後編~ち○こホームズ~
4話となり、ジャンルもヒューマンドラマになって、ようやく推理モノっぽくなったのかなぁ。いまさらですけどねぇwww。
凛古風が部長している科学部の拠点、理科室に移動した後、男共4人は「念のため、確認したいことがある」と、4人でトイレに行ってしまった。再度、私と2人になった葵さんが話しかける。
「ねぇ……犬養君が、おっぱいホームズなのって?」
「う~ん、おっぱい大好きな、おっぱい星人だからかなぁ。貧乳派だけど」
「じゃ、ち○こホームズって……」
「………ちん○大好きってこと!?」
それは安直だと思う。
「でもさ、凛古風部長は、女の子の胸のサイズとか言い当てられないでしょ?」
「リンコフちゃんも、巨乳派おっぱい星人だけど、ホームズみたいな能力は無いわね」
そんなことを話していると、廊下から黄色い声が聞こえる。
「「「きゃ~、二人で愛の逃避行よ」」」
「違うって、もぉ~」
「こんな形で、女子に追われるなんて、不本意」
ガラガラと教室の扉が開き、ホームズとリンコフが入ってきた。
ホームズとリンコフを追いかけてきた腐女子軍団は、理科室内をチラりと見て
「「「チッ、元妻のトコロかよ」」」
盛大な舌打ちをした後、去って行った。
「元妻って失礼しちゃうわね。現在進行形なのに。ねぇリンコフちゃん」
「うん、怖かったよぉ」
よしよし、と、葵さんの巨乳に挟まれて癒され中の凛古風部長がゴロニャンしていた。鬼畜理系メガネと言われている科学部部長の姿ではない。
「だいたい、なんで私達が男に寝取られたことになってるのよ」
むしゃくしゃするので、ゲシゲシとホームズの脛を蹴る
「痛い、痛いってワトソン。リンコフ部長みたいにゴロニャンさせてくれよ」
「い・や・だ」
私の絶壁胸と、葵さんの巨乳……おっぱい格差を感じるのでやりたくはない。
しならくして、生徒会長の木村君と会計の田中君も理科室へきた。
「BL同好会&ホモゲ部連合こわい」
「もう少しで、俺達も餌食になるところだった……」
「まったく、キム×タナ派 と タナ×キム派 で内部分裂でもしないかしら」
しれっと葵さんが言う。
「タナ×キム は、やめてくれ。僕のケツが裂ける……」
「さすが生徒会長、掛け算の順番をわかってるのね」
「……君達、りん×ほむ 映像流出事件で、嫌な知識を得てしまったんだよ」
「「グハァ」」
ホームズとリンコフが、えずいた。
「さて……と、とりあえず、男子股間のプライべート情報が掲載されている、女子達が共有している学校のチャットルームを、僕に教えてくれるかな」
葵さんの巨乳に埋もれていた凛古風が、立ち上がってPCに向かう。
「わかったわ。ここよ」
すかさず、葵さんは、凛古風にアドレスとIDとPASSを教えた。この辺の呼吸は凄いんだよね。この2人……夫婦?
