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槌の戦士は今日も旅する  作者: 砂凪菜義
一章 槌の戦士は草原をさまよう
8/31

恐怖の化身

「ぐはっ……こいつ突進してきやがった…」


「モーゲンさん早く逃げて!!」


 俺は急いで向かい核を狙い槌を振り下ろした。


 核が割れスライムは縮んでいく。


「早く逃げなよおじさん」


「お前……どうやって縄をほどいた?」


 スキンヘッドさんはさっきのスライムの突進で


 内臓を痛めたようだ。血を吐いている。


「それは後です。みなさん避難を!!


 戦える人は武器を持ち戦ってください!


 スライムの身体の中にある球体を狙ってください!!」


 何人かの体つきの良いおじさんと青年たちが


 農具などを手に取り雄叫びを上げている。


「きゃーーーー!!」


 どこからか女性の悲鳴が聞こえた。


「!?おじさん悪いけど…」


「ああ、助けてやってくれ」


「ありがとう」


 スキンヘッドさんをあとにし俺は


 悲鳴が聞こえた馬身に向かう。


 母親と思われる女性が少女を抱き抱えており


 スライムに囲まれて動けなくなっている。


「くらえっ…!」


 槌を横に振り女性の近くのスライムをなぎはらう。


「今のうちに!」


「ありがとうございますっ!」


 女性は少女ぎゅっと抱きしめながら


 他の人と同じように避難していった。


「ぷにぷに~」


「お前らの鳴き声可愛いけどあざとい!!」

 

 連続で核を壊していく。


 戦い続けて10分ほどでスライムたちは片付いた。


 俺は25匹討伐し、村人たちは8匹。


 合計33匹のスライムの群れが村を襲った。


 村人たちは歓喜の声を上げていた。


 俺はスライムを武器に吸収させよう、


 そう思った時だった。


 柵の一部がメキメキと異様な音を立てながら壊れ


 砂埃が舞った。


 全員が静まり返り音の方に向く。


「なんだ…あのスライムは!?」


 俺は驚愕の声を上げた。


 そこにいたのはさっきまでいたスライムの10倍以上はある


 大きさのスライム。


 砕いた柵を体内に取り込み恐ろしい消化速度で


 柵がなくなった。


「め、メガスライムだっ!?


 に、逃げろーーーーーーーー!!!!」


 村人の一人が悲鳴を上げ、それにつられるようにして

 

 恐怖の声を上げながら逃げ始めた。


 

 


 


 


 

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