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キャベツになりたい

作者: 青島秋

野菜になるなら何がいいかな?

 キャベツ。野菜。頭。死刑。頭を切り落とすから死刑なのか?人間の頭部のような野菜。

 ああもう、何もかも面倒だから、電車に飛び込む気もしないから、キャベツになりたい。

 キャベツになれたら、きっと明るく生きていける気がする。

 何もネガティブなことを考えずに、青虫と空のことだけ考えていればいい。

 そうすると収穫の時期がやってきて、僕の頭部を刈り取っていく。文字通りのリーパーは、だけど今回は 死神ではなくて、農家の方だ。

 そうして半分にカットされて、店頭に並ぶ。明るい照明の下で、待っている。キャベツの用途は無限大!

 例えば靴を履いたまま散々に踏みつけてストレス解消に。

 輪切りにすればスタンプに。

 湯がいて染色に。

 丸々一つでお人形の頭に。

 射的の的に。

 サラダの具に。

 何にでも使えるそれがキャベツ。キャベツって素晴らしい。

 だから僕はキャベツになりたい。そうしたらまるでギロチンの刃が落ちてくるのを待ってるみたいに終始うつむいて過ごす毎日も終わりだ。

私事で恐縮ですが、最近珍しく明るく健全なお話を書いたと思います。

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