「……IPも上手く海外からの接続にしてあるし、偽装は完璧だな。どうしよう、まいった」
「犯人は、リンコフちゃんレベルのPCスキル?」
「僕と同等かそれ以上だよ。そして、僕とは違って隙が無いんだ」
「リンコフ部長、頭は良いけど、隙だらけだもんなぁ。あばんちゅーる活動、バレまくってるし」
ホームズが、余計なことを……
「ホームズ君、リンコフちゃんの、あばんちゅーる活動、知ってる範囲で全部話なさい」
どこから出したのか、葵さんは、注射器を持っていた。
「ちょ、それは、部費GET用の……」
「えぇ、某カルト宗教団体に頼まれた、暗殺用VXガスね」
いったい、なに作ってるんだ、ここの科学部。
「ひぃいいいい、こっ殺さないで。知ってること全部言うから」
ホームズは全部ゲロった。男の友情なんのそのである。
「よろしい、全部把握済みの情報だわ。もし、知らない情報があったら、この注射器はリンコフちゃんに刺さってたわね」
「クローンで復活できるとはいえ、僕をぽんぽん殺さないで欲しいなぁ」
「他の女の子に、ちょっかい出さなきゃいいのよ」
「はぁ~い」
二人の会話を聞いていると、ホームズを蹴る殴るしている私の罪悪感がスーッと消えた気がする。
「話しを戻すわよ。リンコフちゃんレベルの偽装工作を隙も無く行えるPCスキルを犯人は持ってるってことよね」
「だとすると、外部の本職か、コンピ研かかなぁ」
葵&凛古風さん達、推理すごいっす。ホームズ使えねぇ。と、思っていたら。
「コンピ研ってコンピュータ研究部?俺のヒンヌー教団にも何人かいるぞ」
結構良い情報を持ってそうだった。
「そうそうコンピュータ研究部。ホモゲ部とのつながりとかは聞いたことある?」
「あるみたいだな。そして、コンピュータ研究部の連中はフトモモ派が過半数だ。貧乳とセットで好きみたいだが、俺も教皇という立場上、扱いが難しくてな。」
それを考えた凛古風が少し考えてから話す。
「僕達の学園って、おっぱい星人が大多数で動いているよね。まぁそれで巨乳派の筆頭が、おっぱい帝の僕と、おっぱい女帝の葵ちゃんになるんだよね。圧倒的乳『力』の葵ちゃん、そして『技術』の僕で、メインストリームは押さえているわけだ。でも、そうなると胸の小さい本人やそれが好きな男子は、居心地が悪くなるから、愛とともに救済する組織が、ホームズ&ワトソンの率いるヒンヌー教になるんだよね」
どこの中世だよ。乳の大きいのは貴族かよ。まっいいけどね。さしずめ、ぺったんこの胸の私は、ヒンヌー教 御本尊?聖女?そんなポジション?まぁいいけど。
「わかったわ。リンコフちゃん。反乱分子のフトモモ派コンピ研を、始末しましょう」
また、エンプレス葵が物騒なこと言い出してますよ。放っておくとジェノサイドが始まりますよ。止めて下さいよリンコフさん。
「会長……生徒会って必要なんですか」
「彼ら裏組織と先生の橋渡しが生徒会の役割だよ。知らない方が幸せだったね」
生徒会の二人が学園の真実を知ったようだ。私も知らなかったけど。
「う~ん。でもなぁ、男子生徒と教師のイチモツ情報をバラ撒く動機がなぁ、何かあるんだろうか」
こういう時の凛古風部長ってマトモなんだけどねぇ。
「ああ、フトモモ派は、教義として『フトモモに偽りなし』っていうところを主張している」
「……なるほど。じゃぁ、おっぱいホームズの存在はこの上なく邪魔になるわけだ」
「俺だって伊達に、ヒンヌー教のトップに居座ってるわけじゃ無いからな」
どゆこと?
私の顔を見て、葵さんが説明してくれた。
「胸はパッドとかで誤魔化せるけど、フトモモはそれができないってことよ。そして、パッドとかで誤魔化した胸を見破ることができるホームズ君の能力は、フトモモ派の教義そのものを脅かすわけ。貴方の伴侶は、重要人物なのよ」
「え~?ホームズがぁ?」
胸の詰め物を見破られて、ボコボコに蹴る殴るしているうちに、男女の関係になったホームズを、私はチラリと見る。
「見直したか、ワトソン。いてぇ」
ドヤ顔が腹立つので、とりあえず一発コブシを入れた。
「とりあえず『フトモモに偽りなし』っていう教義を潰したらどうかしら。ほらホームズ君が、寝言で『貧乳だと思ったら、男の娘だとっ』って言ってたじゃない」
葵さんが、そう提案すると。
「「「「なるほど」」」」
私達4人は生徒会長に視線を向ける。
「え?」
生徒会長は混乱している。
