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ぼく吸血鬼×サキュバスになる  作者: ぴよーこ
第一章 ゲームとリアル 男心と女心
7/68

7話×イラスト

外出ると肌がジリジリする。もしかして吸血鬼のせい?日焼け止めを買って塗ることにした。夏だから特に日差しが強いので、まだ朝の8時だというのに直射日光が皮膚を刺激する。日焼け止めを塗るなんて女子力上がったね。やったね・・・。


(お腹すいた・・・喉渇いた・・・)

考えることがとても人間とは思えないようなことを考えてしまう。血!精気!

あ。あそこにおいしそうなカモが・・・。いやまてまて。ぼくどうしちゃったんだろ。人を見るとカモりたくなる。カモって犯罪行為じゃないよ?ただ血と精気をわけてもらうだけだよ?あ。犯罪カモしれないんだっけ・・・。まあいいやもうつらい。


 ぼくはカモを見つけたことで誘惑を無意識に使う。目の前にいた男はぼくと目が合うとこっちにやってきた。相手も無意識状態だろう。

人がいなそうなところに連れて行き、そこで吸血。がぶって血を飲み込む。

「うあ、んぁっ」

若そうなお兄さんはそういって倒れこんでしまった。

(何この感じ・・・胸が熱い・・・んっ・・・あっ)

今まで味わったことのないおいしさに僕は意識を取り戻した。気づいたときにはもう遅くて、血を飲んでいた。やってしまった・・・でもおいしい♪

あと男の人に触れているだけで精気を取り込んでいることがなんとなくわかる。精気を取り込むのは犯罪につながらないかもしれないのだけど、がぶるのはよくないよね・・・。

 ぼくは血をくれた(強制)人の首元に絆創膏を付けた。一応絆創膏をもってきといてよかった。

 人間と同じ食事をしたときは何も満たされなかったが、今回の行動で食事がとれた。こんなこと毎日やらなければいけないのかと思うとぞっとする。ぼくはもう人間じゃないんだね・・・。改めてそう思うのであった。

 人間をやめ吸血鬼とサキュバスになったぼくはこの日初めて汚れてしまった。そして今後も汚れるのだろう。なんでこんなことになったのか。あのゲームの特典のせいであろう。そもそもこの特典に何の意味があるのか。正直わからない。

ゲームをするため家に戻り、VRヘッドを付ける。過ぎたことはしょうがない。ゲームをして気分転換でもしよう。

(それにしても血ってあんなにおいしいんだな~。精気も・・・)

あの味覚が忘れられず、お腹いっぱいにもかかわらず欲してしまうぼくは罪な子なのでしょうか。でも、我慢していたら餓死してしまうのだろうと思い、そのことについては深く考えないようにした。


ログインし、前回の居場所に召喚されるぼく。フレンドリストにはタイチとマールの名前があるが、ログアウト中となっていた。

(2人はまだ寝ているのかな?先に少し狩りにでもいきますか)

兵士に聞いたところ、街を出てまた入るのに銀貨1枚が必要だとか。まあ狩りをすればお金がたまるのだからそこは気にしないでいいでしょう。昨日のときにおいしそうなものを買ったせいで残りのお金が銀貨3枚だけとなっていた。その3枚で1つのポーションを買っておく。保険にね。ポーションはちょうど銀貨3枚で売られていた。ただ、このゲームモノの物価が上がったり下がったりするらしく、今日は銀貨3枚で買えたのだけど、今後はどうなるかわからない。安く手に入ることもあれば高値で取引される場合も。

 そのことに気づいたのは昨日と今日で物価が少し変化していたからだ。そのため、ポーションを安いときに買って、高いときにプレイヤーに売りつけるということもできるだろう。その差し引いた分のお金が利益になる。ただ、元手のお金が必要だから今のぼくにはできないし、今後することもないと思う。

 エネスコを出て、ぼくは狩る。狂犬を狩りまくる!

しばらく狩りをしてステータスを確認する


プレイヤー名:もこ[Lv13]

種族:吸血鬼サキュバス

HP750/750

MP1300/1300

力1

魔力49

速さ1000※速さの基準100。

スキル:吸血 誘惑 ブラッドマジック 成長

装備:布の服 古びた腕輪


レベルは結構あがっていた。正直狩りに慣れてきたことと、ブラッドマジックが優秀でさくさく敵を倒せたことが大きい。ブラッドマジックを使わない戦法だと、誘惑からの吸血で時間が少しかかる反面ブラッドマジックはワンパン。

8れべから13れべでスキル習得0は悲しい。そろそろ新しいスキルを覚えて試したいところである。ブラッドマジックもMP消費が激しいため、バンバン打てるわけでもない。省エネのスキルがほしいね。

 レベルが上がるとHPとMPが全回復するのはありがたい。狂犬だからといってノーダメージでやり過ごせるほどあまくない。特に狂犬3体同時に相手をするのは死にそうになる。今まで死んだことがないのだけど、死んだらどうなるんだろう。街の死んだことのある人にタイチが聞いたらしく、始まりの草原に転送されるんだとか。あそこまで戻されてまたこっちにくるのもめんどくさいのでできる限り死なないようにしたい。また、アイテムをランダムで2割、お金5割、経験値1割減るらしい。デスペナルティってやつですね。

(とりあいず安全そうなここで狩ってれば大丈夫だよね)

この考えは甘かった。どうやら、時間制で湧いてくるボスキャラがいるらしくて・・・。

そのボスがぼくの目の前に現れて・・・

「こんにちは」

そういってフリーズした。なにあれ?!犬?超でかいんですけどおおお

今までの狂犬は1mぐらいのサイズだったのに今いる狂犬のボスは2mはある。大きすぎ。このボスキャラが何れべなのか確認してみる。


ポチ(ボス)[lv20]


いやいや、ポチって・・・かわいい名前ですね。とてもポチじゃないでしょ!ボジって名前のほうが似合うよ・・・。

 今更狂犬たちの名前を知ったぼく。目の前にいるどでかいポチをどうやって散歩(討伐)させるか考えるのであった。


※メガネもこです。byぴよーこ

挿絵(By みてみん)


名前付けるの難しい。犬=ポチ。適当です・・・w

更新は毎日7時は固定で行えるようにしようと思います。

書けるときはたくさん書きますが

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