73:なんか乳首みたいな名前だけど大丈夫かな
かきあげ……っていうんだね君は。ごめんね、私、お芋の天ぷらしか食べたこと無いから……複雑に組み上げられた君にはちょっと緊張しちゃうよ。ふむ、君はイカ。海……でとれるんだっけ?
「ああ!」
「なんですかぁソドム。うるさいですよぉ」
「ラヴちゃん……これ、え……え……エビ!」
え、エビって超高級食材だよね?
「食べたければとればいいじゃないですかぁ。今日は天ぷらオール100円サービスの日ですしぃ」
「価格破壊!」
私は震える手でエビを……なんかパン屋さんにあるみたいなはさんで持つやつでうどんに乗せ――――。
「おい、ソドム。どうやら天ぷらはこの皿に乗せるものらしいぜ」
「そ、そうなんだ……。危なかった……ありがとうメメメス、ってそれなに天ぷら?」
「ああ、これ鶏天っていうらしい。鶏肉好きだからさ私」
「鶏って唐揚げにするものじゃないの!」
アメージング! 鶏を天ぷらにするって……ああでも唐揚げも揚げ物だから、あり、ありなのね!
「早くしないと伸びちゃいますよぉ」
「え、こんなに太いのに!」
そこはラーメンの仕組みと同じなんだ……。いや、もしかしたら耐久時間が長いのかもしれない。いや、きっとそうだ、そうじゃなきゃこんなに悩んでしまう天ぷらゾーンがうどんを受け取った後にあるはずがない!
「て、適量は、天ぷらの適量はどれくらいなの?」
「んー、人それぞれですけど、私は二つくらいですかねぇ」
つまり、あと一つ……ワン……チョイス……。うう、どれも美味しそうだし……どうしよう……見たことないものばっかりっていうか、みんな似たような天ぷらカバーがついてるからよくわかんないし……!
「ええい!」
直感! そう、直感でよし! うん、絶対どれも美味しいはず。ああ、うう……今になってかきあげさんが気になってきた……次回! 君とは次回!
「お会計は一緒でいいですか?」
「一緒でお願いしますぅ」
「はい、ではかけの並がおひとつ」
私のから呼ばれた!
「ぶっかけの並がおひとつ、ざるの大がおひとつ」
うどんから先に数えた! そしてラヴちゃんは大!
「天ぷらが、鶏天、ナスがおひとつづつ」
天ぷらはお皿ごと! それにしもナスって……それ、パスタにいれるやつだよね……。(そっかパスタも麺類!)
「こちらはイカがおふたつ」
ラヴちゃんはイカ二つ! イカオンリー! もしかして、イカって超美味しいの?
「でこちらはエビと、ちくわがひとつづつですね。お会計¥1,560-になります。お会計は現金ですか? IDですか?」
「あ、IDでよろしくですぅ」
私が選んだこれ、ちくわって言うんだ……。なんか乳首みたいな名前だけど大丈夫かな……。




