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勇者は眠りたい

作者: 八巻孝之

――この世界に召喚された時、俺は気付いてしまった。

ここ、労働環境が地獄すぎる。

「勇者様、北の砦が……!」

「明日にして。今日は休日。」

報告に来た騎士団長が絶句している。まあ、仕方ない。

この世界、勇者に労基法なんて存在しない。

朝六時から深夜までモンスター討伐、会議、講演会、握手会。心休まる時間ゼロ。

「姫様には許可取ってるし、今日は温泉行くから」

「まさか、本当に申請を……」

俺は胸を張って休暇届けを見せる。

この国の問題は、魔王じゃなくて働きすぎなんだよ。

まずは俺が変える。自分を大事にすることから。

「世界平和も大事だけど、俺の心の平和はもっと大事」

温泉街のパンフレットを手に、俺は再びベッドに倒れ込んだ。

世界が滅ぶのは明日でいい。

今日は休む。それが俺の冒険だ。

(336字)

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