「ガムテープ×3あるよ」
凛古風は、ホームズと会計の田中君に1ロールずつガムテープを渡す。
「ワトソンさんと私は、準備室の人形のところへ行きましょうか♪」
「うん♪」
「ちょっと、おい、何を」
理科室を出る時、生徒会長は、男三人にズボンを脱がされていた。
「さぁ、私達は、準備室の女子人形から、制服を脱がすわよ♪」
「あいさ~♪」
私達は、家庭科準備室に移動して、女子人形に着せられた制服を脱がす。ご丁寧に下着も着せられていた。
「戻りましょう」
そして、理科室の前に戻ると
ベリベリベリっ
「うきゃぁ~」
生徒会長の悲鳴と、テープをはがす音が聞こえた。
コンコンコン♪とドアをノックし。
「制服、扉の前に置いておくわ」
「オッケ~」
ホームズが扉を少し開いて、女子用の制服と下着とウィッグを入手した。
「よ、よせ、そんな趣味は」
「コンピ研に恨みを晴らすんだろう」
「くぅぅぅう」
少しの時間、葵さんと私は廊下で待っていると。
「バッチリだよ、ワトソン」
ホームズが呼びに来てくれた。
そうして、理科室に立っていたのは……美少女、もとい男の娘
「せ、生徒会長?」
「あぁ」
スカートに慣れないのか、生徒会長は足をモジモジとしている。
「下着も、バッチリだ」
「小さいから女性用下着に収まるんだなぁ」
「う、うるさい」
そして、スカートから伸びる、その腿は。
「ガムテープで無駄毛の処理もバッチリね。美少女で通用するわよ」
葵さんも納得の仕上がり。
「………なんか、ボク、復讐するより酷い目にあってる」
そのフトモモは男の娘だった作戦準備により、生徒会長は涙目だった。
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「水無瀬 一狼部長」
「なんだい?切鎮保子さん?」
協力関係にあるホモゲ部の切鎮は、コンピ研部長に声をかける。
「そろそろ、ボイン帝とヒンヌー教皇が嗅ぎつけて来るかもしれません」
「ああ、そうだろうな。特にボイン帝の技術力は厄介だ」
「それにしても、私が提供したデータを改ざんしないでください」
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名前:水無瀬 一狼
別名:コンピ研部長、
太さ:★★★★☆ 4
長さ:★★★★☆ 4
固さ:★★★★☆ 4
中上級者大満足
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「ちょっと、★増やしただけだろ」
「私の情報の正確じゃないと認識されたらどうするんですか。チョン切りますよ」
「や、やめて。ち○ぽホームズ。切鎮(○ん)保子さん」
「その、名前で呼ぶの、喧嘩売ってますよね。チョン切ります」
「ひぃいい」
と、部長が押し倒されていると。コンピ研ルームの扉が開いた
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「たのもぉおおおおおお」
私は、コンピ研の扉を開ける。
そこで見たのは、ハサミを持った女子が、男子の股間を掴んでいるシーンだった。
「おじゃましました」
ガラガラ、ピシャリ。
私は扉を閉めた。去勢手術の邪魔をしてはいけない。
混み入った事情がるのだろう。
「ワトソン、何を見たの?」
「女子がハサミで、男子の股間のアレをチョン切ろうとしてるシーン」
「……」
「助けないと」
ホームズ、リンコフ、会計の田中が扉に駆け寄る。
生徒会長も動こうとしたが、葵さんが引き留めた
「アナタは今、女の子なの」
ガラガラガラ
3人が勢いよく扉を開けると、奥の席に股間を掴まれていた男子が座り、手前の席にハサミを持っていた女子が座っていた。
「水無瀬君、無事か、去勢されてないか」
相手を知っているのか、ホームズが声をかける
「……ああ、なんとかな」
股間を押さえてガクガクブルブルしている。
「やはり来たのね。さすがは科学部部長ボイン帝といったところかしら」
ハサミを持った女子は、科学部部長の凛古風を知っているみたいだ。
「君が、男子のイチモツ情報を……」
「えぇ、異世界転移部の子達から、いらないチート能力を分けてもらったのよ」
「昔の復讐なんてつまらないマネを。名前からのコンプレックスか?切鎮保子さん。いや……切鎮(ち○)保子さん」
