私は完璧でなくてはいけなかった
お久しぶりです。投稿が遅くてすみません。また短編です。
相変わらずの駄文です。ご意見、ご感想、ご指摘ありましたらよろしくお願いします。
物心ついた時から、私は「完璧」であることを求められた。
絵を描いたり、いい成績を取ったりすると、両親はほめてくれる。でも
「でも、完璧に出来るようになった方がいいね」
と、最後にいつも言われた。
私は両親にもっと褒めて欲しくて、完璧を目指した。必死に勉強した。運動は元々得意な方だったが、完璧になるために妥協しなかった。それ以外の、絵や音楽も、完璧に出来るまで描いたり、練習した。ずっとずっと、完璧を目指し続けた。
中学生の時、全ての教科で100点をとった。先生もクラスメイトも、すごいといってくれた。
両親も、褒めてくれるだろうか。私は期待に胸を膨らませながら両親に見せた。
両親は褒めてくれた。けれどこうも言われた。
「じゃあ、もっと完璧にならないとね」
「今の点数をずっと保たないと、完璧とはいえない」
「もっと上を目指さないと」
「もっとで出来るはず」
「そうじゃないと、完璧じゃない」
「多様性だって言ってるけど、この世は結局実力主義だから」
「完璧じゃないと、割を食うのはあなた」
「あなたなら出来る。もっとずっと完璧に」
その時は「分かった」と答えたが、胸の中に小さな違和感を感じた。
この違和感はなんだろう。そう思ったが深く気にしていなかった。
でも、優秀な成績を取ったり、評価されて、私はそれを両親に報告する。
両親は褒めてくれるけど、もっと上を、もっと完璧を求める。
そのうち私はどんどん疲れてきた。
いつだって完璧を求めてきた。でもいつまで?
いつになったら、両親は「すごいね。もう完璧だね」って褒めてくれるの?
そう思うのは私の我儘?
私はずっと努力してきた。
子供らしい遊びをすることなく、常に頑張っていた。
おかげで友達と言える人なんて1人もいないよ。
ねえ。
私はーーーいつまで頑張ればいいの?
私はもう疲れた。
いい大学までいって、いい会社に就職したけど、努力を続けなければいけない。
そうしなきゃ、今よりもっと完璧にならなきゃ、幸せになれないから。
私は、いつ完璧になれるのだろう。
いつ、幸せになれるのだろう。
もう、疲れた。頑張れない。
私は、完璧になれなかった。




