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槌の戦士は今日も旅する  作者: 砂凪菜義
一章 槌の戦士は草原をさまよう
1/31

異世界転移

この話だけ長いですが二話からは短いです。

「ここは…どこだ?」


 なぜか見覚えのない部屋に俺はいる。


 確かみんなと一緒に帰っていたら……


 あれ…ここからが思い出せない…。


 周りを見渡してもみんなはいないしあるのは白い壁。


 ん…いや白い壁だけではない後ろを振り向いたら


 視界の下の方に一瞬アホ毛が見えた。


 後ろを向き視界を下に向けると


 12歳ぐらいで身長は140センチぐらいの


 少女が立っていった。


 ショートカットで


 年をとることでなるような白髪ではなく


 純白な冬の雪のような髪。


 透き通るような蒼い目。


 白のワンピースを身にまとっている。


 迷子か…?いやでもこんなところで


 迷子なんてありえないよな…。


「夢か…?いててててっ!?」


「夢じゃない」


 少女に腕を引っ張られ体制を前に崩れたところを


 狙われ両頬をつねられた。


「ごめんなさい……」


「分かればよろしい」


 頬をつねるのをやめる。


 地味にまだヒリヒリして痛い。


「あなたはなぜここにいるか分かる?」


「みんなと学校から帰っていたのは


 憶えてるけどその後が思い出せないんだよな…」


「肝心なところの記憶がないみたいね…。


 そのあとあなた…いやあなたちは神社に


 行ったでしょ!」


「あっそういえばそうだ!」


 俺たちは7人仲良しグループだ。


 高校一年生が2人で俺を含めて


 中学三年生が3人、そして二年生が2人。


 7人で明日の受験が合格しますようにと


 神社でお祈りしていたんだった。


「確かそのあと境内から出られなくなって


 みんなが徐々に消えていって……」


「今にいたるというわけ」


「えっみんなは?」


「他の部屋にいる」


 俺はもう一度分かってはいるが


 周りを見渡す。


 ドアなんてない、白い壁だけだ。


「ここから出られないじゃん」


「大掛かりだけど出れなくしたの」


「なんで?」


「わざわざわたしが日本語で書いた


 手紙を無視したからよ!」


「手紙……?」


「手紙!」


 手紙なんてそんなの……あっ…


「あれか、なんか『当選しました』って


 書かれてあった字も汚くて


 怪しさ全開の変な……っいてっ!?」


 いきなり右足のすねを蹴られて


 足を抱え込む。


「いって~~…」


「わざわざ苦手な日本語で


 書いてやったのに失礼なやつだ!」


「それはごめんなさい…」


 さすがにからかうのはやめることにする。


 この少女は容赦をしらない。


「その…当選したって何に当選したの?」


「あなたたちは異世界に転移させること」


「はい?異世界ってゲームみたいな?」


「そんなものね」


 よくみんなでファンタジー系のゲームを


 小さい頃からしていたから


 少しだけ知っている。


「ちなみにこの茶番はいつ終わるの?」


「何が茶番だ!これは真剣な話だ!」


「またまた…」


 異世界転移なんてありえるはずがない。


 きっと境内からでられなくなったのも


 なんかの新しい道具か何かだろ。


 どこかのテレビ局がこれを撮影してるんだろ。


 でもカメラはどこに仕掛けているのだろうか…?


「信じてないのか?」


「まあ」


「証拠か何か見せればいいのか?」


「証拠を見せてくれたら


 まあ信じるけど…」


 ないだろ。


「だったら見せてやる!


 わたしは神だからな!」


「何この痛い子」


「誰が痛い子だ!。


 見てなさいよ……ほらどう?」


「どれどれ……え?」


 少女の背中から白い鳥のような翼が生えている。


 少し羽根を飛ばしながら


 光を浴びているため


 神々しさを感じた。


「どうだ?まいったか?」


「どういう仕組みだ…?」


 羽根をよく観察をする、


 そして実際に触れてみる。


「ひゃいっ!?」


「うわっ、びっくりした…


 急に変な声だすなよ…」


「わたしは神聖なんだぞ!?

  

 勝手に触るな!!」 


「ごめんごめん、そうだよな…


 せっかくつけた飾りが


 のいてしまうよな…」


「これは本物だ!!」


  ~一時間経過~


「なるほど…で、俺は何をすればいいんだ?」


「やっと信じた…もう他のみんな行っちゃったよ!!」


「えっ?もうみんな行ったの?」


「ずっと前にね!」


「まじ…?」


「ま・じ・!!」


 よくこの小さい子の言うことを


 すぐしんじられたな…。


 いや…たぶん他のみんなの目の前にいた神は


 説得力のある外見だったのだろう。


「説明するからちゃんと聞いてよ。


 まずあなたは異世界に転移されます、


 異世界はあなたの住んでいた世界と


 比べて発展してなく中世ぐらいと思ってください。


 もっとも異なる点は魔法があること、


 そして人間を襲う魔獣がいます。


 そこであなたは戦士となり戦ってもらいます」


「一つ質問いいか?」


「何?」


「その手に持っているのは原稿か?」


 さっきから持っている紙を


 凝視しながら話してるし、


 ときどき漢字が読めないのかつまっている。


「ち、違うよ!これは…その…あれっ…


 神の道具よ!」


「あっ…そう…止めて悪かった」


「もうっ…あれ?次どこからだっけ…


 ここらへんだった気が……っ!?


