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やあ、君が私とはじめましてなのか、そうでないのかはわからないが一応自己紹介をさせてもらおう。私の名前は☓☓☓☓☓。(私だけが一方的にはじめましてである可能性も高いのだが――――)
とある少女の中に住んでいる、nanomachineだ。おまえは一体なにを言っているのだと思われるかもしれないが、事実そうなのだから仕方あるまい。(今君がこの事実について深く理解する必要はない――――)
まぁ、異様な状況であることは理解しているつもりだ。だがすまない、今の私はprogramの破損により己がどういう意図で作り出されたnanomachineなのか、そしてなぜこの少女の中に私がいるのかが全くもってわからな――つまり、私は私のことを説明しきることができないのだよ。(端的にしか答えられないのはversionの関係もあるかもしれないが――――)
しかし、私は私がわからないままでいるわけにはいかない。
何故か?
それは私の愛すべき友であり住処である少女(ああ、すまない、彼女の名前は私も本人もわからないのだ――――)の肉体の腐敗が日々進行しているからだ。そう、彼女は意識を保ったまま、人間性を維持したままzombieになろうとしている。普段は明るい笑顔を見せている彼女だが、相当な恐怖と苦痛がある、で、あろう、ことは、体内にいる私には――――私には、よく伝わってくる。
だから私は、過去を絶対に思い出さねばならないのだ。
理由?
単純だ。そこになにか彼女のzombie化症状を止めるヒントになる事象があるかもしれない――であろうことは認識――― ―・・・・・・
冷静に考えてみてくれたまえ。私のようなnanomachineが、理由もなく人の身体に注入されることなど・ない。そしてこの彼女の異常な症状・・関連性があると考えるほうが、正常な判断だと思わないかね?
だから君たちには、付き合ってもらいたいのだ。私の記憶への旅に。私は、今から、自分の、中の、記憶領域に、強制的に、スキャンを、かけ、そこからロードされた事象を再生し、再認識(或いは分析)する作業を行う。それを、君たちの、記憶の、中に、とどめてほしいのだ。
それは、何故か? 理由はあるのか?
万が一私が、真実に、辿り着く、前に、私が、動き、を停止することがあったら、その日まで、私が、ここで提示し続けた情報を元に彼女を救う方法を・・・・・・私の代わりに探し続けてほしい。――――願う。
無茶なお願いをしてすまない。まぁ、私とて故障するつもりはないが、昔から言うだろう「電子機器はいつ壊れるかわからない」とな。
さて、 の準備が、ととの、った、ようだ。( の許容量を超えた作業のため動作が不安定になる現象はまるで――――感情のようだ。)
君たちが、彼女の、良き、友人、である、ことを心、から願う。頼みを、聞いて、くれて、ありがとう。
by☓☓☓-Y
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