表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソドム・パラノイア  作者: Y
・・・
1/301

・・・・・・Now Loading

 やあ、君が私とはじめましてなのか、そうでないのかはわからないが一応自己紹介をさせてもらおう。私の名前は☓☓☓☓☓(消失、確認不可)。(私だけが一方的にはじめましてである可能性も高いのだが――――)

 とある少女の中に住んでいる、nanomachineだ。おまえは一体なにを言っているのだと思われるかもしれないが、事実そうなのだから仕方あるまい。(今君がこの事実について深く理解する必要はない――――)


 まぁ、異様な状況であることは理解しているつもりだ。だがすまない(sorry)、今の私はprogramの破損により己がどういう意図で作り出されたnanomachineなのか、そしてなぜこの少女の中に私がいるのかが全くもってわからな――つまり、私は私のことを説明し()ることができないのだよ。(端的にしか答えられないのはversionの関係もあるかもしれないが――――)


 しかし、私は()()()()()()()()()でいるわけにはいかない。


 何故(why)か?


 それは私の愛すべき友であり住処である少女(ああ、すまない、彼女の名前は私も本人もわからないのだ――――)の肉体の腐敗が日々進行しているからだ。そう、彼女は意識を保ったまま、人間性を維持したままzombieになろうとしている。普段は明るい笑顔を見せている彼女だが、相当な恐怖と苦痛がある、で、あろう、ことは、体内にいる私には――――私には、よく伝わってくる。


 だから私は、過去を絶対に思い出さねばならないのだ。


 理由(reason)? 


 単純だ。そこになにか彼女のzombie化症状を止めるヒントになる事象があるかもしれない――であろうことは認識――― ―・・・・・・

 冷静に考えてみてくれたまえ。私のようなnanomachineが、理由もなく人の身体に注入されることなど・ない。そしてこの彼女の異常な症状・・関連性があると考えるほうが、正常(matomo)な判断だと思わないかね?


 だから君たちには、付き合ってもらいたいのだ。私の記憶(kako)への旅に。私は、今から、自分の、中の、記憶領域に、強制的に、スキャンを、かけ、そこからロードされた事象を再生し、再認識(或いは分析)する作業を行う。それを、君たちの、記憶の、中に、とどめてほしいのだ。



 それは、何故(why)か? 理由(reason)はあるのか? 



 万が一私が、真実に、辿り着く、前に、私が、動き、を停止することがあったら、その日まで、私が、ここで提示し続けた情報を元に彼女を救う方法を・・・・・・私の代わりに()()()()()ほしい。――――願う。



 無茶なお願いをしてすまない(sorry)。まぁ、私とて故障するつもりはないが、昔から言うだろう「電子機器はいつ壊れるかわからない」とな。

 さて、    の準備が、ととの、った、ようだ。(       の許容量を超えた作業のため動作が不安定になる現象はまるで――――感情のようだ。)



 君たちが、彼女の、良き、友人、である、ことを心、から願う。頼みを、聞いて、くれて、ありがとう。


by☓☓☓-Y(消失、確認不可)



 ・


 ・・


 ・・・


 ・・・・




 ・・・・・・Now Loading

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