前編~生徒会のエレジー~
これは、そう、夏休みを満喫して二学期が始まった頃の女子の会話のような……ロスト・バージン、マウンティングって今の時代もあるのでしょうか?ハイそこっ未経験の子に彼氏の局部情報を詳細に語らないでください。
そして物語は、ひと夏の経験を済ませた女子二人の会話のような、生々しい話から、はじまります。
ヒンヌー教の御本尊様として崇め奉られている私、孫和登子『通称:ワトソン』と、おっぱい女帝として巨乳派男子達にに圧政を敷く篠田葵『所属:科学部』は、最近、女子達が共有している学校のチャットルーム画面を見てため息をついていた。
-----男子ステータス-----
(中略)
名前:犬養柴五郎
別名:おっぱいホームズ、ヒンヌー教皇
太さ:★★★★☆ 4
長さ:★★★☆☆ 3
固さ:★★★★☆ 4
標準サイズで、ややカタ、やや太。
ちょっと痛いかも。中上級者向け
(中略)
名前:凜古風
別名:科学部部長、ボイン帝
太さ:★★★☆☆ 3
長さ:★★★★☆ 4
固さ:★★★★☆ 4
標準サイズで、ややカタ、やや長。
初めての人も安心。上級者も奥まで満足。
(中略)
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私は、おそる、おそる葵さんに尋ねる。
「葵さん。コレってアレよね。やっぱり」
「おそらく、確実にアレよね。ワトソンさん」
察してくれているみたいだ。そして、事件簿02で内臓破裂による殺人未遂事件を解決してくれた恩のある私から切り出すべきだろう。
「ホームズの太さはね、これくらいなの」
私は、中指と親指でCを作る。
「……たしかに、凛古風のより太いわね」
私と同じくらいの手の大きさをした葵さんは、中指と親指で、これくらい……とOを作った。
「それからホームズの長さはね、これくらいなの」
私は握り拳を作り、はみ出る長さを指で示す。
「凛古風のほうが長いわね。データは正確そうね」
彼女は拳二握り手前くらいの長さを示してきた。
なるほど、データは正確なようだ。
「この、固さっていうのは?」
「日本人は、固い人が多いみたいなのよ。しかも10代後半だし、元気いっぱいなのは当然でしょ」
「ああ、確かに」
「空のヤカンをひっかけて、ぶら下げて、水を入れていく実験でもしようかしら。ヤカンの重量+水の重量で耐久性がわかるし、何ccで落ちるか興味が湧くわ」
「か、科学部的発想ね。さすが」
男子の股間のアレが、どれぐらいの力で下向くのか、ほんっとにどうでもいいような気もするんだけど。
と、そうしていると。
「「よんだぁ~♪」」
私のホームズと、葵さんのリンコフが能天気な声を出して、やって来た。
「「ええ」」
私と葵さんは、すくっと立ち上がると戦闘態勢に入る。
バキィ、ドゴォ、ズドン!
とりあえず、私は、殴る・蹴る・投げるの、物理3連コンボをホームズに叩き込む。
バチバチィ、メラメラ、ピキィーーン!
となりの葵さんは、スタンガン[雷]、ガスバーナー[炎]、ドライアイス[氷]の3種コンボを凛古風に叩きこんでいた。異世界だと、魔法使いタイプだなこの人。毒とかも使いそうだし。爆裂魔法?水素爆発も使って一度凛古風を殺していたし。クローンでの蘇生魔法も……
「「ひでぇ……なして」」
私達は、ボロボロになったホームズと凛古風を正座させた。
「あんた達、汚いイチモツの情報を、どこの女子に提供したの」
「答えによっては、生きてることを後悔させるわ。リンコフちゃんは2回目ね」
「「ひぃいい、何の話だよ」」
そうして、スマートホンの画面を見せた。
「な、なんで、俺達の超プライベート情報が。お前の方が長いのか、リンコフ部長」
「君の方が太いみたいだね、ホームズ。って僕達は、いつ測られたんだ?それとも謀られのか?」
どうやら、二人とも心当たりがないみたいだ。が……
「っていうかリンコフちゃあ~ん?『初めての人も安心』で、また何人か女子に手を出してたでしょう。知ってるのよ」
「あッ……あばんちゅーる」
「ウルサイ。痺れてなさい」
「ぐぎゃぁああああああ」
まさかの、股間にスタンガン。リンコフは、くたばった。痛々しいリンコフを見たホームズが股間を押さえていた。タマヒュンとなったようだ。
「っていうか、事件簿03の時じゃね?ぐはぁ心のキズが」
ホームズも、くたばった。
「「あっ……それだわ」」
あばんちゅーる活動が活発なリンコフさんは仕方ないにせよ、ホームズには少し気の毒なことをしてしまった。まぁ、物理攻撃で失神させてないから、いいよね。この2人はBL動画の強制撮影されただけだし。
その動画タイトル『チチよさらば( りん×ほむ )実写版』は、秘匿されるべき映像であるのに拡散されてしまい学校内で衝撃が走っていた。
学内のおっぱい星人達を二分する勢力の2トップヒンヌー教皇ホームズと、ボイン帝リンコフが、無理矢理とはいえ絡んだのだ。
葵さんと私は、思い出して頭を抱える。
「何よ、リンコフを寝取られたおっぱい女帝って」
「何よ、ホームズを寝取られたヒンヌー教御本尊って」
そして、生徒会も動いた。
校則の記載内容を「不純異性交遊禁止」から「不健全性的行為禁止」に変更する方針で動き始めた。
まだ「不純同性交遊」は禁止されていないと、BL同好会とホモゲ部の活動が活発化し、「りん×ほむ」以外のカップリングも強硬実施されているらしい。
と、そんな話を、男女4人(うち男2人は気絶中)で話していると。
「お、おっぱいホームズは、ここか?」
有名人?見たことのある顔だ。誰だっけ?
