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蝕む黒の霧  作者: 栗木下
2:10年

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第63話

 さて、今回俺が作った第5階層だが、ぶっちゃけると山である。ただし中身は縦横無尽に洞窟が掘られ、山全体にいつも通りに霧(視界制限20m)をかけてある。設置場所?もちろん地上にドンと置きましたとも。そこで暮らしている人間の迷惑なぞ全く考えておりませんよ。だって魔王だし。

 で、今までのダンジョンとの繋がりに関しては第3階層に流れている川の上流から行けるように繋げてある。つまり、第3階層に入った後上流に向かって進めば第5階層に、下流に向かって進めば第2階層に繋がるわけだ。


 それで、第5階層最大の特徴は俺の今までのダンジョンと違い入場制限をかけていないところにある。というか、地上にある上に壁とかを設置してないから誰でも自由に出入りが出来るようになっている。で、おまけに後述する装置を配置して、ランダムに洞窟の構造を変化させたり、モンスターを発生させるようにしてある。つまり、誰でも入れる代わりに入る度に地形が変わったり、突然乱し蜻蛉やクエレブレに遭遇することもあるデンジャーゾーンになっているのである。


 ちなみに作成直後に侵入した人間の感想がこちら

「へへへ。フォッグだらけでらくしょ…ぬわぁー!」

「巨大蛇が出たぞー!ギャアアアアア!」

「ちょ!?攻撃するたびに防御力アップとかふざけ…あべし!」

「ゲームバランス狂ってんだろうがあああぁぁぁぁ…………」


 とまあ、細かいところはいろいろ違うが大体の感想はこんなところだな。ちなみに上記のPTの場合、フォッグを倒しまくって調子に乗っているところにクエレブレがポップして4人中3人が死亡。1人が運良く逃げることができた。

 他にも霧で視界が悪いところにいきなり立坑があって落下死したり、洞窟構造の関係で有毒ガスがたまっている場所に踏み込んで酸欠で逝ったりと、俺の意図しないところでこの階層の殺意は高いものになっております。


 で、こんな不○議のダンジョン的なものを作り上げることが出来る装置がこちら


・迷宮混沌組換装置

迷宮内の指定エリアの構造を魔王が予め指定した範囲でランダムに組み替える装置。なお、組み換えのタイミングは24h~1yの間で設定可能。罠も指定範囲で自動設置される。

※組み換え後の迷宮はどこの通路もきちんと外に通じるようになっている。

創生コスト:指定範囲により変化

発動コスト:一回につきMP10(魔源装置設置を推奨)

創生前提条件:魔王のレベルが5以上


・魔性混沌創生装置

迷宮内の指定エリア内のどこかに予め登録した種類の魔性をランダムに召喚する装置。発生させる間隔は10s~1yの間で設定可能。魔性創生コストは別途消費のため、予め魔源装置の設置を推奨。

※魔性は未命令状態で生まれるので注意。

創生コスト:一機につきMP,SP各500

発動コスト:創生する魔性のコストと同じ

設置前提条件:魔王のレベルが5以上


・魔源装置-HP(MP,SP)

HP,MP,SPのいずれかを一定量まで蓄えることが出来る石。蓄えているものによって色が変わり、HPは赤色、MPは緑色、SPは青色をしている。蓄えたHP,MP,SPは特定の装置にセット・またはスキル使用時に握りつぶす(1つのスキルにつき1個まで)ようにすることで使用できる。蓄えている量が多ければ大きい程石のサイズは大きくなる。

なお、石と言っているが石は石でも見た目としては宝石である。

創生コスト:蓄える予定のHP,MP,SP×2

設置前提条件:魔王のレベルが5以上


 どれもとても便利でございます。

 というか、これってアレだよな。階層の数が多くなって管理しきれなくなった魔王がダンジョン管理を楽にできるようにするためのツールだよな。便利だから別にいいけど。



閑話休題



 さて、次は新しく生み出せるようになったモンスターについてだな。まあ、代表的なところだとこんな感じだ。


・濃霧蚊

体長2m程の虫系蚊型魔性。霧蚊の上位種。

聞いた人間の精神を興奮状態に持っていく羽音をさせながら接近し、すれ違いざまに鎌状の口で切りつけつつ相手の血を吸い、吸いきれなかった血は霧にして反撃を防ぐ。たまに血を吸った際に衰弱の状態異常を与える。

召喚コスト:HP,MP各500


泥魔法士マッドマジシャン

身長1.7m程の魔法生物系人型魔性。泥戦士とは別方向で泥人形の上位種。

泥人形に魔法を使えるだけの知能と魔力を与えて作られた魔性。与えられた命令に忠実に従うだけでなく、ある程度ならば自主的に行動を行うこともある。コアを破壊されない限り自動回復していく。使用スキル≪泥の矢(マッドボルト)≫≪泥の壁(マッドウォール)

召喚コスト:MP300


 うん。普通に使える子たちばっかだね。

 濃霧蚊は第1階層でソロで運用していて、泥魔法士は第2階層で泥兵士、泥人形とPTを組ませる形で運用してある。


 でまあ、最近のダンジョン運営は第3階層に関しては時々乱し蜻蛉も出してはいるけど、基本的には第5階層と同じでフリーに近いものになっていて、第2階層に入ったら容赦なく殺りに行くようになってる。

 うん。実を言うとこうして解説している間に一般人の有志によるPTが一組第2階層に入って、そのPTが泥兵士の部隊と遭遇、殲滅されてる。ああでも、女の子を一人捕虜にしたみたいだな。


 え?この国の魔王と人間は協力関係にあるんじゃないかって?そんなの上の一部だけですよ。下は例え俺たち魔王が弱い魔性を外に出しているおかげで飢えを凌げていることに気付いたって、それ以上に人攫いや集落を襲ったりもしているから恩よりも怨の感情の方が強いのですよ。

 おかげで時折だけどこうやってガチで攻略しようとしている人間も来てくれるのです。

 いやー、いい刺激ですわ。


 と、折角捕まえたわけだし、とっとと会って気に入ったら眷属化しておくか。


 ちなみに霧人の男女比は俺の趣味によって今のところは1:4である。

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