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アジリティわんこへの道  作者: ajyujyu
外の世界
3/7

トレーニング

8か月になったぼく、まだな~んにもできない。

姉たんの通ってるアジリティのレッスンに一緒に同行した。

それは遠い遠い、車ではるばる8時間、日本を横断した反対側

そして、ぼくのママの居る所。

 ママに会いたかった。

ママに近づくと、睨まれて、唸られた。

『えっ?なんで・・ママでしょ、

匂いは確かにママなのに・・・もう忘れちゃったの?』

ママに触ることもできなかった。

『ぼくが、大きくなったから、わからなかったのかな?』

なんだか寂しかった。

姉たんがハードルやトンネル、スラロームや歩道橋をママさんの指示でどんどんこなしていく。とってもと~っても楽しそうだ・・

ぼくは、姉たんにくぎ付けだった。

 いよいよ、ぼくの番がやってきた。

先生が・・「リードを外せますか?」「呼んだら戻ってきますか?」

ママさん・・「家では来るけど、ここではどうかしら???」

そんな会話が聞こえた次の瞬間「カチッ」ってリードが外された。

わ~い、姉たんがやってたのやりたかったんだ~・・

ぼくは、トンネルやハードルの周りを飛び跳ねて走り回った。

ママさんが呼んだのも聞こえなかった。

先生・・「アジリティは犬を放してトレーニングするものです。呼んで戻ってこないとトレーニングできませんよ。」

「外ではロングリードは必ずつけて、トレーニングしてください。」

この会話の後、家に帰ってから、グランドでも公園でもぼくには、リードがくっついていた。

最初、ママさんが呼ぶと、ちょっと待ってって前みたいに思っていた。

でも、思い出して戻ると、と~っても誉めてもらえて、おやつももらえて、ボールで遊んでもらえた。

ぼく、だんだん、戻ることが楽しくなってきた。

待つことや、ハウスも覚えたよ。

ハウスなんて、おやつの為なら、すぐに、ぼくは飛びこむのさ。

なんたって、育ち盛り、いつでもお腹がすいてるんだもの・・・。


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