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Acht;untitled  作者: 鳴谷駿
第零章 Past DayS
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第零章 Past DayS Ⅰ

こちらは番外編になります。本編は一章からです。

番外編は五章以降の内容になります。わかりずらくてすいません。

こんにちは。

年末年始の最後の企画です。

いつもと違う物語ですが楽しんでくれれば嬉しいです。


早く続きを書けと・・・すいません・・

~零章 Past DayS Ⅰ~

 自分で言うのも恥ずかしいけど私は小さい頃から優秀だったと思う。能力も自由に使えたし、勉強も運動もできた。そして幼い頃から夢だった士官学校にも主席で合格。

私は今までに他人に憧れや尊敬を持ったことが殆んどなかった、そりゃあ士官学校生初の一年次での軍部入隊、才色兼備の箱美目(はこびめ)四季(しき)先輩には憧れていたわ。ある日、私の世界は大きく動いた

 士官学校で毎年開催される大規模な模擬戦があるの、すべての学年が参加して行なう。

そこで初めてリゼリ・バッシュと言う人間を見た。噂では聞いたことがあった2つ上の先輩ですごく優秀な人ってくらい、何故この時まで彼を知らなかったのには理由がある。

同じ二つ上の先輩でヅバイって先輩がいた、彼も優秀で人気があった。私は好みじゃなかったけど、白銀の騎士とか呼ばれていたような・・あまり憶えていないわ。

 模擬戦は5つの学年の生徒全員が1~6人の小隊を組んで生き残りをかけて戦うの、そこでリゼリ先輩は2人で優勝したわ、歴代でもっとも多くの小隊を敗退させて。(ちなみに個人の最高記録は箱美得芽先輩で小隊を作らず一人で参加して、優勝まじかで辞退したって噂。)

私もリゼリ先輩に敗退させられた、私は始めて本当に他人に憧れた。そして、リゼリ先輩は軍部に入隊。新設の特殊部隊ハウンズの隊長になった。私は彼に追いつく為に必死だった、自分の能力がら少数での模擬戦優勝は諦めたけど、翌年で優勝して軍部に入隊。とある任務で箱美芽先輩と一緒になって、私がこの話をしたら推薦状を書いてくれた。

「へーぇ、模擬戦か懐かしいねぇ、でも記録破られちゃったらしね?リゼリに」

「いえ、個人では先輩が一番です!!!」

「リゼリの後輩ってことは、あいつにやられたのかい?」

「はい、でもその時のことが理由で今ここに私はいられるんです」

「リゼリが憧れの先輩ってことかい?」

「そっそうですね」

私は初めて口に出すことがとても恥ずかしかった、それを聞いた箱美芽先輩は笑って言った。

「憧れねぇ」

 数日後、私宛に推薦状が届いた。すぐにハウンズに入隊希望を出した。

入隊面接は箱美芽先輩とリゼリ先輩が面接官だった。

「第二小隊で面倒見てあげて、第一小隊(うち)にはいらないわ」

そう言って箱美芽先輩は私の肩を叩いて部屋を出た。

「自分で推薦して・・・、だからあの人は・・・」

リゼリ先輩は頭を抱え、私の方を見て言った。

「リゼリ・バッシュ第二小隊隊長だ、ルイ隊員」

「はい!!リゼリ隊長、よろしくお願いします」

私はこうして第二小隊にした。ハウンズに自ら希望して入る者は多くはない。ハウンズは特殊部隊と言うよりはお姫様のプライベート・アーミー。軍部で問題を起こした者、お姫様に気に入られた者、そんな人達が集まって出来た組織、それがハウンズ・・・。



私は包刃(つつみや) (あい)、第三小隊という掃き溜めに咲いた一輪の花だ。

やる気のない隊長(しゃべるゴミ)弱気な後輩(酸素のない空気)の後始末をすべて請け負っている。

まず私ほど優秀な者がなぜ第三小隊かと言うと、第一小隊は箱美芽(頭のおかしい)隊長が能力A以上の人間はいらない(死ね)と言う腐った考えをお持ちなので駄目だった。第二小隊はあんなお姫様LOVEの下で働きたくない、普段はクールぶっているが姫様の前ではデレデレらしい(噂で聞いた)。{それにしてもルイはあんな奴のどこがいいのだか?}

