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ソドム・パラノイア  作者: Y
HELL CAN WAIT
75/301

70:痛くて意識がはっきりするまで

 今日は私達の二戦目。ああ、()()()()戦えばいいんだっけ……。


「ねぇ……メメメス」

「ん?」


 私はなんか最近ぼんやりしてしまって、()()()()戦えばいいかわかっていないんだ。うん、()()()()戦えば……博士を……。


「なんでもない」

「そっか」


 メメメスに聞けば()()()()かわかるけど、今じゃなくていいよね。


「もうゴングだぜ。本当におまえだけでいいのか?」

「うん、今日()()()()でしょ? ラヴちゃんの言うこと、聞かなきゃ」

「すまねぇ、頼むぜ」


 えっと今日の相手は強いのかな。うひひ、なんだか楽しくなってきちゃった。


『試合開始!』


 ゴングの音っていいよね。だって殴っていいっていう許可だもん!


『すごい! すごいぞソドム-Y! 相手のパンチをものともせず強引に潜り込んでクリーンヒットォ!』

「あれ?」

『っと、ここはさすがサブミッションのジェイサー! ソドム-Yの腕をとり一瞬で倒しっ……いや! ソドム-Y強引にそのまま打っていったぁああああああああ!』


 あぶないあぶない。でもなんか今日の人、弱――――。


『おおっと、ここでタッチ交代だ! ジェイサーに代わってスピニーがリングイン!』

「え、嘘……それ反則じゃ」

「金属の腕がOKでこれがだめな理由は?」


 痛ぁ! ちょ、ちょ! 武器ありなの!


『さすが鞭打ちスピニー! 見事なウィップさばきだ!』

「わ、私にも武器ちょうだいよ!」

『おおっとソドム-Yが無茶な主張! 認可済み装備以外は使えないのを知らないのか! ルールを覚えてないのか!』


 うわ、私の声拾われてるの? っていうか認可済み装備ってなに!


「痛っ! 痛っ!」


 最悪だ、目を狙われてる……! ってあの鞭……腕とつながってる? あ、そういうこと……。確かに私の腕も似たようなもの……じゃなーい!


「はぁあああ! もう!」

『ソドム-Y! 鞭を顔面で受けて掴んだぁ! 怖いもの知らずかぁ!』

「いてて……引きちぎってやる!」


 はぁ、なんか痛くて意識がはっきりしてきたよ。ハローナノマシンハローって感じ。(私の中のナノマシンが()()()()気がした。)


『おおっと! ここでスピニータッチ、ジェイサーに交代だ! ソドム-Y鞭から手を離ささないと反則になるぞ!』

「え! ずるい!」


 やっぱり反則だよ! 鞭長いから掴んでもリングの中自由に動きたい放題じゃん!


「ソドム! 避けろ!」

「うあ!」


 交代のタイミングで()()()()()()()()()()()()()! ああ、もう! この卑怯者コンビ!

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