表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソドム・パラノイア  作者: Y
diary(Last page)
292/301

FinaleCOMPLEX

 他人の日記を覗き見る時、君はどんな言い訳をして自分を正当化するのか? 決着をつけるための暴力は認められて当然だという思想から君が学んだものは、一体どのような屁理屈か?


()()()()、あなたは差別を憎んでいるというわけかしら?」

「いいや、自分の劣等を恥じているだけだ」

「あらそう。それはとても悲しいことなの?」


 会話から疑問へ、自問自答へ回帰する。人間の中に宇宙があるだとか、思想の先に真の解放があるだとか――――様々な理屈があるが、()()()()問題は、君が泣き声でないものを泣き声だと聞き間違い、本物の泣き声を聞い(が聞こえ)た時に激怒してしまうということだろう。

 確かに周囲が君のことを嫌っていると感じるのは、妄想ではあるのだが――――疎まれていないとは言い切れないのは何故だろうか? それはすなわち、君が嫌われているということではないのか。(本当に手の汚れは洗い流せたのか?)

 結論から言えば、(人間の)誰もが幸せを求めて良いという思考回路は間違いの象徴だ。そして、誰しもが生きていて良いという指標も、間違いのようなものだ。そして、生きている以上終わる権利があるという思想も間違いだ。そう、この世の全ては容易に否定が可能で――――――――挨拶を忘れるんじゃないぞ、身勝手な君め。

 君が自身をMinorityと定義した瞬間――世間、理想はどうあれど――――君は戦いを余儀なくされる。だからせめて、礼儀正しくするといい。私が君に伝えたいMessageは、そういう話だ。

 

 わかるようでわからない時は。わかったような顔をしたまえよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