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頼む、死なせてくれ ~積極的安楽死の提案~  作者: 楠本 茶茶(サティ)
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第4部分 反論

第4部分 反論


 アンタ何言ってんだい、せっかく産まれ育ってきたのに… これまでを無駄にする気か?

 よく考えてごらん… 両親に産んでもらった大切な身体だろ

 アンタが生きてる陰にはな、何百人もの御先祖様が一生懸命に生きてきた努力があるんだよ

 不自由ない身体で産んでもらってるじゃないか… ハンデあるヒトに申し訳ないじゃないか

 イヤなことのひとつやふたつ、だれにでもあるもんさ。そこを乗り越えて頑張っていかなくちゃ

 おまえをバカにしてきたヤツラをさ、しっかり見返してやれよ

 あと半年… いや三か月間で鼻血出るくらい努力とか工夫とかしてごらんよ


 どうです、元気とヤル気は出てきましたか?


 別に論破するとかしないとか、そんなことはどうでも良い。懸命に生きてるヒト、まだ明日から本気出すヒト… そりゃそういう人は頑張ればいい。


 そもそもガンバレという「無責任な声援」がすでにキライなんだよ。私はすでに頑張っている。これ以上どうせよというのか。


 問題はそもそもガンバル「気」がないヒトとかガンバル「理由」が無いヒト、こういうヒトをいかに励ましてその気にさせていくかだと思う。


 難しい…でしょ。


 無欲なヒトはなかなか釣れない。つれないくらいに釣れない。れ居ないから釣れない。

物欲でも金銭欲でも釣れないとしたら、あとは名誉か承認要求だと思うんだ。


 だからしっかり話を聞いてあげる。ちょっとでも良いところは褒める。逆に叱るべきところは叱ってもどこか逃げ道は残しておく。悪い行動を叱っても良いが、人格を否定するのは逆効果…



 死にたがるヒトは、そのヒトにしか解らない理由で半ば自分自身に絶望しているクセに、他人には認めてほしいヒトなんだ。だからたとえくどくても同じことばかり羅列されてもしっかり話を聞く。

これが心を開いてもらうために一番効果的な準備運動なんだ。

 しかし… ここで何かを間違えるとホレられてしまったりすることがあるので、充分に気を付けていただきたい。下手にメンヘラさまを救うと、御礼代わりに地雷を踏まされることだってあるからだ。



 あと、明日から本気出すっていうヒトは、あすも同じこと言ってる可能性しかない。お気付きのとおりガンバル気など一切無いので、構うだけ時間のムダというものである。


 次回は社会保障について書いてみたいが… これこそ本当の地雷マインのなりかねない話題だ。

やっぱやめとこうかなぁ…



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