「あら、生徒会長」
葵さんが知っていた。
「ホームズなら、そこでくたばってるから起こすわ」
私は、ペシペシとホームズの顔をはたく。
「貧乳だと思ったら、男の娘だとっ」
悪夢でも見ているようだ。
しょうがないから私のホンモノを押し付ける。
「よかった、ついてない」
安心したのか、おだやかに目を覚ましたようだ。
「起きた?生徒会長がアンタに用事だって」
「生徒会長って誰?」
知らないみたいだ。
「この人」
私は指を指さずに手刀を向ける。
「……BL動画の取り調べの人。生徒会長だったのか」
「あの時は、すまなかった。二人とも被害者だったとは、思いもせず」
「映像見れば分かるでしょうに」
「男二人が、裸で絡む動画なんて見たくもない」
「それも、そうだが。まぁ事実を確認してもらってよかったよ」
「どちらかというと、不純異性交遊禁止の方で君達は問題みたいだがなぁ」
生徒会長は、ホームズと私、くたばっている凛古風と葵さんに視線を動かす。
「不純異性交遊なんて学校で多発してるんだから、取り締まりなんてできないでしょう」
と、葵さん。
「まぁ、君が凛古風部長を、抑えてくれているから、学校女子の処女率の低下は随分とマシかのかもしれないねぇ」
生徒会長は羨ましそうに、床の上の凛古風に視線をやった。
「それで、生徒会長が、私達に何の用なの?」
と私が尋ねると。
「……ああ、おっぱいホームズ君と二人で話がしたいんだが」
「え?俺と二人で?男と2人きりになるのはイヤだ」
先ほどのトラウマがホームズを襲う。
「ああ、多分コレのことね」
葵さんが、スマートホンの画面を見せた。
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名前:木村 浩一
別名:生徒会長
太さ:★☆☆☆☆ 1
長さ:★☆☆☆☆ 1
固さ:★☆☆☆☆ 1
皮かむりのフニャフニャ・ポークビッツ。
幼稚園児の弟がこんなんだった。未使用品。
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「……クッ、ここまで拡散しているのか」
生徒会長は、うなだれて床に座り込んだ。
頭 脳 明 晰
容 姿 端 麗
運 動 万 能
包 茎 粗 珍
ホームズが空気を読まずに16字切りを始める。
そういや、九字切りもできるみたい。
(※外伝3 参照、未来で活躍します)
「ははは……、お、女どもに復讐してやるんだ。胸のサイズを、男子共有のチャットルームに投稿してやるんだ。」
ブツブツと生徒会長が呪詛を言い出した。
「おっぱいホームズ様、どうか、女性の胸のサイズが分かる、その神のような目で、全女子の胸の大きさを調べてください」
生徒会長が、涙を流しながら、ホームズにDO☆GE☆ZAした。
「……え?ヤダよ。俺は胸見たら分かるし。データ化とか面倒だし」
しれっと断るホームズ。ブレないなぁ。自分の欲望しか考えてない。
「復讐は、人の手を借りてするものじゃないわ」
勢いで凛古風を爆殺した葵さんは言うことが違う。その後クローン技術で復活したんだけど。
「別に、ちっさくても良いじゃない」
と、私が言うと。
「ワトソンの胸なんて絶壁だぞ、ぐへぇ」
くらえっ、とりあえず黙ろうか拳。
「……くそ、リア充どもめ。男で小っさいてのはなぁ……」
生徒会長が何かを語りはじめようとした時、もう一人がやってきた。
「おっぱいホームズは、ここかぁ。って会長?」
また、知らない人が現れた。
「会計の田中君」
この人物は生徒会会計の田中らしい。
「女共に復讐だ。こうなったら胸の大きさを公開してやるぅうう」
この会計、生徒会長と同じことを言っているので、葵さんが、名前検索をして、スマートホンの画面を見せてくれた
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名前:田中 良助
別名:生徒会会計
太さ:★★★★★ 5
長さ:★★★★★ 5
固さ:★★★★★ 5
大根サイズ。出産クラスの痛みを伴う。
ガバガバな女子でも無理かも。未使用品。
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おそる、おそるズボンの股間を見ると。ペットのアナコンダでも入っているのだろうか。エコバックを忘れた時に、スーパーの大根をズボンの股間に収納たらこんな感じだろうか。ホームズが言ってた右寄りとか左寄りが、丸わかりなほど大きい。
