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ソドム・パラノイア  作者: Y
HELL CAN WAIT
76/301

71:エイリアンズ

 くそ! くそ! くそ!


「ああもう! 離して!」


 ()()をとられた。動けないっ、殴りたいのに届かない! 関節技やっかいすぎるよ! はぁ、私の腕も鞭だったらなぁ……。


『くるぞ! ジェイサーの機械仕掛けの締め上げ(モータル・ロール)!』


 な、なんの音? 機械が回ってるような……。


「いぎぃいいいいいいいいいい!」


 な、何その腕! 関節いくつ、いくつあるのっ!


「ソドム! 手を伸ばせ! そこかからなら届く!」


 あ、そっか。タッチして交代すれば……ってだめだよメメメス、今日は戦ったらダメな日ぃいいいいいいいいいいいぎ、足がっ……壊され……!


「はあっ! はぁっ! あれ?」


 緩めた?


「いぎぃいいいいいいいいいいいいいいいい!」

「おまえは壊れることを気にしないタイプだ。だからこのまま壊さず痛い思いをさせ続ける。嫌ならギブアップしろ」


 そんなことないよ! 私壊れるの嫌……。だってもう私の体を作ってくれる博士はっ……!


『そんな馬鹿なっ! ソドム-Yむちゃくちゃだ! そんな風に体を捻ったら足が終わるぞ!』

「んぎぎぎぎ!」

「おまえ、壊されたいのか! このマゾヒストが!」


 うるさいよサディスト!


「そんなに壊れたいなら壊してやる!」

「んぎぎぎぎっ……なーんちゃってね」

「んあん?」


 ジェイサー……だっけ? びっくりして変な声出しちゃっておもしろ!


『な、なんだ今のは! 機械仕掛けの締め上げ(モータル・ロール)からソドム-Yが抜け出したぞ! ああ、やはり左足が痛むか! 踏ん張れないソドム-Y!』


 予想通り! ()()()()()()()()()()()()()()対応できないでしょ? それに私、このくらいのダメージ、待ってれば治るんだから!


『ソドム-Y転倒……いや! リングを()で叩いて全身を跳ね上げっ一回転っ……からの()()()()()()()ぁあああああああああああああ! ジェイサー防御間に合わず! ()()()()()()()()()()()をしたのが仇になったかぁああああ!』

「ナイス解説! このまま勝たせてもらうよ、ジェイサーさん!」


 なんか()()()()()()()()より、安定してるなぁ。


『ソドム-Y! ()()()()()()()()()()()()()()()()()連打! 顔面連打ぁあああああああ! なんという体勢で殴るんだ! 本当にむちゃくちゃだぞこの選手は! ああ! 割って入るドクター! ドクターストップだぁ! 全身でソドム-Yを止めたぁ!』


 誰! 邪魔だよ! 邪魔するなら――――。


『勝負あり! 決着だぁあああああああああああ!』

「ソドム-Yさん、それ以上の攻撃は反則になりますよ!」

「誰! なんなのあなたは! 関係ないでしょ!」

「ソドム! やめとけ、運営側の人間だ!」


 メメメスが体をぶつけてくれなかったら、私はこの急に出てきた()()()()を殴っていたかも。いや、一発殴っちゃった……。


「はぁ、はぁはぁはぁはぁはぁ」


 呼吸が……止まらない。


()()()()()()、あんた頑丈だな。今ソドムが入れちまった一発は不可抗力だよな? 私達は反則じゃないよな!」

「はい、私への打撃は問題ありません。低コストで作られていますからご安心を」


 私を止めたのは、全身金属製の……ロボット? いや、私もあちこち金属製だからあんまり違わないのか……、なんだろ、まぁいいや。はぁ、足痛っ……。


DEATH(デス)()GIRL(ガール)()DEATH(デス)WIN! 異邦人たち(エイリアンズ)が三回戦出場決定だぁあああ! 暴走暴力装置ソドム-Y! イカれた攻めっぷりに会場は大興奮だぁあああああ!』


 勝った勝った、よかったよかった。はぁ、なんか疲れたなぁ、すごく。

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