13話
タイチの死亡から2時間後。ぼくたちはエネスコで合流し、今のままではグーモを倒せないということで、作戦を練ることにする。
タイチがあんなにかっこいいセリフをいいながら飛び込んで行き、MP切れでやられるなんて予想がついただろうか。うーん。本人が一番気にしていることだからあまりこのことについてふれない方が良いよね。
「そういえば、マールの状態異常解除はグーモの糸に使えないのか?」
タイチの質問にマールが答える。
「はい・・・。使ってみたんですけど、効かないみたいで、たぶん、物理的状態異常はダメなんだと思います。毒とか麻痺なら治せるんだけど・・・」
グーモは糸を使い攻撃をしてくる。相手が魔法による状態異常攻撃なら治せるらしいが、物質ある状態異常解除はできないんだとか。マールにはあまり期待できそうにない。
「俺の一刀両断は糸を切れるんだがあの糸の量をさばききれない。魔法でしか打つ手がないな」
タイチは糸に捕まってたもんね。最初は刀で頑張ってたのだが、途中から身動き取れなくなったため、ファイアマジックに切り替えたらしい。ファイアマジックはMPの消費量が高いため最高5発。一刀両断のことを考えると3~4発が限界だろう。
「ぼくのブラッドマジックも16発が限度だから、それでどうグーモを倒すか。難しいね」
成長スキルを使えば、グーモのスパイダーガードをやぶれるかな?んー、おそらく無理だろう。理由は蜘蛛の攻撃とブラッドマジックで相殺。だとすると10倍以上太い糸でできたスパイダーガードはぼくの成長+ブラッドマジックでも敗れない。そんなとき
「あのー。私のジェネシスというスキルがあるんですけど、それを使うとMPがなくなってしまうのですが蜘蛛・・・倒せると思います」
マールがいきなり爆弾発言してきた。何そのスキル・・・ためしにもう1回グーモを狩ることに。
グーモを目の前にジェネシスを打つには詠唱時間というのが存在するのでぼくとタイチで詠唱時間を稼ぐ。ぼくのスキルでは無詠唱でうてるものしかないのだけどジェネシスは詠唱が必要だった。
「準備終わりました」
マールの掛け声と共に、ぼくとタイチはグーモから離れる。そしてマールの杖からジェネシスというスキルが。まぶしい・・・
魔法が放たれた瞬間周りの草がなくなっていた。あれ?聖女ってこんな火力スキルあるの・・・?ジェネシスというスキルはぼくとタイチの最大火力スキルより強いと思う。
マールのMP量はぼくより多いのだけど、ジェネシスを打つとMPが0に近いぐらい消費するらしい。それはそうか。あんな高火力をバンバン水鉄砲のようにうたれたらこのゲームのバランスおかしくなるし。
ただ、このジェネシスを使うとモンスター1体討伐で休みをとらなければならなくなる。だからマールもできる限りジェネシスは使いたくなかったんだとか。
とりあいずエネスコに戻り、休憩ということに。みんなログアウトすることとなった。
ゲーム開始から3日。それはつまり、ぼくが吸血鬼、サキュバスになってからの日数でもある。
携帯が鳴っていた。画面を見るとアツシからの電話だ。ぼくは電話にでて、
「もしもし?」
と言った。
「すみません。間違えました」
間違えなくアツシの声だ。なのになんで敬語?間違えたってことはユキアにでも電話するつもりだったのだろう。
アツシとユキアはぼくの学校のクラスメイトであり、いつも3人で行動している。2人ともアルバイトをしているらしく、ぼくは仕送りがあるためアルバイトをしていない。よって余った時間はゲームに費やす。それが日課だ。
(もしかして、今日遊ばない?って内容だったのかな?あ、でも間違えました。っていってたから違うか~。仮に今あったとしても、この身体じゃ会えないよね)
そう思い、鏡に映るぼくをぼくは見つめて、女になったことを思い出す。
(アツシが間違えたっていったのって、ぼくの声が女の声だったからじゃ・・・)
ひとまず、アツシにメールを送ることにする。
もこ:ごめん。電話した?
アツシ:した!お前電話番号変えたら教えろよな
もこ:電話番号変えたわけじゃ・・・まあいいや、要件は?
アツシ:あ、そうだった。もこ様。夏休みの宿題見せてください!!
もこ:中学のときに高校は見せないからねって言ったよねー(*‘へ’)
アツシ:そこをなんとか。夏休み中ずっとアルバイト入ることになって勉強する暇がないんだよ。
もこ:もー。しょうがないなー。データそっちに送るね。
アツシ:さんきゅー!!さすがもこ!愛してる!!
この学校の課題提出はすべてネット上を利用して提出することになっている。そのため課題はデータ化したものを提出するわけで、アツシにはぼくの課題のデータ化されたものをメールに添付して送る。
女にかわってしまったぼくはそろそろ両親に相談しようと思う。しかし、まずはお姉ちゃんに相談しようと思った。ぼくとお姉ちゃんは仲がいいため、よく
「お前シスコンなんじゃね?」
と言われたりもした。でもシスコンってお姉ちゃんにぺたぺたするんでしょ?それはないなー。ただ親友みたいな感覚。そっちのほうがしっくりくる。だから相談事もお姉ちゃんにすることが多い。
さっそくお姉ちゃんに「空いてる日ある?」とメールを送った。すぐに「明日空いてるよ」と返信があり、大学ってぼくの思っているよりゆるそうだと思った。夏休みはちゃんとあるんだね。
そしてぼくは明日のために眠りにつくのだった。もちろん吸血とかは今でも毎日2回してますよ。安心してね☆
結構書くペースはやいかな?って思ってます。書きたいネタ多いんですよ・・・
リアルとゲーム。両方書くのっていくら書いてもたりない・・・。
ストック2個分できたので、こちらを載せます。ストック7話分ぐらいほしいですね。
次回記載予定日
今日7時




