表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アジリティわんこへの道  作者: ajyujyu
外の世界
4/7

トンネルに挑戦

 8か月になったぼくは、日頃お仕事に出かけるママさんとパパさんがいない間、

ハウスで寝てるか、敷物をかじってるかしてた。

あんまり、敷物を粉砕して食べてしまうぼくに、ママさんはもう敷物を入れてくれなくなった。

もちろん、ハウスからの脱走もくわだてたさ。

屋根をぶっ壊して、長老や、姉たんがハウスにいる間に、ちゃ~っかり、ママのベッドにもぐりこんだ。ママさんの匂い、ふわふわした布団、ぼくは、ねっ転がって、飛び跳ねて、

ママが帰ってくるまで寝て、フリータイムを満喫したのさ。

大満足のぼくは、ママさんが帰ってくると、尻尾をめいいっぱいふりふりして、お出迎えした。ママさんの目は大きくくりんくりんになって、ぼくを見つめた。

でも、怒らなかった。

次の日、ぼくは脱出を試みたけど、もう二度と開けることはできなかった。

 呼び戻しがだいぶできるようになってきたぼく。

姉たんの練習グランドでは、そろそろ始めましょうか~ってぼくもいっしょにトレーニングが始まった。

 まずは、トンネル。

黄色い色で、ひだひだで、長くて、丸い穴が開いている。

穴をのぞいてみたけど、向こう側は見えない。

ママさんは、それを指さして、ハウスって言った。

『ハウスって、ぼくの知ってるハウスと違う。でも入ったらおやつくれるかな?』

『でも怖い、中はどうなってるんだろう?』興味はあるけど、用心深いぼく・・

なかなか入れないぼくに、姉たんが、何回もぼくの前で、入口から入り、出口から出てきたり、逆回りしたり、横っ跳びをして、ぼくを誘ったり、ぼくは、いつの間にかつられて

姉たんを追いかけて、ハウスに飛びこんでいた。

『あれ?な~んだ、入ったら出られるんだ。中はな~んにも怖くないや』

ぼくがハウスっていうトンネルをマスターした瞬間だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