表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/92

十二話 依頼完了?不幸が続く双子

依頼終了、今回は換金します。

「シルフィの効用草は、フレスちゃんですね、五枚一束で四束ありので銅貨40枚ですね」


「ありがとうございますわ、アクア姉様」


「えーと、次はカルマ君、樫の枝五十本っと、これは依頼品ですねカルマ君の報酬にちょっと色をつけときますよ」


「うん、ありがとう」


「ドロシーちゃんと、アルマちゃんがそれぞれ眠り草を五束づつ、うん、これで今回の依頼は達成ですね」


「「はい(...は...い)」」


「えーと、後はシルクちゃんのマタタビ三束とクレス君のマリスの野苺、シルフィの毒消し草ですね」


「「はい(はいなー)」」


「シルクちゃんは、マタタビの代金銅貨10枚、クレス君は合計して銅貨50枚です」


「「ありがとうございます」」


「えーーー.....と、最後に双子ちゃん」


「「......はい」」


「どこで拾ってきたのこれ?」


「......森で」


「あの森にこんな凶悪な植物、原生していなかったと思うんだけど」


「......」


俺達が、カリンの枝とドリアード枯れ枝を捨てた後、事態は悪化の一歩をたどった。

あの後、数回同じことを繰り返して、最終的に持って帰ってきたのは。


サクラ 人面樹の右腕?、呪怨樹の根っこ、妖狐の紅梅香の枯れ枝


クレア 樫の枝(水精霊憑き)、宝樹の枝(対火耐性)、カリンの枝(不燃物)


カリンの枝はいつの間にか紛れ込んでいた、何かもう呪われてんじゃねとしか言いようが無いほど、散々な結果だった。


さすがに、呪怨樹の根っこなどはサクラも捨てる気にはなれ無かったようで、しょうがないのでもって帰ってきたというわけだ。


クレスなんて、最後のほうは呆れ通り越して顔引きつってたし。


「まあ、君達がうなだれているわけもなんとなくわかるんだけど、報奨金は君達が一番多いよ」


アクアさん、慰めてくれるのは嬉しいけど俺達は普通に依頼をこなしたかったです。


「クレア君は、金貨1枚、サクラちゃんは銀貨30枚だね」


ちなみに、お金は、玉貨・銅貨・銀貨・金貨・白金貨・幻想貨とあり、価値的には玉貨が100枚で銅貨になり、それぞれ100枚づつ次の貨幣に繰り上がるようになっている。

普通の一般人が一日に稼ぐのが大体銀貨一枚といわれているため、俺達は三歳なのに一日でその30倍と100倍の金を稼いだことになる。


のだが、俺達は落ち込み続けていた。


-なあ、妹よ


-はい、...お兄様


-俺達に、普通の生活というものは満喫できないんだろうか?


-私も、それが言いたいです。


俺達はとっても悲しくなった、酔い覚ましと薪をとりにいったはずなのに、もって帰ってこれたのは呪われた枝と不燃物のみ、くそ女神さま俺達に平穏は無いのか?


「ええと、双子ちゃんとアルマちゃんは今日が初日でしたね、これは初依頼成功のプレゼントです」


気を使って、くれたのかアクアさんが、受付の中から小さなポーチのようなものをごそごそと取り出す、いまさらかもしれないが、アクアさんは、俺達の登録の時に苦痛の表情を恍惚とした表情で見ていたおねーさんだ。


「「「...はい...ありがとう...ございます」」」


くしくも、普段どおりのアルマちゃんと、落ち込んでいる俺達のしゃべり方は完全に同じだった。

アクアさんもさすがに引きつった表情で俺達、一人一人にそのポーチを優しく渡してくれた。


「それじゃあ、みんなこれからもがんばってね」


「「「「「「「「はい!(...はい)」」」」」」」」


その返事とともに、俺達はギルドから帰還した、俺達の金は多過ぎたから、みんなと分けようと思ったんだけど、自分がとったものは自分のお金とするべし、と断られてしまった。


これが俺達の初依頼、依頼の報酬は人数分で銅貨160枚だったのに、俺達双子の換金して得たお金は銅貨13000枚分だった。


-とりあえず神様、三歳でこんなにお金は要らないんだが


-激しく同意です、お兄様


-まあ、いいだろう明日からはお祭りだし、お金を使う機会もあるだろう


-ええ、そうですね、お兄様


そう思念を飛ばしてから、お金をとりあえず入れておいたポーチを、腰のベルトにくくりつける、サクラはいつもどおり母上様の趣味のゴスロリ姿なのでサクラの、ポーチも一緒にくくりつけた。

金貨銀貨130枚はいっているのに、そのポーチはまったく重みを感じさせなかった。

満足げに、うなずいて歩き出す。

このお金は、お祭りの間にすべて使い切ってやるという決意を、二人分、小さい胸に抱いた俺達はゆっくりと帰路に着いた。



ぼく達は、知らなかったんだ、お祭りで必要とするお金は、多くても今日フレスたちが稼いだ程度なんだってことを。




クレアがあんなに報酬が多かったわけは宝珠の枝(笑)です。

なぜ、子供が行くような森にそんなものが?不幸属性じゃないでしょうか。

まあ、簡単に言えば二人にはそういう類の祝福もついている(憑いている?)ってことです。

神の祝福がついている時点でラックは人より上ですから(笑)。


感想誤字脱字ご意見などありましたら書き込みお願いいたします。

次回からはお祭り編になる予定です。

三話くらいかなー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