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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

しあわせのでんわ 〜しあわせさま〜

作者: まるえす。

みなさんこんにちは。突然ですが僕が住んでいる町で最近流行っている噂の話をしたいと思います。


どんな噂かといいますと公衆電話から自分の携帯電話に電話をかけて通話状態になったら

自分の名前と「しあわせになりたい」という呪文を3回唱えてから電話を切るとその人はしあわせになれるというもの。


この呪文を使うときはいくつかルールみたいなのがあるのだが曖昧な点が多くていまいちよくわかっていない…。


ただ1つわかっていることといえばそのルールを1つでも犯せばその人は最悪な結末を迎えるらしい……。


なぜこんな噂が流行っているのかはいまいちわからない。


「こんなんでしあわせになれるんなら誰も苦労してないっーーーのっ!」


しあわせになれるどころかルールを犯せば最悪な結末を迎えるって……、ふしあわせになるやつやん。


噂を教えてくれた女友達がこの呪文をこの間試したらしいがその後どうなったかはわかっていない。


「ちょっとどうなったか聞いてみるか。」


僕はその子に電話で聞いてみることにした。

すると電話に出たのは本人ではなく、自動音声のようなものが聞こえてきた。


「こちらはしあわせさまです。この電話の持ち主はしあわせになったよ。あなたも幸せになりたい?なりたかったら公衆電話からお願いしてねっ」


「お願いするときはルールを守ってね。ルールを守れない人はふしあわせになるよ」


自動音声のようなものはここで終わり電話は切れていた。


「なーんじゃこりゃ…、ずいぶんと手が込んでるなぁ……。」


その時、携帯の着信音が鳴り響いた。

携帯の画面を見ると先ほど電話をかけた子とは違う別の女友達からだった。


「もしもーし、どしたっ?」


「ね、ねぇさっき聞いたんだけどさぁ…あんたにあの噂教えた子いるじゃん?」


「うん、あの子がどうかした?」


「遮断機がおりてる線路に飛び込んで亡くなったらしい………。」


「えっ?!な、なにそれ……な、なにかの間違いじゃない?」


「わ、わたしも最初はなにかの間違いだと思ったんだけど、私に電話をくれたのがあの子の弟なの………。」


「えっ……。」


「私、あの子と家族ぐるみで仲良いからたぶん間違いないと思う…。」


「そ、そんな………。な、なんで……。」


「これはほんとかどうかわからないけど見ていた人の話によれば、『しあわせになりたい!』って笑いながら線路に飛び込んでいったらしい……。」


そう聞いた僕は無意識に電話を切っていた……。



あとから聞いた話によるとこの噂を試した後、そのことを誰かに話してはならない、というのが犯してはならないルールでそのルールを犯した人は『しあわせさま』によってしあわせになれるらしいです。


じゃあ逆にルールを守った人はどうなるの?って?


それは……。ふしあわせになる。

とだけ言っておきます。



あ、最後にみなさんに1つだけ……。

勘違いしないでほしいのですが……。


しあわせになれる=幸せになれる

ふしあわせになる=不幸せになる


という意味ではありませんので……。


えっ?じゃあどういう意味かって?


それはご自身でお考えください………。


それではまたどこかでお会いしましょう……。



※このお話はフィクションです。

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