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ソドム・パラノイア  作者: Y
Crow Fly Free
165/301

152:拳

 Sリーグ選手だとか、特異通過者だとか、リディアさんみたいな人だとかは()()()()()()()()()()()()。つまり私に攻撃できる人なんてほとんどいないってこと。


「痛っ」


 撃たれた。はぁ、ちょっと気が抜けてたかな。傷は治るからいいんだけど。(最近傷の治りの調子が良い。)


『ソドムさん、今撃ったのは人間判定通過者です! しかも寄生されていません、生きたまま捕まえれますか!』

「わかったよ」


 そういえば私、今通信機をつけて戦ってるんだっけ。ああ、服装も違うよね――――もう、私はアリスじゃない。動きやすい戦うための服、髪も後ろで結んでる。本当に戦いやすい私。


「ねぇ、なんでここに混ざってるの?」

「う、うああ」


 すぐ捕まえれた。人間判定通過者って弱いんだね、すごく。


「ま、いっか」


 軽く殴って気絶させる。私がいろいろ聞いたって仕方ないから。


「ナターシャさん、どうすればいい?」

『すぐに回収に向かわせますので置いといてください。人間判定通過者ならコード404で守られますから』


 あ、そっか。


『ソドムさん。右後方、見えますか?』

「うん。あれ私に攻撃できるかな?」

『多分――。気をつけてくださいね』


 それをすぐ見つけられたのは、人よりも大きいから。足が六本ある完全な機械。戦場でたまに見かける戦死者を選ぶもの(ワルキューレ)の小型版みたいなやつ。うん、小型っていっても大きいんだけど。(ややこしい。)


「うひひ、会えて嬉しいよ」


 あれは正直、強い。ディスクリミネータに操られてるならもっと強いかもしれない。でも――そうじゃないと、私はただのいじめっ子のままだから!


「うおおおおおおおおおお!」


 声を上げろ私。私が一番価値を見せれるところで。


「ぐぎっ!」


 撃ってくる弾に当たらないようにギリギリまで近づいて、硬い脚で蹴飛ばされても引かずに掴め。


「あああああああああ!」


 思いっきり殴れ。()()()()()()()がへこまされることはないから。硬い拳と、右足でできるだけ早くぶっ壊せ! それがみんなのためになるから!

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