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嘘だけど、本当になれ  作者: 高光 亜季
1/2

表側


私は笑う


それは傍から見たら完璧だ


周りの人はみんな思うだろう


『あなたの人生はいつも楽しそう』


そう思ってくれないと困る


違うことを考えられたら


私の完璧は崩れちゃう


私の笑顔は嘘です


本当は何にも楽しくありません


だけどいつも笑います


綺麗事だって並べます


信号で困ってる老人を手助けして


クラスメイトの悩みを親身に聞いて


死にたがる人を引き止めて


そんなことを沢山します


死にたがる人に


「落ち着いて!ゆっくり考えようよ。まだ大丈夫だから!私も一緒にあなたと頑張りたいよ!」


そんな台詞を並べてる


それはとても罪なこと


だってその人の考えを


私が許可なく否定しているから


消えたいと願うその手を


地獄に引きずり戻しているのかもしれない


本当は他人なんてどうでもいい


だけど私は他人が美しいと思えるものを


美しいと思えない


他人が愛しいと感じることを


私は愛しいなんて思えない


それが私は恥ずかしい


まるで私が間違っているようだから


顔から火が出るほど恥ずかしい


死にたいと思うほど


恥ずかしくて堪らなくなる


だから私は嘘を吐く


それがどれだけ馬鹿らしくても


だってそう生きないと


私がダメになるから







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