表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソドム・パラノイア  作者: Y
HELL CAN WAIT
82/301

77:そして昼過ぎに、嘔吐

 翌朝――――。私の調子は落ち着いていた。そして昼過ぎに、嘔吐。それから何も食べれず()()()()。そしてそのままあまり食事がとれず、体の重い二日間を過ごして今。


「うーん、予想以上にやられてますねぇ」

「ラヴちゃん……私……」

「本当にこれ、精神汚染だけでしょうかぁ?」

「そ、そんなこと言わないで」


 明日は、三回戦。絶対に戦いに行かないといけないんだから、もうこれ以上、怖いこと、言わ……ないで。


「メメメス、明日は一人で出場してくださいねぇ。ソドム-Yはきっと無理ですぅ」

「一人で? そんなことできるのか?」

「ええ、不利になるだけですからぁ、一人出場は認められてますよぉ」


 待って……私戦えるから。だって相手はあのクリティカル・ジョニーでしょ? 確か強かったよ? ね。


「メメメス、私もいくからっ……うげええっ!」

「あららら、また吐いちゃいましたねぇ。せっかく()()()()()()()()のに」


 結局私は吐き続けて、言いたいことが言えなかった。(吐き終わった時には、なんかすごく疲れちゃってて。)




 翌日――――。


「ラヴちゃん! どうして起こしてくれなかったの!」

「起こして? まるで子どもですねぇ」

「子どもだよ!」

「正論! 論破されちゃいましたぁ!」

「だからなんで起こしてくれなかったの!」


 私が暴れなかったのは、ラヴちゃんに押さえつけられたから。


「あ、()()()-()J()。ちょうどいいとこに、ちょっとかわりにこの駄々っ子を抑えといてくれません?」

「はい、かしこまりました」

「離せぇ!」


 ソドム-Jとかいう人はそんなに強くはなかった。そして私は玄関に向かって、()()()()()()廊下を走り階段を下る。


「はぁ……はぁ……」


 早くドアを開けないと……ラヴちゃんに追いつかれる……。


「はぁ、はぁ……はぁ」


 急がないと、試合がはじまっちゃう……。


「はぁ、はぁはぁはぁはぁ」

「行かないんですかぁ?」

「どうしよう……はぁ、はぁっ……怖い」


 ここを出るのを誰かが待ってる。凶暴なやつだと私を笑うために。そんなことありはしない、いやあったとしても私にはどうでもいいこと。だって私は博士を……助けるんだ……。


「ねぇ、ラヴちゃん……私……おかしいのかな?」

「ええ、おかしいですよぉ」

「そうじゃなくて、どうしてこうやって突然おかしくなるの? それっておかしいでしょ?」


 私より弱い人に笑われるのが怖いなんて、おかしい! 


「それは別に。()()()()()()()ですよぉ」

「それっておかしいってことでしょ!」


 ゆっくりおかしくなってくなら、止められるはず。なんでこんなに急に、急になるの? 起きたばっかりのときは普通だった。普通だったもん……。


「いいですか、ソドム-Y。壊れるというのは、本人ではどうしようもないことなんですよぉ」

「じゃあ、じゃあどうしたらいいの! 私は博士を助けたい! 動けない私なんて、なんなの!」

「そうそう、私は、昔思ったんですぅ――――」


 ねぇ、今は()()()()()()()をするときじゃないよ? そんな余裕あるなら……なんとかしてよ、私を……。天才でしょ? 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