 こらっとるな!」


 見てられないから紙を取り上げ


 自分で読む。


 飛び跳ねて紙を取り返そうとするため


 飛ぶ瞬間にあわせて紙を上げたり


 叩こうとしてくるので


 額を手で抑えて近づけないようにする。


「何々…戦士になってもらうにあたって


 神の贈り物としてあなただけの武器を


 与えます。


 これを受け取ってください(ここで隠している


 武器を取り出して渡す)……


 こういうの台本あるんだな…かっこ書きで…。


 隠してる武器出して」


 叩こうとしてくる神に言う。


「お前なんかに渡すか~!!」


 もう原稿にある「あなた」という呼び方を


 無視して「お前」って言っちゃってるよ。


「ほら、紙返すから」


 紙を差し出すとまるで三十年間ひったくり一筋の


 ような早さで紙を奪われた」


「やっと返したか…えっと今…」


「ここここ」


 俺は紙に指をさす。


「お~ありがとう、ごほんっ、


 これを受け取ってください」


 神は俺に向かって手のひらを向ける。


 手のひらは光輝く。


「おぉっ…………」


「…………」


「………えっ武器は?」


「あれ~おかしいな~出てこない」


「出てこないじゃねぇよ」


「あっ、あったあった」


 神が着ているワンピースの中から


 縦に細長い固い材質で出来た箱が


 にょきにょきと出てくる。


「いやどこに閉まってんだよ」


「このワンピースは【無限貯蔵】という

 

 スキルがついていてなんでも


 出し入れできるの。


 はい、これ」


 漆黒の縦に細長い箱…


 金色で模様が描かれており


 ずっしりと重い。


「開けたらいいのか?」


 神は頷く。


 両手で掴み蓋を開ける。


 すると中には


「槌……?」


 紫の布の上に置かれてあったのが


 120センチほどの長さで太さは鉄棒ぐらい。


 持ち手には黒いグリップのようなものが


 ついており見た目の材質は


 石の灰色。


 頭の部分は一リットルペットボトルを


 綺麗な立方体にしたような大きさ。


 そして、頭の中心部分には


 水色のピンポン玉ぐらいの大きさで


 ビー玉のようなものが埋まっている。


「今日からあなたは槌の戦士として


 異世界を旅してもらいます。


 そして神の慈悲として


 その武器は壊れないことと


 あなたたちは血を見慣れておらず


 魔獣を倒したあとの剥ぎ取りができないと


 思いますのでその武器についてある


 水晶を魔獣を倒したあと掲げてもらうと


 余計な部分は吸収してくれ


 素材は残してくれます。


 有効に活用してください」


 壊れなくて剥ぎ取りとかを


 自動的にしてくれるなんて


 これはなかなか便利ではないだろうか。


「最後にこのポーチと


 異世界での通貨を差し上げます。


 あなたの財布の中の所持金は


 五百円のワンコインだったので銀貨五枚を差し上げます」


 腰につけるような茶色の皮のウエストポーチと


 薄茶色の布で紐を結んで閉じており


 ちゃりんちゃりんと(硬貨同士がぶつかり)


 音が鳴っている袋を貰った。


「では異世界に……」


「ちょっと待った!最後に質問。


 この硬貨の関係を教えてくれ」


「あちらの世界には


 銅貨、銀貨、金貨があります。


 銅貨はこちらの世界での一円。


 銀貨は百円で金貨は一万円です」


「なるほど…うわ~家と銀行にある金財布にいれとけば


 よかった……」


「では異世界転移の準備をします。


 そこから動かないでください」


 俺の足元に水色の魔法陣が


 描かれていき光を放つ。


「では…」


「最後は素のお前で見送ってくれ神様」


「……ふふ。


 行ってこい馬鹿やろう!!」


 べーっと舌を出す神様。


「やっぱそっちの方がいいぞ」


 お互い笑みを浮かべた。


 そして視界からは神様は消えた。


 


 






 


 


 


 

 


 






 


 


 


 


 




 


 


 




 





 


 

 



 



 


 






 


 


 


 


 


 

他の作者さんのを読んでいて思うのが

ポイント評価をつけるのに最新話じゃないと

ポイント評価できないのふべん。

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