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プロローグ「先輩目線」

「じゃ、お疲れさま。」


「お疲れ様でした!」


後輩達が返事をしてくれた後、 軽く手を振り部室を出る。


高校3年生の春


部活を引退するのは終業式の日だから ざっと後3ヶ月でこの部を去ることになる。


そこで高校3年生が部活のためにする 最後の仕事の一つが新入部員勧誘で これが中々に大変。


高3のこの学年はアルトパートは 私しかおらず1年生の時は毎日毎日叱られて 家に帰るとすぐ自分の部屋に篭ってよく泣いた。


パートに1人は辛いなんてものじゃない。


...ということを話すと同学年の部長に


じゃあ、ノルマ出す。 体験入部の子を3人、入部する子を2人 連れてきな? 連れてこなかったらお前がピンで歌ってる動画 youtubuにアップするからな?


...と畜生なことを言われた。 ピン動画とか勘弁してくれ、というか何時のだ。 でも、こんな事を言われたからには 連れてこないといけない。 恥さらしなんて絶対したくない。


ただ、1年生に特に知り合いもいない私には このノルマはきつい。 さて、どう声をかけたらいいのか... 隣の友人詩奈はソプラノパートなのを生かして 可愛らしい声でハイテンションで 今まで見たことのない天使のような 笑顔を浮かべながら勧誘している。


なに?


「こんにちはっ☆ もし時間があればコーラス部来てねっ♪ 優しい先輩がマッテルヨ♪」


とかいうのか?気持ち悪い。 少なくとも私のキャラじゃない。 これも恥さらしだ。


そんなことを考えながら勧誘をしていると 2人の女の子が近づいてきた。


学年バッジは綺麗な薄緑のラインが入っている。 間違いない、1年生だ。


声をかけねば。


「こんにちは、コーラス部です。 もし時間があれば体験に来てみませんか?」


おぉ、噛まずにいえたぞ。 若干声震えてたがな、 手は汗ばんで現在進行形で軽く震えてるけどな。 おそらく今の私の顔には 笑顔が張り付いているだろう、怖くないといいが。


さぁ、どうなんだ。 流石に軽く流されるだろう、 あ、でもこれ断られたら私立ち直れない。


「私行きます」


1人の子がこっちを見て笑顔で答えてくれた。 もう1人の子も私も!と答えてくれる。


おっしゃ!この2人がはいればノルマ達成!


「ありがとう、じゃあついてきてもらっていい?」


「はいっ!」


ちゃんと返事までハキハキしてくれるこの子達は 結果的にコーラス部に入り、 試しに歌ってもらった結果アルトパートになった。


そうして、無事youtubuに動画を 上げられずにすんだ。 これ、一番重要。


アルトパートに入ったのは奏ちゃんと祐実ちゃん。


奏ちゃんが即答で体験に来ますと 返事をしてくれた女の子だ。


髪は肩くらいまでの長さで真っ黒でストレート


くっきりとした二重に


真っ白な肌。


凄く可愛らしい女の子で、口には出さないが 私に懐いてくれているのが嬉しくて仕方ない。


ただ、たまに思い悩んだ表情でいるときは 今にも消えてしまいそうに見える。


そんなことを言っても不気味なので なにも言わず背中をトントンと優しく叩く。


そうすると奏ちゃんは私を見て にこりと微笑み、私も微笑む。


あまり今まで雑談したことはないけど いつかちゃんと話せたらと思う。


そんなことを思い出しながら校門を出て 空を見ると妙に綺麗な星空だった。 明日は晴れるだろうな。

投稿方法を間違えたので再度投稿...。


なぜか、奏目線の時より長いのは

大目に見てあげてください...


次回は奏目線になります、

お時間があるときにでも読んで感想をいただけると

嬉しいです、泣きます!


それでは(*´ω`)ノシ

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