第四以下は首都警備隊だから却下、消去法で第三小隊になった。(王族の警備隊は隊長が終わっているので論外)

 少し私についても話そう割りと有名な剣術家に産まれ、小さい頃から学業は普通、運動はすべて出来た。士官学校には補欠で入学、成績優秀なルイと出会い何とか卒業。(勉強面ではルイにお世話になった)

その後帝国軍に入隊、実戦でつぎつぎに成果を上げハウンズに入隊。(始末書の数でも成果を上げた){と言うより女だからと馬鹿にした奴らが悪い}

好きな物はおしるこ{和菓子全般}、嫌いな物は弱い奴とハウンズ隊長達となめくじ。

最近気にしていることは、なかなか成長しない体と隊長がいつ名誉の戦死をするかだ。前者はともかくとして後者に関してはそろそろ来い、死期。(王女様、世界を変える前にもっと身近な所から変えてください){本当にお願いします}


「包刃、第二小隊の子が来ているよ」

愛は第三小隊の作戦室で刀の手入れをしていた。部屋の入り口からルイの顔が見えた。ルイは嬉しそうにこちらを見て手を振っている。私は刀を鞘へ納めルイの下へ行った。

「どうした?」

ルイは目を丸くして私を見た。

「忘れてるの?今日の午後は二人とも空いてるから久々に出かけようって・・」

忘れていた、そう言えば二週間前くらいに・・。私は作戦室にいるヘルトの顔を見た。

「行ってきなよ」

「すまない」

ヘルトは第三小隊の殆ど副隊長の立場だ。ハウンズに副隊長という役職はないが、第三小隊(うち)の隊長があまりにも使えない為に事務関係はヘルトが、戦闘などは私が仕切っている。

「ゆっくり楽しんできなよ」


「へっくんは優しいねぇ~」

ヘルトは無視して書類の整理などを続けた。ルイと愛が部屋を出ですぐに桜家が姿を現した。

「隊長は気楽でいいですね。包刃が抜けたので今日は徹夜で決まりです」

桜家はふらふらと歩き部屋の奥の自分の席へ腰掛けた。

「人手が足りないようだし、増員した方がいいかな?」

ヘルトは大きな音をたてて書類を机に置いた。桜家は驚いたようで椅子から落ちそうになり、両手で机を押さえていた。

「隊長が一人分働けば十分です」

桜家は気まずいそうに部屋の大きな窓からアステリオスを眺めた。



(ルイ)は愛を連れて最近出来た第五区のショッピングモールに来ていた。今日はちょうど休日の午後で多くの客で賑わっていた。

「思っていたより広いなーぁ、久しぶりの休みだから嬉しいな」

愛は私といてもあまり喋らない、基本的に私の聞き役になっている。最初の頃は少し不安に思えたが、今ではそのことも特に気にならない。

「私達ってまだ十代なのになぁ~」

私はちょうど前から来たカップルに目が行ってしまった。愛は隣でさっき買った抹茶ソフトを食べていた。

「優秀なのも考えものだな」

「そうね、本当なら私も・・・・・」

「まだ隊長のことが好きなのか?」

ルイは少し苦い顔をした。

「うん、むしろ前より好きになったかも」

愛は首を横に傾げルイの話を聞いた。

第二小隊(うち)の隊員って何か子供ぽくてね。ユウも先輩なのにあんなだし、ジュラルも変人、あとフーさんとテムジさんはジャスさん一筋だし。凄く隊長が大人でかっこよく見えるんだよね」

愛は殆どルイの話を聞き流していた。愛の目線の先には一件に喫茶店があった・・・。


                           ~つづく~


最後まで読んでくださりありがとうございます。

年内に続きを投稿出来るのか・・・


次話も御気に召しました読んでくれると嬉限りです。よろしくお願いします。

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