「私を、その名で呼ぶなぁあああああ。チョン切ってやるぅううううう」
彼女がハサミを構えて、股間に狙いを定め、凛古風に襲い掛かる。
「コレ……私のだから、ゴメンね?」
どこからともなくスタンガンを取り出した葵さんが、切鎮さんの腕と下半身を感電させた。
「ぐぅうう。動けない」
彼女は、床に転がった。制圧完了だ。
「ところでさ、あのイチモツのデータ集間違っているよ」
会計の田中君が制圧された切鎮さんに声をかける。
「どういうことよ。水無瀬部長が、サバ読んで大きい数字入れたのは知ってるけど」
「会長。ちょっとスカートをひるがえして、セクシーに・・・そう」
「え?いいけど」
可愛らしい男の娘が、ふとももを露わにしてポーズをきめる。
「やっぱ、窮屈だな。あ……切鎮さん以外の女子は向こうに向いてて」
私と葵さんは、後ろを向いた。カチャカチャという金属音の後、スボっと音がする。
「いやぁああああ、なんてモノ見せるのよ。大きすぎるわ。大根?一升瓶?馬並ぃいいいい」
そんな、切鎮さんは悲鳴を上げている
あれをガン見しするとは、勇気があるなぁ。
「……ちょっと、ズボンにしまえるように、しずめてくるね。うぅ、貧血との闘いか」
血液1リットル近くが局部に移動すると、貧血を起こすらしい。上着を股間にかけた会計の田中君は、いそいそと部屋の隅っこに移動していく。
「「……何がしたかったんだ?田中?」」
ホームズが私と同じ疑問を口にだすと。
「……見えない、見えなくなっちゃった。イチモツの情報が、わからない」
切鎮さんが、凛古風やホームズの股間を見て、驚いている。
「あまりにも大きな数字を計測すると、スカウターは壊れるからね」
凛古風が説明した。
いちもつスカウターのチート能力は、田中君の大きさに耐えきれなかったようだ。
ボンッと爆発せず、怪我が無くてよかった。
「さて……スカウターは破壊したし、データの削除もさせてもらおうか。水無瀬部長」
「ああ、そうしてくれ凛古風部長。全部まかせるよ。ただし、女子達のフトモモ画像は消すなよ」
コンピ研の水無瀬部長は、科学部部長の凛古風にPCを明け渡す。
「あ~、こういうことか。やっぱ、コンピ研のソフト開発力は凄いや」
「通話アプリとかリア充系ツールの開発は、コッチに任せたのにね」
科学部の2人である凛古風と葵さんは、てやてやとPCを操作している。こういう時、息ぴったりなんだよね。
「それにしても、デュフ、デュフフフ」
コンピ研部長が、生徒会長の下半身を舐めるように眺めはじめた。
「や、やめろよ。ボクは男だぞ」
抵抗する生徒会長。
「お、男なら、スカートめくっても問題ないよね。ふとももには男女の差別も区別もないのだ」
「い、いやぁああああああ」
「「……お好きなだけどうぞ」」
ホームズと私は、なんだかなぁ、な返事をしておいた。
コンピ研部長は、フトモモとスカート捲りとパンチラを堪能していた。
そして、パンツの中には、目立つほどの大きなモノはない。
「木村会長をはなせ」
部屋の隅にいた会計の田中君が、コンピ研部長を生徒会長の下半身から引きはがす。
「ええい、邪魔するな。男同士なのだからいいじゃねぇか」
「同性でもダメだ。俺がいる」
え?なにそのキメゼリフ?
と、私ですら少し反応してしまっっていたら。
「ふひひひ、男の娘生徒会長×巨根会計。そして、コンピ研部長との三角関係。ふひひひ『タナ×キム』大スクープだわ」
切鎮保子は腐女子だった。
ああ、そうか。ホモゲ部 (ホモゲーム部の略) の関係で、コンピ研に出張してる人っているらしいけど、この子か。ホモゲ部つながりで、イチモツ・スカウターのチート能力を手に入れたんだろうなぁ。
「ど、どうしよう。ボクのフトモモって男を狂わせるんだろうか」
生徒会長が両頬を抑えて、いやんいやんしている、この部屋の中で、一番ヒロインらしい存在になってしまった。少し前、ガムテープで脱毛処理されていたけどな。
「よしっ、データ削除、完了だよ♪」
「さすが、リンコフちゃ~ん♪」
現状を何も知らない二人は、作業を終えてハイタッチしていた。
(つづく…のか?)
人によっては「女装」ってクセになるみたいですね。デラックスな、あの女装家はどうなんだろう。
20世紀はセーラー服を着て機関銃を撃ってましたけど、最近はブレザーでリコリコしてますね。「お姉チャンバラ」やりたいな~。でもプレステは嫌だしな~。