」


 そして、響く爆音と共に日常は歪み、新たな世界が廻りだす・・・・

                               ~つづく~    


最後まで読んでくださりありがとうございます。

3日までにプロローグが完成しなかったので二つに分けることに・・・

すぐに次を投稿できるように今も頑張っております!!

朝までに投稿できるようがんばります!!!!

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