表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私は完璧でなくてはいけなかった

作者: 水無月 純
掲載日:2026/02/02

お久しぶりです。投稿が遅くてすみません。また短編です。


 相変わらずの駄文です。ご意見、ご感想、ご指摘ありましたらよろしくお願いします。

 物心ついた時から、私は「完璧」であることを求められた。

 絵を描いたり、いい成績を取ったりすると、両親はほめてくれる。でも

「でも、完璧に出来るようになった方がいいね」

 と、最後にいつも言われた。

 私は両親にもっと褒めて欲しくて、完璧を目指した。必死に勉強した。運動は元々得意な方だったが、完璧になるために妥協しなかった。それ以外の、絵や音楽も、完璧に出来るまで描いたり、練習した。ずっとずっと、完璧を目指し続けた。

 中学生の時、全ての教科で100点をとった。先生もクラスメイトも、すごいといってくれた。

 両親も、褒めてくれるだろうか。私は期待に胸を膨らませながら両親に見せた。

 両親は褒めてくれた。けれどこうも言われた。

「じゃあ、もっと完璧にならないとね」


「今の点数をずっと保たないと、完璧とはいえない」

「もっと上を目指さないと」

「もっとで出来るはず」

「そうじゃないと、完璧じゃない」

「多様性だって言ってるけど、この世は結局実力主義だから」

「完璧じゃないと、割を食うのはあなた」

「あなたなら出来る。もっとずっと完璧に」

 その時は「分かった」と答えたが、胸の中に小さな違和感を感じた。

 この違和感はなんだろう。そう思ったが深く気にしていなかった。

 でも、優秀な成績を取ったり、評価されて、私はそれを両親に報告する。

 両親は褒めてくれるけど、もっと上を、もっと完璧を求める。

 そのうち私はどんどん疲れてきた。

 いつだって完璧を求めてきた。でもいつまで?

 いつになったら、両親は「すごいね。もう完璧だね」って褒めてくれるの?

 そう思うのは私の我儘?

 私はずっと努力してきた。

 子供らしい遊びをすることなく、常に頑張っていた。

 おかげで友達と言える人なんて1人もいないよ。

 ねえ。

 私はーーーいつまで頑張ればいいの?


 私はもう疲れた。

 いい大学までいって、いい会社に就職したけど、努力を続けなければいけない。

 そうしなきゃ、今よりもっと完璧にならなきゃ、幸せになれないから。

 私は、いつ完璧になれるのだろう。

 いつ、幸せになれるのだろう。

 もう、疲れた。頑張れない。

 私は、完璧になれなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