ハードルに挑戦
ハードルに挑戦
おりこうさんになってきたぼく、
ちょっとづつ家でのフリータイムの時間も長くなってきた。
そこで、いつも気になっていた、電気コード。
ママが毎日触ってる。
にょろにょろ長いコードにぼくは、タックルしてみた。
ちょっとうにょって動いた。
鼻で突っついてみた。ちょっと動くけど、反応がない。
口でくわえて、振り回してみた。
すると、長老とぽっき~と姉たんがけっそうを変えて、唸り声をあげ、
周りを取り囲まれた。
『なっ、なんだよ~遊んでただけじゃないか。』
なんだか、にょろにょろ長い紐で遊んではいけないようだ。
ぼくは、その場から離れた。みんな元のお布団やハウスに戻っていった。
と何をするにも、この家の決まりを教えてくれる先輩たちだった。
グランドでは、トンネルを覚えたぼくは、トンネルを見つけると、かってに何回も入って遊んでいたけど、ママさんが知らん顔してるんだ~。
『なんで、誉めてくれないの?ぼく上手でしょう~?ほらっ、見て見て~』どどどどど~。
だだだだ~。『反対だってできるよ~』
ママさん、楽しそうな顔してないな~、あ~あって肩を落としてる。
ある時、ママがハウスって言って、トンネルを指さしたんだ。
ぼくは、できるよ見てて~って勢いよくトンネルに入った。ママさんがと~っても喜んでボールで遊んでくれた。
ママさんの反応を見てると、ママさんがハウスって言った時にトンネルに入ると、ママさんも喜ぶし、ぼくも、うれしくて、楽しかった。
「そろそろ低いの飛んでみる?」ってママさんが言った。
すると、三角の木の板と長い棒が出てきて、ぼくはその前につれていかれた。
見たことあるよ、これ、ママや姉たんが楽しそうに飛んでたやつだ。
最初は、棒は草に半分埋もれて、地面に置かれた。
そして、「エリン、ボール取って」ってボールは棒の向こう側へ転がった。
ぼくは、ボールを取って走り回った。
次は棒がぼくの膝くらいの高さになった。ボールは棒の向こう側に転がる。
『くぐるには、ちょっと低いな~』と思ったぼくは、棒をひょういとまたいでボールを取りに行った。ママさんはとっても喜んでいた。
戻ると、棒はぼくの胸くらいの高さになった。
ボールが転がる・・・
そんな高さ飛んだことないぼく、棒の下をくぐって、ボールをゲットした。
なんどやっても飛ばないぼくに、ママさんは、「あっ!そうだ」っていうと
くぐれないように、もう一本間に棒が追加されて、2本並んだ。
もう下からはくぐれない。上も無理っぽい。じゃ・・・僕はひらめいた。
僕って天ちゃい。
ぼくは、棒と棒の間をシュパッっと通ったのさ。
ママさんもびっくりのスーパーウルトラジャンプだったのさ。
でもね、ママさんはやるな~って言ってくれたよ。
ママさんがハードルに細工をしたんんだ。
ハードルの棒を斜めにクロスしたのさ。
ぼく、考えたよ。すっごく考えたんだ。どこからくぐろうかってね。
これはゲームだ。これを攻略しないと、男がすたる。
すると、ママさんが僕をよんだんだ。とっても優しい声でね「エリ~ン」
ボールでいっぱい遊んでくれた。そして、もうボールしか見えなくなってる僕は、
ふわっっと上に上がったボールを追いかけて、
胸より高いハードルの棒を飛び越えてたのさ。
ママさんは、飛び跳ねて喜んで、僕をいっぱい、いっぱい誉めてくれた。
僕は、お銚子ものだから、何回も棒の上を飛んでママと遊んだ。
棒の上を飛ぶことが楽しくなったんだ。