2、神・降・臨!!!
気がつくと辺り一面真っ白な空間にいた。
「・・・・・・は?」
なんだ?どこだここは?
さっきまで教室にいたはずなのに・・・。
まわりには他のクラスメイト達も同じように戸惑った様子で辺りを見回している。
「みんなっ!大丈夫かっ!?」
誰よりも早くクラスメイトを心配し声をかけたのは学校一のイケメンである神条 正義君だ。
「俺っちは大丈夫じゃん!つーかこれって夢?」
「正義っ!何なのここ!?私たちさっきまで教室にいたよねっ!わけわかんないんだけどっ!?」
チャラついた男子とギャルっぽい女子が答える。
その声をキッカケに辺りからざわざわと不安の声が飛び交う。根っからモブの僕ももちろん混乱してしまい、思わず「ざわざわざわざわ」と直接口に出してしまう。
「みんな落ち着いてくれっ!突然こんなことになって混乱するのもわかるが、まずは落ち着いて状況を確認しよう!」
神条君の言葉を聞いて少しずつ落ち着いてきた(主に女子たちが)。さすがクラス一のイケメンリーダー。王道のナチュラル主人公だ!
落ち着いてきた僕は今の状況を整理してみる。
教室での白い光・・・
からの真っ白な空間・・・
あれ・・・この状況・・・。
もしかして・・・?だとしたら・・いるのか?
『『混乱しているとこで悪いが、そろそろ俺の話を聞いてくれるか?』』
その声は性別の判断がつかないエコーがかかった不思議な声だった。引き寄せられるように目をやるとそこには人の形をした白いモヤのようなものが座っていた。
「なっ!?・・・・・だっ誰だてめぇ!?」
全員が白いモヤの放つ神秘的なの雰囲気に飲まれている中、ガラの悪いクラスの一人が噛みついた。
『『誰かって?見りゃわかんだろ?』』
「ああっ!?わっかんねぇから聞いてんだろうがぁぁぁぁ!!!」
「ひぃっ!!」
ヤンキーの剣幕にビビる僕とは反対に白いモヤはブチ切れヤンキーなど意に介さずたんたんと告げる。
『『俺は・・・かみさまだよ。』』
神様キタァァァァァァァ!!!!
イエス!!エクセレンツッ!!!マイティーソォォ!!!
今すぐにでも踊り出したい気持ちを僕は必死に堪えた。まだだ!まだ喜ぶのは早い!十中八九"異世界転移"だと今までいろんな異世界ものの小説を読んできた僕の勘が告げているが、異世界転移にもいろんなパターンがある。今はまだ神様の話を落ち着いて聞こう!
「何が神だボケェぇ!!お前が神なら俺は界王様じゃぁぁ!!」
ヤンキーうぜぇぇ!話が進まねぇだろうがっ!
さっきとはうってかわって強気な僕だった。
『『あー少し静にしてもらうぞ。話が進まねぇからな。』』
神様がそう言った直後から、今までギャアギャアとうるさかったヤンキーが急に静になりピクリとも動かなくなった。
あれ?まさか・・・?死んだ?僕の場所からでは確認できないが、改めて目の前の自称神様が超常の存在だと認識させられた。
『『やっと静かになったな。それじゃあ話の続きをするぜ。』』