「で、でけぇ。通常時でそれ……なの?」
男として感嘆したホームズが尋ねる
「ああ、そうだ」
「うっかり、大きくなったら」
「窮屈で激痛に見舞われるから、脱ぐしかないな」
「まら観音出現だなぁ、立派過ぎる」
ホームズは感嘆し続けた。
「くっ、学園最大男が、学園最小の僕をいじめにきたのか。もう、生徒会で顔も合わせたくない」
オール1ポークビッツの生徒会長が、オール5大根の会計に宣戦布告しようとする。
「違うんだ、会長。小さいよりも、大き過ぎる方が問題なんだ、そこの女子二人に意見を聞いてみろよ」
私と葵さんに話がふられた。デリカシーなんてあったもんじゃない。
「戦闘態勢に入ったら、まだ、大きくなるんでしょ?今の大きさでも無理だわ裂けちゃう」
とりあえず率直な感想を私は述べる
「小さい分には、百合プレイみたいで大丈夫なんじゃない」
葵さんは、小さい場合のフォローを入れたつもりが。
「ゆ、百合プレイ……無きに等しいと、お豆さんと」
涙を流してうなだれる生徒会長。
「大きすぎて使い道がないより良いですよ。コンドームもサイズが無いし」
しょぼくれる生徒会の会長&会計がいた。
そんな時、ホームズが私の胸と葵さんの胸を見比べながら、
「……おっぱいなら、小さすぎても、大きすぎても、需要があるのにねぇ」
「「そうね」」
「ひぃ」
空気読めよ。この、おっぱいホームズ。と、ひと睨み。
「それにしても、僕達のプライベート情報をまとめて流されてもねぇ」
床でくたばっていた凛古風が股間をほぐしながら起き上がった。
「リンコフちゃんの場合、何人の女子がリアルで知ってるのかしら、うふふふ」
葵さんの目が笑っていない。ドス黒い殺気を纏っている。
「その話は、チョット置いといて」
上手く誤魔化さないと、また殺されるよこの人。
「生徒会長と会計さんは、女子に知られる機会があったのかい?」
「童貞だし、積極的に見せる趣味もないぞ」
「今のところ見せてない、未使用品って書かれてるし」
二人ともモテそうなのに残念。未使用品wwwコンプレックスが原因かな?
「ホームズのサイズだって、基本的にワトソンさんしか知らない情報だろう」
「いや、俺達はホラっ動画流出で…グハァ」
「そうだった………グハァ………悪い記憶は封印するに限る」
どうやら、心の傷に触れたが、持ち直したようだ。
「話を戻そう。と、いうことは、誰がそのデータを作り上げたかが問題と思わないか?例えばさ……
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名前:篠田 葵
別名:おっぱい女帝
大きさ:★★★★★ 5
カップ:★★★★★ 5
柔らかさ:★★★★★ 5
凛古風専用
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名前:孫 和登子
別名:ワトソン、ヒンヌー教御本尊
大きさ:★☆☆☆☆ 1
カップ:★☆☆☆☆ 1
柔らかさ:★☆☆☆☆ 1
ホームズ専用
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に、なるわけだ。服を脱いでもらわないで、このデータを作れる男は、この学園で、おっぱいホームズただ一人。そいつを捜せばいい」
名探偵リンコフですか?ええ、そうですね。うちのおっぱいホームズは、胸の大きさしか推理しませんからね。
「ちん○んホームズがいるのね」
「ち○こホームズを捜すのか」
「○んぽホームズが真犯人」
うん、隠してあるから、運営に文句は言われないだろうと、作者の代弁が聞こえそうだ。
「そういうこと。女性の上半身でなく、男の下半身のアレのサイズを計測できる能力者がいるハズだ。」
もうさ、探偵役はリンコフでいいよ。
「神の目が、おっぱいスカウターなら、さしずめ、ち○こスカウターは悪魔の目といったところか」
ちん○スカウターの数値が学園内最少の生徒会長は、うまいこと言ったつもりだろうけど、女子からしたら逆かも、なんだよね。
男子達のプライベート情報を流出させた犯人探しが始まろうとしていた。
(後編につづく)
なんということだ、校長先生のデータまで掲載されているだと、ビッグデータ(なにが?)だなぁ。
え?あの先生30代半ばの独身だけど未使用品って……魔法使えるんじゃ。
学園は大混乱ですね。