二十一話 小妖精との話し合い
さっき見たら、日間ランキングが13位でした。
質の悪い冗談か何かでしょうか?
何か、素直に喜べない作者ですみません。
えーと、まず現状整理だ。
「二人は小妖精で、なかなか良い魔力保有量があったシルフィの白梅花の中で寝ていたはずなのに...
起きたら、なぜかここにいたと...?」
少し落ち着いたのか、仁王立ちから胡坐にシフトしたサラさん。
場所は俺の顔面だが...。
『は、はい、そうみたいです?』
ああ、なぜ疑問形なのかはわからないけど、ちゃんと返事をくれるエルフィーさんは常識人みたいだ。
『ふん、しばっくれたって無駄なんだから!
どうせ、あんたが根こそぎあの子達を抜き取ったんでしょ!!』
と、常識人じゃなさそうなサラさん...、いいコンビですね。
「確かに、依頼で白梅花は摘んだけど...
あのバスケット、六個分だけだよ」
と、さっきまで彼女達が寝ていたバスケットを指差す、...ところであれ、依頼に使ったヤツかな?
『そんなわけ無いでしょ!
私達が言っている、花の中っていうのは、単純にお花さんに包まって眠っているわけじゃないのよ!
お花さん達の夢のなか、簡単にい言えば概念空間で寝ていたののよ!
たかがバスケット六個分で、私達が表に具現化してしまうほどの、影響を受けるわけが無いのよ!!!!』
何を言ってるのか、ほとんど理解できなかったのだが...。
彼女達が、ここにいることは、相当おかしい事態だというのは理解できた...。
というか、お花さんスゲー!
花も夢を見るのだね...。
『ねえ!聞いてるの!!』
ボカッ!、現実逃避をしていたらサラさんに殴られました。
貴方、少し手が早すぎやしませんか......?
「聞いてる、聞いてるから殴らないでくれ、そして、そろそろ、俺の上から降りてくれ」
もちろん、話している間に体勢が変わっているなんてことも無く、今現在サラさんは俺の額の上で胡坐をかいている状態を維持しております。
『何でよ!』
『サラちゃん!人間さんが困ってるよ、やめてあげようよ...?』
おおー、さすが多分常識人のエルフィーさん。
-頑張れエルフィー!!
俺は顔面マウントポジション状態から声援を送ってみた。
『エル、あんたは、何にも思わないの!寝ていたのを邪魔されて、しかも、いきなり世界に引きずり出されたんだよ!』
-世界?何のことだ?
『でも、人間さん謝ってるし...?』
『謝って無いわよ!!』
-うん、一回も謝った記憶は無いな...ところで。
「そろそろ、本気でどけてくれないか?」
と、いいながら、身体を起こした。
「ンぎゃ」
と、俺の額に乗っていたサラさんがべトッといった感じで、俺の手のひらに落ちてくるのを手のひらでキャッチ。
「それで、二人はどうしたいんだ?」
左右のてに収まった二人に、今後の話を聞いてみる。
『ほへ?』
『はぁ?』
さっきから、ずっと俺の手のひらに乗っているエルフィーが首をかしげ、落ちた体勢のままサラさんが睨みつけてきた。
-器用なヤツだ...。
『どうしたいって、できればシルフィのお花さん達の所に戻りたいですけど...?』
『当たり前の話ね、せっかくいい寝床を見つけたんだから』
と、返事が帰ってきた。
「じゃあ、帰る?明日...」
まあ、二人に対する記憶が無い俺には、二人に未練は無いし...、二人が帰りたいなら帰してあげるのが最善だろう。
『へ?』
『は?いいの?』
何で、びっくりしてるの?お二人さん?
『こういっちゃ、なんだけど私はもう売られるもんだと思ってたんだけど』
へ?サラさん?何で売らないといけないの。
『その顔を見ると、わかって無いようですけど、好事家に私達を売れば、平民程度なら一年は遊んで暮らせるって話ですよ?』
へー、そんなに、妖精って珍しいのか...。
「でも、二人は帰りたいんだろ?」
『はい』
『当たり前でしょ』
即答ですね、まあ、なら決定でしょ。
「じゃあ、帰すよ...、二人がどうしてここにいるのかはわからないけど、二人がいるべき場所に帰るのが、きっと二人にとって幸せなことだろう」
とりあえず、安心させるように笑ってみた。
『あんた...』
『意外と、いい人なんですね?』
だから、何で疑問系?
さて、話もついたし。
「ご飯にしようか、二人とも好き嫌いはある?」
『ない!!』
『あるかしら?』
と、二人の声が小さく響いた。
...だからエルフィーさん、何で、疑問系?
「そういえば、一つ聞いていいかな?」
『なに?』
『何ですか?』
「二人が、お花さん達から出てきてしまうような影響って、たとえばどんなことなんだ?」
『たとえばー』
『たとえば?』
『『お花さんが、全部焼けてしまったりした時かな(?)』』
......焼いた記憶は、うん、無いな!
人間って、驚くと本当に目をごしごしするんですね。
昨日の私がそうです。
PVアクセス数をみて目をこすりました、消えませんでした...。
というわけで、PVが200000越えた時にバンザーイって言うはずだったのが、たった二日で300000を越えてしまったので、オロオロしております。
誤字脱字感想意見お待ちしております。